伊方原子力発電所環境安全管理委員会技術専門部会議事録
 
1 日 時 平成16年3月22日(月)13時30分〜15時40分
 
2 場 所 愛媛県庁第1別館11階会議室
 
3 出席者 委員7名(別紙名簿のとおり)
 
4 議 題
 (1) 平成16年度伊方原子力発電所周辺環境放射線等調査計画について
 (2) 平成16年度伊方原子力発電所温排水影響調査計画について
 
5 報告事項
 (1) 緊急時環境モニタリング実施要領の改訂について
 (2) 伊方3号機充てんポンプの異常について
 
6 審議等の内容(全部公開)
 (定刻になり、開会)
事務局
 それでは石川県民環境部長からご挨拶を申しあげます。
県民環境部長部長
  (挨拶)
事務局
 それでは、濱本部会長さんに議事進行をよろしくお願いいたします。
濱本部会長
 皆さんこんにちは。議事に入ります前に、ご報告申し上げたいことがございます。当専門部会の辻本委員さんですが、長年にわたる地域社会の原子力安全の確保に功績が大きく、それに対して昨年の10月、経済産業大臣表彰を受賞されました。ご報告いたしますとともにお喜び申し上げます。どうもおめでとうございました。
辻本委員
 賞に値するような人間でございませんが、非常にレベルの高い、また愛媛県のために活発に活動されております先生方の仲間入りをさせていただきまして、私の評価もかさ上げして過大評価していただきまして、このような賞をいただくことができたのではないかと思っております。皆さんどうもありがとうございました。
濱本部会長
 それでは議事に入りたいと思います。第一に、平成16年度伊方原子力発電所周辺環境放射線等調査計画について、これにつきましては事務局の方から事前に資料をお送りさせていただいておるわけでございますが、まず議題1につきまして事務局の方からご説明お願いします。
原子力安全対策推進監
 それでは、平成16年度の伊方原子力発電所周辺環境放射線等調査計画につきまして、御説明申し上げます。この調査は、伊方原子力発電所周辺の環境保全をはかるとともに、住民の安全と健康を確保するため、伊方発電所1号機が運転を開始する以前の昭和50年度から、愛媛県と四国電力が協力して実施しているものでございます。平成16年度の調査計画は、平成15年度の計画を基本的に継続して実施することとしておりますが、これまでの調査実績等を踏まえまして、一部見直しを図ることとしております。調査計画の概要により説明をさせていただきますので、資料1の概要の1ページをご覧下さい。
【資料1】に基づき、平成16年度伊方原子力発電所周辺環境放射線等調査計画について説明)
濱本部会長
 どうもありがとうございました。ただいま説明のありました平成16年度の放射線等調査計画につきまして、何かご質問ございますでしょうか。はい、どうぞ。
恵委員
 来年度から、走行サーベイを追加されるということに伴いまして、有機シンチレーションサーベイメータによる測定を計画から外すということになっておりますが、それに関してちょっとコメントさせていただきたいと思います。この有機シンチレーションサーベイメータは、測定範囲も広いですし、携帯性にもすぐれております。しかし通常レベルではちょっと測定値にばらつきがございますし、それからその定点におきまして、NaIシンチレーションサーベイメータとか、電離箱でも測定されておりますので、この有機シンチレーションサーベイメータを計画から外されるということには何も問題はないと考えます。それからもう一つ質問なのですが、走行サーベイを実施されるということでございますが、その時にガンマ線のスペクトルも測定されるのか、それからその結果はどのように報告書にまとめられる計画を持っておられるのか、伺わせていただきたいと思います。
原子力安全対策推進監
 ただいまのご質問ですが、まず空間ガンマ線のスペクトルにつきましては、現在モニタリングステーションとモニタリングポストで連続測定を行っているわけでございますが、その結果は、線量率が通常の変動幅を越えた場合の原因の調査等に使用しておるわけでございます。一方、走行サーベイにつきましては、緊急時における線量率の予測値の迅速な確認などを主な目的としております関係で、当面は空間ガンマ線量率のみを測定の対象としたいと考えております。それから報告書でございますけども、報告書につきましては、各測定ルートの最大値、それから最小値を表にしてまとめるとともに、横軸に時間および場所、縦軸に線量率を示したグラフを作ってみたいと考えております。いずれにいたしましても、報告書案の段階で各委員の方々にまたご意見をお伺いをいたしまして、ご指導を得ながら情報を簡潔、かつ、わかりやすいようにとりまとめていきたいというように考えておりますので、その際はよろしくお願いいたします。
