伊方原子力発電所環境安全管理委員会技術専門部会議事録
 
1 日 時 平成17年3月23日(水)10時00分〜11時35分
 
2 場 所 愛媛県自治会館5階会議室1
 
3 出席者 委員9名(別紙名簿のとおり)
 
4 議 題
 (1) 平成17年度伊方原子力発電所周辺環境放射線等調査計画について
 (2) 平成17年度伊方原子力発電所温排水影響調査計画について
5 報告事項
  高燃焼度燃料(ステップ2)の導入状況について
 
6 審議等の内容(全部公開)
     (定刻になり、開会)
事務局
 それでは石川県民環境部長からご挨拶を申しあげます。
県民環境部長
 (挨拶)
事務局
 それでは昨年8月1日に、任期満了に伴います委員の委嘱替えが行われておりますので、委員の皆様の御紹介を申し上げます。50音順で紹介させて頂きます。
○愛媛大学名誉教授の有吉委員さんです。
○愛媛県総合科学博物館長の菊池委員さんです。
○愛媛大学沿岸環境科学研究センター長の武岡委員さんです。
○財団法人電子科学研究所専務理事の辻本委員さんです。
○愛媛大学工学部教授の仲井委員さんです。
○愛媛大学名誉教授の濱本委員さんです。
○京都大学原子炉実験所助教授の藤川委員さんです。
○京都大学原子炉実験所教授の三島委員さんです。
○愛媛大学工学部助教授の森委員さんです。
 なお、
○近畿大学原子力研究所教授の古賀委員
○元大阪大学工学部教授の三宅委員
は、本日は御都合により欠席されております。
 つづきまして、委員の委嘱替えに伴いまして、部会長が空席となっておりますので、選任をお願いしたいと存じます。
 本委員会の設置要項で、部会長は委員の互選ということになっておりますが、いかが取り計らいましょうか。
菊池委員