濱本部会長
 そのほかございませんか。辻本先生、なにか、ご専門の立場からございますか。
辻本委員
 ICRPの放射線防護委員会というのがございますが、それによりますと、こういう環境モニタリングというものは、環境の特性、または評価の方法が変わった時には修正しなければいけませんが、それ以外でも定期的に検討し、より適切な情報を得られるように心がけるべきであると述べております。やはり随時見直していくことが必要ということでございまして、先ほど有機シンチレーションの見直しの話が出ましたが、緊急時モニタリングに有益な走行サーベイも取り入れられるということで、いろいろ検討されて見直しておられるということで、それからまたサメのお話も出てきましたが、非常に積極的に見直しておられると思いました。だから16年度の計画といたしましては、非常に積極的で、適切な方法であると思っております。
濱本部会長
 どうもありがとうございました。よろしいでしょうか。それでは議題1につきまして、部会としての意見をとりまとめて明日の安全管理委員会に報告したいと思います。平成16年度伊方原子力発電所周辺環境放射線等調査計画については、前年度の調査を基本的に継続するもので、見直し部分についても、迅速に広範囲の情報が得られる走行サーベイを取り入れ、緊急時モニタリングの準備体制強化に資するものであることから、適切なものであると認められる。というふうに意見をとりまとめて報告させいただきたいと思いますが、よろしゅうございますでしょうか。
  (異議なし)
濱本部会長
 どうもありがとうございました。
 それでは議題の2です。平成16年度伊方原子力発電所温排水影響調査計画について、まず、事務局の方からご説明願います。
水産課長
 それでは、平成16年度の温排水影響調査計画につきまして、ご説明させていただきます。お手元の資料2−1をご覧いただきたいと思います。
 (【資料2−1】に基づき、平成16年度伊方原子力発電所温排水影響調査計画について説明)
濱本部会長
 ありがとうございました。来年度の温排水影響調査計画につきましては、これまでの当部会での議論を踏まえて、最近の新しい海洋技術の進歩、その成果を取り入れる形で計画されているものでありますが、高度化への取り組み全般につきまして、四国電力の方からご説明いただけたらと思います。
四国電力(株)(原子力部安全グループリーダー)
 それでは、資料2−2に基づきまして、伊方発電所温排水影響調査の高度化に関する取り組みについてご説明をいたします。
 (【資料2−2】に基づき、伊方発電所温排水影響調査の高度化に関する取り組みについて説明)
濱本部会長
 どうもありがとうございました。来年度の温排水影響調査計画ならびに高度化への取り組みの現状についての説明がございましたが、何かご質問はございますでしょうか。
有吉委員
 四国電力の方にお聞きしたいのですが、今、調査範囲及び項目の見直しの方向性について、ご説明いただきましたが、その欄の一番下に底質調査におけるカドミウム等の健康項目というのがございますが、現在45地点ですか、健康項目に関しては4地点で測定されているようですが、かつ底質に関しては16項目ですか、そういったことに関して今後中止の方向で見直されるということについて、問題はないのかということと、その考え方ですね、できればお聞かせ願いたいと思うのですが。
四国電力(株)(原子力部安全グループリーダー)
 お答えいたします。まず底質の健康項目の測定の件でございますけれども、この健康項目に関しましては3号機建設時の影響を把握するため、昭和57年から実施してきておりますけども、これまで約20年間とってきましたデータから有意な値は検出されておりません。また経年的に蓄積、増加する傾向といったものも認められておりません。またそもそも伊方発電所では、カドミウム等の有害な薬品類を使用しておりません。さらに資料でもご説明いたしましたけれども、放水口におきまして、水質汚濁防止法に基づきまして、すべての健康項目について排水中の測定を今後とも行ってまいりますので、海底土の健康項目分析につきましてはとりやめることに問題はないというふうに考えております。また健康項目以外の底質の測定につきましては、従来、東西各4キロの範囲を行っておりましたが、水質連続自動測定装置導入後は、2キロの範囲に、範囲を見直して継続をしていきたいというふうに考えております。以上でございます。
濱本部会長
 なにかございますか。どうぞ。
三宅委員
四国電力さんにお聞きしたいのですが、ただいま温排水調査の高度化の御説明の中で、今度連続自動測定機が設置されました場所が、3号機のすぐ横の所、右肩の所になっておるわけですけれども、この場所は最初からここに決められたのでしょうか。ご説明ではきちんと従来のデータとの相関性がでてますけども、この場所というのは、1,2号機の方は遠くて、3号機のところに近いですが、どのようにしてお決めになったのかということと、例えばもう少し沖の方に出せないかということをお伺いしたいと思います。
四国電力(株)(原子力部安全グループリーダー)
 お答えいたします。この水質自動連続測定装置につきましては、海水を相手にするものですから、検出器の汚れ防止のために、測定ごとに水で洗浄するということが必要であります。それから連続自動測定を担保するために、メンテナンスが容易であるということも必要になります。そういった点から、この装置を沖合ではなく、陸上部に設置する必要があると考えました。であれば、陸上部のどこに設置するのかということなのですけれども、まず前面海域を代表すると思われる場所にする必要があるということと、冬場の厳しい気象条件の中でも連続測定を行う必要がありますので、北から直接来る非常に強い波浪の影響をできるだけ回避できる場所にしないといけないということで、敷地内いろいろ探しました結果、結果的に現在の東側護岸が最適であろうということで、一年間測定を行った次第でございます。その結果として、前面海域の水質のデータを代表するデータがとれているということも確認できましたので、この場所が最適であろうというふうに考えております。ただ、16年度もう一年間、測定を継続いたしますけれども、なるべく北側に突き出た場所がいいだろうという考え方から、この現在の、15年度に実施した位置から約10メートルくらい北側に取水場所を移しまして、もう一年間データをとりまして、安定性、あるいは代表性を確認した上で、17年度から正式に導入したいというふうに考えております。以上でございます。
三宅委員
 どうもありがとうございました。それと、余分ではございますが、水質の連続自動測定装置によって従来測定されていなかった濁度、それからクロロフィルのデータが得られるということですが、原子力に限らず、もっと漁業とか他の方面にも、非常に有益なデータではないかと思いますので、そちらのほうも余談ながら期待させていただいております。
濱本部会長
 ありがとうございました。今の先生のご指摘につきましては、武岡先生がご専門でございます。この議論も含めましてご意見いただけたらと思います。
武岡委員
 先ほどご紹介ございましたが、この見直しにつきましては、私が2年ほど前にこの委員会でですね、これまで非常に古い概念、塩素量という概念が使われておりますので、とりあえずそれを見直して欲しいということと、どんどん計測技術も進歩しているということで、是非高度化してほしいということを申し上げた、ということを踏まえて、こういう流れになったと理解しておるわけで、全般的な方向性は非常に結構であろうと思います。いってみれば、最近は携帯電話とか電子メールであっという間に通信できる時代に、電報や手紙を使って通信しているようなことを、ずっとやっているという状況が続いていたので、非常に結構なことだと思います。まず16年度のADCP導入ということですが、これにつきましては機器の精度自体は確立されておりまして、ADCPというのは先ほど御説明ありましたが、超音波を出して、海水中の懸濁物から反射してかえってくる音波のドップラー効果を使って流速を出すということで、船で走りながら船の下の層を何層も瞬時にして計るという機械で、いまやもう世界各地でどんどん使われております。アンデラー流速計というのは20年くらい前に導入されまして、その時代としては非常に極めて優秀な機械ということで、日本でも爆発的に普及した機器でありますけれども、今やかなり古くなっているということでして、これは測定の仕方というのも違うわけです。温排水の拡散とかというふうなことを考えますと、ご覧になって分かりますように非常に詳細なパターンが把握できるということで、ADCPは非常に結構なことであるということで、16年度これを導入されて計るということは適切であるというふうに考えます。