 濱本委員に引き続き委員長をお願いいたしたいと思いますが、いかがでしょうか。
事務局
 ただいま部会長には濱本委員にとの御発言がありましたが、いかがでございましょうか。
 (異議なしの発言あり)
事務局
 濱本委員は、部会長の席にお着き下さいますようお願いいたします。
 (濱本委員が部会長の席に移動)
事務局
 それでは、濱本部会長に議事進行をお願いいたします。
濱本部会長
 ただいま部会長をおおせつかりました濱本でございます。委員の皆様方のお力添えを頂いて、任務を果たしたいと思っておりますので、宜しくお願いいたします。
 議事に入ります前に、設置要綱に基づいて部会長代行を指名させて頂きたいと思います。部会長代行には引き続き有吉委員にお願いしたいと思います。宜しくお願いいたします。
 議事に入らせていただきます。初めに、平成17年度伊方原子力発電所周辺環境放射線等調査計画について御審議いただきます。事前に、資料を皆様のお手元に、事務局からお送りさせて頂いておりますが、まず、事務局から説明願います。
大平原子力安全対策推進監
 平成17年度伊方原子力発電所周辺環境放射線等調査計画(案)につきまして御説明申しあげます。
 【資料1】に基づき、環境放射線等調査計画について説明)
濱本部会長
 ありがとうございました。
 ただいま説明のありました平成17年度の放射線等調査計画につきまして、御意見、御質問はございますでしょうか。
藤川委員
 2点ほど質問とコメントがございます。まず、松葉をやめられて、杉の葉オンリーにされたというモニタリングの対象試料の変更についてですが、実際、松葉がモニタリングはできれば同じ試料で継続することが望ましいのですが、松枯れの進行により、実際に無い試料は取りようがないので、松葉と杉葉はある程度良く似ており、表面積も大きい葉ですので、これについて変更されるのは無理もないことなので、結構ではないかと考えております。
 第2点として、サメの調査を行っていることについて以前の委員会でも報告を頂きましたが、具体的にどのような成果を得ておられるのか、簡単で結構ですので紹介していただければと存じます。
衛生環境研究所 楠放射能研究室長
 サメの調査ですが、1年間行った結果について、今回、中間報告ということで、御説明させていただきます。平成16年度は国内試料として4海域、伊予灘、燧灘、石狩湾、玄海灘の魚類55検体、及び国外試料としてカスピ海産チョウザメ22検体及びインド産のサメ8検体について調査を行いました。放射能濃度を調査するために、各検体の肉部を灰化したものについて、ゲルマニウム半導体検出器でガンマ線の測定を行いました。調査結果は、国内のサメではセシウム137の濃度が平均0.14Bq/kg生、最大値で0.22Bq/kg生でございました。チョウザメにつきましてはセシウム137の濃度が0.82Bq/kg生、最大値で1.7Bq/kg生でございました。インドネシアのサメは、全てNDでございました。
藤川委員
 興味深い結果で、どうもありがとうございました。
三島委員
 ひとつ確認なのですが、測定点を減らすということで、いずれも距離的に近い所なので問題ないとは思いますが、統合する箇所で今までの測定結果での特異な数値を示しているところがなかったかどうか。特別に高い値や他と違う数値を示している所があったのか、なかったのか。
大平原子力安全対策推進監
 過去の実績から、特にそのような特異な所はございませんでした。
濱本部会長
 その他ございますでしょうか。
 辻本委員、御専門の立場でコメントはございますでしょうか。
辻本委員
 このような環境モニタリングは、見直しが非常に大切だと思います。基本的な事はしっかり見直し、マンネリになるのはいけないだろうと。固定局も増やす所は増やされました。また、今回も色々な理由により整理統合されたと思うのです。これらは、非常に大切な事であり、今まで行っていた所をそのままずっと続けるのはいけないんじゃないかと。また、先般走行サーベイも追加の見直しを行ったことにより緊急時にも十分役立ち、その対応もできます。これらは非常に効果があるものだと思っております。よって今回の見直しも全般的に確認しましたが、非常に緊急時にも対応できるものだと思っておりますので、特に問題はないと考えております。
濱本部会長
 どうもありがとうございました。その他ございますでしょうか。
 それでは、議題1の平成17年度の放射線等調査計画について、部会の意見を今までの議論を踏まえた形でとりまとめたいと思いますが、よろしゅうございますでしょうか。平成17年度伊方原子力発電所周辺環境放射線等調査計画については、前年度の調査を基本的に継続するもので、変更箇所についても適正な調査地点の見直し等が図られていることから、適切なものと認められる。そのような形で意見集約したいと思います。午後の管理委員会で報告させて頂きます。どうもありがとうございました。
 次に、議題2の平成17年度伊方原子力発電所温排水影響調査計画について、事務局から説明願います。
鶴井水産課長
 平成17年度の温排水影響調査計画について水産課から説明させていただきます。
 【資料2−1】に基づき、温排水影響調査計画について説明)
濱本部会長
 どうもありがとうございました。ただいま御説明のありました平成17年度の温排水影響調査計画について、これまでの当部会の審議を踏まえ、連続自動測定器の導入等の高度化がはかられることとなっております。連続自動測定器については、昨年の本部会で、今後の試験運用の結果も踏まえて検討することになっておりますので、その点も含めて、高度化への取組状況について、四国電力の方から説明願います。
四国電力梶@石崎原子力部長
 資料2−2に基づきまして御説明いたします。
 【資料2−2】に基づき、温排水影響調査の高度化について説明)
濱本部会長
 どうもありがとうございました。平成17年度の温排水影響調査計画及びその高度化に対する取組状況の説明について御意見、御質問はございませんでしょうか。
有吉委員
 四国電力さんにお聞きしたいのですが、説明頂きました水質連続自動測定装置について、データ管理も少しございましたが、定期的な点検時に、その間はデータが取れないということになりますが、その点検の期間、頻度、その間データが取れない時の対応をされるのかどうか、についてお聞きしたいのですが。
四国電力梶@樫本原子力部安全グループリーダー
 この水質連続測定装置、ポンプ架台は海水中にありますので、貝や海草等が付着するために、定期的な引き上げにより、除去、清掃を行う必要があります。また検出器につきましても定期的な校正が必要ということで、半年に1回程度、約2週間かけて詳細点検を行う予定にしております。またそのような点検以外に、海洋の観測ということで、台風などの気象条件で一定期間、データが欠測となりうることもあると考えております。この期間はデータが欠測になりますが、四半期ごとの調査というのは範囲を見直した上で今後とも継続することと、この測定器の導入により季節ごとの詳細な経時変化が把握できることで、従来の四半期ごとの調査に比べますとデータ量が飛躍的に増えると考えておりますので、多少の欠測があるとしても、その利点は十分にあり、問題ないと考えております。
有吉委員
 このデータの保存形式はどのようなものでしょうか。
四国電力梶@樫本原子力部安全グループリーダー
 電子媒体で1時間ごとの連続データを保存いたします。
三島委員
 水質連続測定装置は連続監視が可能であり、何かあった場合にできるだけ早く見つけられるという面で多くのメリットがあると思いますので、この改良、高度化は良いと思いますが、ひとつお聞きしたいのは、取水場所でサンプリングした値が前面海域を代表する値となっているということが重要ではないかなと思うのですが、どのように確認したのか、お聞かせ下さい。
四国電力梶@樫本原子力部安全グループリーダー
 資料3ページでございますが、水質連続測定装置のデータと四半期ごとに船を出しまして東西各4キロ、約30点ほどの水質の測定を行ったデータとを比較しております。資料3ページにございますように、その約30点のデータの範囲内に、この連続測定装置のデータが十分入っておりまして、そういう意味で代表性のあるデータが取れていると判断しております。
三島委員
 この海域の水は、その海流等を考えると、よく混ざっていると考えてよいでしょうか。
四国電力梶@樫本原子力部安全グループリーダー
 この海域は東西方向の潮汐流が非常に卓越している海域で、流速もかなり早く、非常にミキシングされており、この連続測定装置の海水は、前面海域の海水と同じものだということが、このデータからも判断できると考えております。
武岡委員
 今の御質問に関して補足いたしますが、この海域は、潮流が平均約30cm/sありますが、本来、潮流が1ノット約50cm/sと最大値になる場合、海水は約7km行き来しているということなので、約30cmとしても約4km行き来している状況であり、さらに、佐田岬半島は、北側に非常に多くの窪みのある湾があり、その海域の潮の流れのある場所に渦ができます。その渦が振動に伴って向きを変えるなど、非常に複雑な流れが起こり、かなりミキシングされます。そのようなことから、その沖合も、そのような渦によりよく混ざり、水質はローカルな部分では当然温度の高い場所がでてきますが、それ以外の場所では均一と考えてよいと思います。一般的に、我々が海洋調査で広範囲用の測点を配置する時には、測点の間は潮流が行き来するため、その間の部分を取水してもあまり意味がなく、また、その時間帯によっても全然違う水がきているということになり、本来このような所で我々が調査する時に、このように細かい範囲や特徴を調査することはないので、結局、満潮の時測った叉は干潮の時測ったぐらいのことで、この場所の水と思ってではなく、海水は動いているので、本来は潮汐で行き来する範囲よりは大きいぐらいの範囲で行います。伊予灘でスケールでものを考える場合には、数km以上の範囲で測点を配置し、その中で見える現象を見ていきます。そうすると、当然場所によって違いが出てきますが、この辺の場合は、今言ったように温排水の直接的な影響以外の部分は比較的よく混ざっていると思って差し支えないと思います。この沖合の構造は、岸沿いで混ぜられる部分と比較すると少し違うのですが、岸近くの水質は、かなり均一であると考えられます。そのような場所であろうということで、1点で測っていても行き来しているものを色々な場所で測っている形がでてきますので、そういう意味で代表性がよくなっており、平均値等に関しては、ほぼ合うと言えると思います。
藤川委員
 温排水調査の今後の進め方で、さらに高度化を考えて3項目ほど挙げられていますが、実用性がどの程度なのか、導入の見通し等、説明いただければと思います。
四国電力梶@樫本原子力部安全グループリーダー
 さらなる高度化に向けまして具体的には3項目ほど考えております。これらにつきまして、専門家の協力も頂きながら最新技術を取り入れ、伊方発電所の海域でも適用試験を行い実用化に向けて検討を進めていきたいと思っています。具体的な課題ですが、まず、1番目の熱赤外線撮影装置による温排水拡散状況調査につきましては、陸上から温排水の拡散状況を頻度多く確認することが目的になりますけれども、海面の水温を誤差成分を除去して把握するための補正方法を確立することが課題であると考えております。次に超音波及び水中レーザーを用いた海藻調査の場合、海面上から海藻の分布状況を把握することが目的になりますけれども、超音波の海底からの反射波、それから海藻クロロフィルに水中レーザーを当てて励起して戻って来る光をそれぞれ測定し、解析により海藻分布を把握する手法を確立することが課題であると考えております。それから3番目のクロロフィル測定器によるプランクトン調査の場合は、前面海域の植物プランクトンの分布データを効率的に多く採取することが目的になりますが、これまでの調査手法である顕微鏡査定との継続性を確認することが課題だと考えております。今後これらを積極的に検討し、結果がまとまった時点で御報告をし、実用可能なものから順次取り入れたいと考えております。
仲井委員