 それから17年度以降の方向性の話でございますけども、特に水質の連続自動測定装置を採り入れると、この連続に計るという意味は、おそらく皆さん方お考えになる以上に、極めて大きな意味がありまして、私ども80年代半ばから、豊後水道、宇和海で水温の連続調査を始めまして、それによって豊後水道、瀬戸内海の中も含めまして、我々の海洋科学的な知識がものすごく増えました。それまで分からなかったことが、画期的なことが分かるようになっております。現在我々は、宇和海沿岸に愛媛県の試験場や県の漁連等とも協力しまして、水温の連続測定装置を設置いたしまして、衛星経由でデータを送って、インターネットで水温の連続変化を図にして出すということをしておりますが、非常に役に立つということで高く評価が出ているわけでございますけども、短期間での水温の変化が分かるということは、単に水温が分かるということではでなく、その時、海がどのように変化したかが分かるということです。年に4回というような頻度では到底分からない、年に4回ですと、いくら測点を増やしても、連続にはやはり叶わないというところがございます。もちろん両方に一長一短はあるんですけども、水質環境の連続測定というのは非常に大きな意味があるということで、こういうものを導入するということは、非常に優れているというふうに考えます。おそらく先ほどおっしゃっておりましたように、いろいろな面でこれまで分からなかったことが、単に温排水影響ということだけではなくて、水産振興とかそういう面に向けての大きな意義があることであるだろうと思います。そういう意味で全体的な見直しの方向は結構だと思います。先ほど有吉委員さんからありましたが、健康項目について、これにつきましても、これは原発で使っているような物質が出ているというようなことではないということで、基本的には、温排水影響調査としては役割はすでに終えているだろうというふうに思います。これはあくまで科学的立場からということであって、こういうことを今後継続していくかどうかについては、別の視点があるとは思いますが、温排水影響調査としてはこういった項目は特に必要ないのではないかと考えます。
濱本部会長
 どうもありがとうございました。三宅先生もよろしゅうございますか。
 それでは部会としての意見のとりまとめを行いたいと思います。これまでの審議を踏まえまして、平成16年度伊方原子力発電所温排水影響調査計画については、前年度の調査を基本的に継続するもので、新たに流動調査に導入されるドップラー流向流速計による曳航測定についてもより詳細な流況の把握が可能となるものであることから、適切なものと認められる。とこのように意見をとりまとめたいと思いますがよろしいでしょうか。それでは議題1と合わせまして、明日の安全管理委員会に部会の意見としてご報告させて頂きたいと思います。よろしいでしょうか。
  (異議なし)
濱本部会長
 どうもありがとうございます。
 今もありました温排水影響調査の高度化については、試験測定を継続していかれるということですので、その結果については、来年の今頃、平成17年度の温排水影響調査計画の検討の場で報告していただいて、審議したいと思います。ありがとうございました。
 続いて報告事項が2件ございます。第1に、緊急時環境モニタリング実施要領の改訂について、事務局からご説明お願いします。
衛生環境研究所環境調査課長