 今、武岡委員のお話がありましたが、平常時はこの取水場所で前面海域の様子をうまく検知できるとのことですが、緊急事態、例えば、地殻変動などが起きた時に潮の流れが変わる可能性が十分あると思うのですが、津波が生じたりですね。その時の対策といいますか、やはりその住民、あるいは、漁業を営んでおられる方にできるだけ早く情報を伝えないといけないと思うのですが、それに関する対策はどうお考えなのかをお聞かせ願いたいのですけれども。
四国電力梶@石崎原子力部長
 取水口の辺りに水位計等を常時設置しており、それらが異常になった場合、データ等をすぐに関係機関に連絡するルールとなっております。我々発電所の中にそういうデータ通信責任者というものがおりまして、交代制で24時間待機しております。
仲井委員
 私の質問は、温排水そのものが安全であれば何の問題もないと思うのですが、何か汚染物質が混ざったようなものが流出した時に、海域全体にどのように広がっていくのか、その情報をできるだけ早く知らせる必要があるんのではないかなという気がします。その拡散状況等を、平常時にはこのように拡散していくってのは多分おわかりのことと思うので、取水口だけではなく、その汚染がどのように、温排水がどのように広がるのか、そのような情報を早く皆さんに知らせる必要があると思いますので、その対策も是非前向きに取り組んで頂きたい。手で分析すると相当時間がかかると思いますので、自動化により、そして早く情報が収集できるシステムを構築していただきたいと思っています。
四国電力梶@樫本原子力部安全グループリーダー
 これまでの温排水影響調査の経験から、何かの異常時に温排水の拡散状況に異常が生じるということが考えにくいのですが、今回の水質連続測定装置を導入することでまさに経時変化が把握できますので、仮に水質に対して変化が生じた時には速やかに御連絡することができます。
三島委員
 今の御質問に関連しているのですが、放水口で水質等、連続監視している項目はあるのですか。
四国電力梶@樫本原子力部安全グループリーダー
 愛媛県、伊方町との安全協定に基づき、水温、残留塩素、鉄分を放水口において連続監視しています。
三島委員
 もし、原子炉に何か異常があれば、連続監視で分かる部分もあるということですか。
四国電力梶@樫本原子力部安全グループリーダー
 もちろん異常がでてくればそこで検知できますし、そのような化学項目だけでなく、放射能測定も連続で行っていますので、プラントに異常がでてきた時には、モニターにより速やかに検知することができます。
四国電力梶@石崎原子力部長
 もちろん、放水口に出るまで見過ごす訳ではなく、その前段階で十分検知しますので、最悪、放水口に行った時でもそこで確認できるということであります。
濱本部会長
 平成17年度の温排水影響調査計画及びその高度化への方向ということについて、高度化に関して御提言もありました武岡委員、何か御意見いただけたらと思います。
武岡委員
 この件に関して、私も以前から申し上げましたけれども、これだけ携帯が流行っている時代に、固定電話かあるいはそれ以前の電報に近いような技術でモニタリングを行うような部分については、1日も早く最新技術を取り入れたらどうかと言っていた訳ですけれど、そのような方向で進んでいるということで結構だと思います。また、今後のさらなる高度化も、ぜひ期待したいと思っております。1件ほど補足しておきたいのですが、水質項目の中のクロロフィルは新しく付け加わった項目で、連続的に取れるということで非常に価値が高いのですが、このタイプのクロロフィルの自動測定装置は、アバウトな数値が出てしまいます。水温や塩分は極めて精度良く確かな値がでますが、クロロフィルは、ある特定の波長の光を当てて、そのプランクトンの持っている色素の励起を測るというものであり、その色素の量がプランクトンによって違ったりするので、極めてアバウトな値であります。ですから、プランクトン量の資料としてそれは用いられるのですが、なかなか精度良くでてくるものではないと最初から認識した上で連続的にとっていくのは、やはり非常に大きな意味がありますので、例えば、ある所である時に赤潮が起こったなど、その前後でどのように濃度が変化したかを見ることにより、その海の状況の変化が経時的に分かるという意味で非常に価値が高く、これを導入することには非常に大きな意味がありますが、性能が極めていいものだと思い、手分析とこれだけ違うからという議論をしないように気を付けておいたほうがよいと、今の技術ではそのレベルであり、数パーセントあるいは数十パーセントの誤差が、プランクトンでも種類によって違ったりしますし、大きさが違うなどありますので、濁度も少しそういう性格があると思いますが、特にクロロフィルに関しては、かなりアバウトなものであるということを認識した上で使うということを申し上げておきたいと思います。全般的には非常に結構だと思います。
濱本部会長
 それでは、この件につきまして部会としての意見をとりまとめたいと存じます。平成17年度伊方原子力発電所温排水影響調査計画については、水質連続自動測定装置導入による高度化及びそれに伴う調査範囲の見直し等を図ったものとなっており、16年度の試験運用結果からも適切なものと認められる。このように意見をとりまとめたいと存じますが、よろしでしょうか。
(異議なし)
 どうもありがとうございました。これで審議していただく2つの項目については終わりました。次に報告事項が1つございます。伊方発電所へのステップ2の高燃焼度燃料の導入が図られておりまして、平成14年及び平成15年の本部会で御審議を頂いて、本年の2月から伊方1号機でステップ2の高燃焼度燃料が使用されておりますが、その状況について四国電力から報告を願います。
四国電力梶@古澤原子燃料部長
 資料3−1に基づきまして伊方発電所におけます高燃焼度燃料ステップ2の導入状況につきまして御説明いたします。
 (【資料3−1】に基づき説明)
 どうもありがとうございました。
濱本部会長
 高燃焼度燃料の使用にあたっては、原子炉等規制法などに基づいて、工場での製作過程や炉内装荷などの各段階で国の安全規制がなされております。
 原子力安全・保安院から原子炉設置変更許可以降の燃料体設計認可や使用前検査等の結果について説明を頂きたいと思います。
原子力安全・保安院 山口施設検査班長

 日頃より私どもが行っております規制行政に対しまして御理解、御協力を頂き、誠にありがとうございます。また本日は大変貴重なお時間を、私どもが行いましたその規制活動の御説明にいただきましたことを感謝申し上げる次第でございます。それでは早速資料3−2に基づきまして私どもが原子炉設置変更許可以降、運転開始に至るまで行いました規制活動につきまして御説明をさせていただきます。
 (【資料3−2】に基づき説明)
濱本部会長
 どうもありがとうございました。
 高燃焼度燃料の導入につきましては、その導入に関して四国電力の安全対策あるいは国の許認可取得状況について、それぞれの段階で県は立入確認をしています。県からその状況について説明いただけたらと思います。
大平原子力安全対策推進監
 伊方発電所におけますステップ2高燃焼度燃料の採用にあたりまして、只今説明がございましたように事業者である四国電力自身による安全確保対策、それから国による法定検査等が実施されていますが、県といたしましても燃料の製作、炉内装荷、使用開始などの主要な段階で現地の立入調査を行っていますので、これらの状況につきまして御報告したいと思います。お手元の資料の3−3を御覧下さい。
 【資料3−3】に基づいて説明)
濱本部会長
 どうもありがとうございました。それぞれから説明がありましたステップ2の高燃焼度燃料の導入に関して、御意見、御質問がございますでしょうか。
仲井委員
 燃料被覆管等について、これはかなり短期間に取り替えられるということで、あまり問題ではないのかなと思っているのですが、ホウ素の濃度いわゆるボロンの濃度の上昇それからガドリニアを入れられるということで、先ほどの御報告の検査項目の中で、機械的性質ということが記載されていたのですが、応力腐食割れ検査が入ってない気がするのですが、金属組織学専門といたしましては気になるのがホウ素の影響です。特にホウ素の応力腐食割れが原子炉容器に影響することについては、どのようにお考えなのか、あるいは検査をなさったのか。
四国電力梶@古澤原子燃料部長
 被覆管の安全性は、安全審査で審査しており、腐食について問題のないことを確認しております。
四国電力梶@石崎原子力部長
 原子炉容器については、ホウ素が濃縮する部分全てステンレスの内張をしており、供用期間中検査において健全性を確認しております。
三島委員
 ステップ2の加工時の品質管理について、他プラントで品質保証上の問題があったが、具体的にメーカにどのように立会したのか。また、設計段階と実測の一致性についてはどうであったのでしょうか。
四国電力梶@古澤原子燃料部長
 メーカの立会は、ステップ毎に実施し、三菱重工では、13回、原子燃料工業では11回立会しております。抜き取りの頻度については、例えばペレットの場合は通常の数倍に増やし、ペレット検査総数約110万個に対し通常約5千個のところを約1万3千個に増加しております。これは、通常実施しているJISの検査ランクより1ランク上げたものであります。実測と設計の差は、原子炉停止余裕検査では、設計値が3.30%Δk/kに対して測定値が3.82%Δk/kであって、判定基準1.8%Δk/k以上であることを満足しております。減速材温度係数検査では、設計値が−6.6pcm/℃に対して測定値が−6.6pcm/℃と差はなく、判定基準の「負であること」を満足していることが確認されております。以上のように使用前検査における判定基準を十分満足しており、設計通りの性能を有していることが確認されております。また、設計と測定の差については、その要因として計算コードの誤差、測定誤差等が考えられますが、過去の実績の範囲内に収まっております。
辻本委員
 高燃焼度燃料はステップ2燃料と同じ意味でしょうか。
原子力安全・保安院 山口施設検査班長
 同じ意味合いです。
辻本委員
 「高燃焼度燃料」のネーミングは一般向けには良くないと思います。
四国電力梶@古澤原子燃料部長
 慣例となっており、原子力安全委員会でも同様な名称を使用しています。意味については、パンフレット等で理解活動をしています。今後ネーミングについては配慮したいと思います。
大平原子力安全対策推進監
 今後は統一したいと思います。
濱本部会長
 一般の人に正しい理解が得られるようにするためには、ネーミングは重要です。今後2号 3号にも入れていくので慎重に進めて頂きたいと思います。
濱本部会長
 御質問もないようですので、四国電力においては、引き続き、2、3号機での使用にあたっても、燃料の品質保証等に万全を期すようお願いします。
 以上をもちまして、専門部会を終了いたします。
 委員の皆様には、長時間にわたり御審議ありがとうございました。
 (閉会)
[部会事務局]
県民環境部環境局環境政策課原子力安全係
電 話 089-941-2111(内線2352)
FAX  089-931-0888