 それでは、緊急時環境モニタリング実施要領の改訂についてご報告申し上げます。本県の原子力防災の基本でございます「愛媛県原子力防災計画」が、国の計画や指針の見直しに伴いまして、改訂されることになりました。このため、防災計画に基づき策定されております「緊急時モニタリング実施要領」につきましても、見直しを行うことといたしました。見直しにあたりましては、一点として早期かつ迅速なモニタリングの確保、モニタリングの実効性の確保、この2点を大きなポイントとして考えております。まず、早期・迅速なモニタリングの内容といたしましては、県民環境部長の判断でモニタリング本部の設置を可能といたしましたことです。次に現地モニタリング班、モニタリング支援班を新たに設置いたしました。また実効性の確保といたしましては、モニタリング要員の登録制度を設けたこと、教育訓練の積極的な実施を明記いたしましたこと、状況に応じまして、随時この要領を見直すこととしたこと、などでございます。
 今回の改定にあたりましては、既に各委員のご意見を頂戴いたしまして、ご意見に沿った内容で改訂をいたしておりますが、本日改めまして全体をご説明申し上げたいと思います。それでは、お手元の資料3をご覧いただいたらと思います。
 (【資料3】に基づき、緊急時環境モニタリング実施要領の改訂について説明)
濱本部会長
 どうもありがとうございました。ただいま御説明のありましたように、本実施要領は実務レベルの細部要領でありますが、この改訂にあたっては当技術専門部会に照会があってその意見を採り入れる形で改訂が行われております。どなたかご質問、コメント等ございますでしょうか。
有吉委員
 教えて欲しいのですが、3ページの階段的モニタリングの実施で、配備時期という欄の中で、Bレベル、Cレベルのところですが、配備時期の@はレベルではっきりしているのですが、Aのその他必要により知事が当該配備を指令するときというのは、どのような場合ですか。
衛生環境研究所環境調査課長
 ご質問にお答えします。基本的に第一配備というのは配備表の方を見て頂いたら、50人を越えるような体制という形になっております。実は事前の配備というのは非常に少人数でモニタリングをやるというようふうな形になっておりまして、どちらかと申しますと、定点観測のデータだけを確認しようというのが第一配備の考え方となっておりますが、何かあった場合に国の基準通りに走らなくてもいいのではないか、もしくは県として何か危険を感じた場合にはやはり、知事の判断でもって、第一配備という大きい配備をすべきではないかと、その選択肢というのを残しております。以上です。
濱本部会長
 他、どなたかございますか。
辻本委員
 防災計画が改訂されたのをきっかけに、この緊急モニタリングも改訂されて、内容としては非常に適切であると思っております。しかし、このように改訂されても、絵に描いた餅では悪うございますので、やはり日頃からの習熟や訓練が非常に重要ではないかと思いますので、そういう取り組みはなされているとは思いますが、この改訂に伴いまして、いろいろ訓練、習熟の訓練というのは考えておられるのでしょうか。
衛生環境研究所環境調査課長
 委員のご指摘の通りでございまして、緊急時モニタリングにつきましては、防災対策を講じる上で、目であり耳であり、基本ということでございますので、これまでも通常のモニタリングにおきます訓練ですとか、研修への派遣というのは十分にやってきておるわけですが、今後は測定マニュアル、こういうものもビジュアル化しまして、分かりやすい形で多くの要員に慣れてもらうということで、今後熟度を上げていきたいと考えておりますので、また委員の皆様のいろいろなご支援ですとかご援助をお願いしたいと、このように考えております。
濱本部会長  
 よろしいでしょうか。
濱本部会長
 それでは最後になりましたが、伊方3号機充てんポンプの異常について、四国電力のほうから、事象の概要とその後の対応について、ご説明願います。
四国電力(株)(原子力部長)
 今回の事象につきましては、ごく微量とはいえ放射性物質を放出したということ、また、大変ご心配をおかけしたことをここでお詫び申し上げます。
 では、資料4に基づきまして、事象発生の状況等についてご説明申し上げます。
 (【資料4】に基づき、伊方3号機充てんポンプの異常について説明)
 今後、引き続き、調査と監視強化を継続しますとともに、原因の特定を行いまして、再発防止対策に万全を期して行くこととしております。また、調査結果がまとまり次第、ご報告させていただきたいと思っております。以上でございます。
濱本部会長