                    伊方原子力発電所環境安全管理委員会技術専門部会次第


                                                       日 時  平成17年3月23日(水)10:00〜
                                                       場 所  愛媛県自治会館5階会議室1

1 開 会

2 議 題
  (1) 平成17年度伊方原子力発電所周辺環境放射線等調査計画について
  (2) 平成17年度伊方原子力発電所温排水影響調査計画について

3 報告事項
  (1) 伊方発電所における高燃焼度燃料(ステップ2)導入状況について

4 閉 会



                                  資 料 目 次

1 平成17年度伊方原子力発電所周辺環境放射線等調査計画

2−1 平成17年度伊方原子力発電所温排水影響調査計画

2−2 伊方発電所温排水影響調査の高度化に関する取り組みについて(四国電力(株))

3−1 伊方発電所における高燃焼度燃料(ステップ2)導入状況について(四国電力(株))

3−2 伊方発電所における高燃焼度燃料(ステップ2燃料)採用に係る原子炉設置変更許可後の検査等の結果について
                                                             (原子力安全・保安院)
3−3 伊方発電所のステップ2高燃焼度燃料採用に係る製作、使用段階での現地確認状況

4 伊方原子力発電所環境安全管理委員会技術専門部会委員名簿

5 伊方原子力発電所環境安全管理委員会設置要綱

6 伊方原子力発電所環境安全管理委員会技術専門部会傍聴要領