 ありがとうございました。今回、主軸が折損した、そういうことに至った原因というのを調査継続していかれるということでございますが、どなたかご質問ございますか。
菊池委員
 一つだけお聞きします。最初、新聞でこの液が漏れたという報道をみたのですが、シールあたりが破損して液が漏れるという話は、これは、ある確率で、多分起こりそうな気はしたのですが、その後のご報告にありましたように、主たる原因は主軸が折れたという話だという。これを聞いて私はいささかびっくりしまして、こんなものが折れるのかという、普段では起こりそうにない事故だという気がするわけですが、今までにこういう例は、日本、あるいは世界的にあるのでしょか。
四国電力(株)(原子力部長)
 海外の事例では、割合起こっております。ただ海外の事例は全て、我々入手しておりますし、メーカーも分かっております。それに対する対策もこれにはとっております。具体的には、10段ありますけども、バランス式になっており、一方から入って、いったん反対側から入って、圧力がバランス量になっております。海外のものは最初、1から11番まで順番に圧力がかかっており、そのような方式の違いがありますけども、海外のものは一般的に軸が細くなっております。
菊池委員
 細いというのはこれだと最大82mmですがもっと細いということですか。
四国電力(株)(原子力部長)
 はい。それ以外にフレッティングの問題やキャビテーションの問題などいろいろ出ております。そのような問題はこのポンプには対応済みということで、太くする、バランスをとるということは一応とった形になっております。それがパーフェクトかどうかは今後いろいろ調べます。あと国内では、さきほど申しましたが、溝をきってあるという、焼嵌をしているのですが、そこの部分にねじを切ってあったというのがございます。これは製作時のねじの加工が悪いということで、そこから折損したということがあります。今回のわれわれ伊方3号の場合はねじはありません。その分、今のU字型の車軸の溝にちょうど、10段、リングが入るように、そういう状況になっております。そういうことで、一応対策は設計時点でとっていると、我々はふんでおりますが、それも含めて今後、見直していきたいと思っております。
菊池委員
 これと全く同じような形式、方式のポンプは国内でかなり使われているわけでしょうか。
四国電力(株)(原子力部長)
 はい、PWRで使っております。原子力だけではなくて火力でもありますが、使われております。
菊池委員
 非常にめずらしい事故のような気がしないでもないのですが、素人から見ると。専門家からご覧になると、それほど不思議でもないのでしょうか。
四国電力(株)(原子力部長)
 我々の発電所でも、軸が折れたというのは、やはり焼嵌の時に不純物が介在して、それが原因で割れてしまったという経験をしております。
菊池委員
 分かりました。これは調査を待って、またお知らせ頂きたいとおもいます。調査をよろしくお願いします。
濱本部会長
 その他、どなたかご意見、ご質問ございますか。ございませんですか。
 それでは、四国電力にお願いしたいと思いますが、原因調査に基づいて確実な安全、これに対する対策を作って、実施していただきたいと思います。よろしくお願いします。
 以上ですが、全体にわたって何かご意見はございますでしょうか。
 ではこれで、今日の技術専門部会は終了させていただきます。長時間に渡ってご審議ありがとうございました。
    (閉会)

[委員会事務局]
県民環境部環境局環境政策課原子力安全係
電 話 089-941-2111(内線2352)
FAX  089-931-0888


伊方原子力発電所環境安全管理委員会技術専門部会次第
 
日 時  平成16年3月22日(月)13:30〜
場 所  県庁第1別館11階会議室 
 
 
1 開 会
 
2 議 題
 
(1) 平成16年度伊方原子力発電所周辺環境放射線等調査計画について
 
(2) 平成16年度伊方原子力発電所温排水影響調査計画について
 
3 報告事項
 
(1) 緊急時環境モニタリング実施要領の改訂について
 
(2) 伊方3号機充てんポンプの異常について
 
4 閉 会



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