伊方原子力発電所環境安全管理委員会議事録
 
1 日 時 平成18年3月17日(金)11時00分〜11時45分
 
2 場 所 愛媛県庁第一別館11階会議室
 
3 出席者 委員18名(別紙名簿のとおり)
 
4 議 題
 (1) 平成18年度伊方原子力発電所周辺環境放射線等調査計画について
 (2) 平成18年度伊方原子力発電所温排水影響調査計画について
 
5 審議等の内容(全部公開)
  (定刻になり、開会)
事務局
それでは、吉野内会長から、御挨拶申し上げます。
吉野内会長
愛媛県副知事の吉野内でございます。委員の皆様には、御多忙のところ当委員会に御出席を頂き、誠にありがとうございます。また、日頃から、本県の原子力安全行政の推進に格別の御尽力を賜っておりますことを、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。
さて、本日は、平成18年度の伊方原子力発電所周辺環境放射線等調査計画及び温排水影響調査計画につきまして、御審議頂くこととなっております。両調査計画とも、これまでの調査や測定技術の進歩などを踏まえまして、一部調査内容を見直す計画となっておりますので、よろしく御審議を賜りますようお願いいたします。
なお、一昨年6月に当委員会で御審議頂きました伊方3号機でのモックス燃料採用計画、いわゆるプルサーマル計画に関しましては、前回の当委員会において、国における一次審査結果について、原子力安全・保安院の担当者から御報告を頂いたところでございますが、御案内のとおり、原子力安全委員会における審査、いわゆる二次審査が終了いたしたところでございます。
今後、国において、法律に基づく最終判断が示されることとなりますが、それらを踏まえ、当委員会においても具体的な審議をお願いしたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。
また、先日、県議会警察経済委員会において、「伊方3号機の建設工事中にずさんな工事が行われた」との指摘があった件につきましては、詳細調査を行うよう四国電力へ指示をしたところであります。その結果につきましては、あらためて御報告させていただきます。
本日は、どうか委員の皆様には、忌憚のない御意見を賜りますようお願いを申し上げまして、簡単ではございますが、御挨拶といたします。
事務局
それでは、吉野内会長に議事進行をお願いいたします。
吉野内会長
それでは、議事に入らせて頂きます。はじめに、議題1の平成18年度伊方原子力発電所周辺環境放射線等調査計画につきまして、事務局から御説明をお願いします。
近藤原子力安全対策推進監
平成18年度伊方原子力発電所周辺環境放射線等調査計画について、御説明申し上げます。
【資料1】に基づき、環境放射線等調査計画について説明)
吉野内会長
今御説明頂きました環境放射線調査計画につきましては、技術専門部会で御検討いただいておりますので、濱本部会長から、部会意見の報告をお願いいたします。
濱本部会長
技術専門部会で審議いたしました結果を御報告させていただきます。「平成18年度伊方原子力発電所周辺環境放射線等調査計画については、前年度の調査を継続するもので、積算線量の評価法の見直し等、必要な見直しが図られていることから、適切なものと認められる」以上でございます。
吉野内会長
ありがとうございました。只今御説明等ありました環境放射線調査計画に関しまして、何か御意見、御質問がありましたら承りたいと存じます。
中田委員
サメの調査について、どのような調査結果が出たか、紹介していただきたい。
吉野内衛生環境研究所環境調査課長
ただいま御質問のありましたサメの調査について、これまでに得られました状況を御報告いたします。今年度は、県内産と県外産を合わせて60匹のサメを調査することとしていましたが、予定数量以上のサメが採取できましたので、県内産として伊方沖76匹、斎灘沖11匹、県外産と致しまして、石狩湾、玄海灘あわせて34匹、合計121匹の分析測定を実施いたしました。サメの種類につきましては、主に内湾に生息していますホシザメ、シロザメ、ドチザメ及びアブラツノザメの4種類について行っており、全てのサメについてゲルマニウム半導体検出器による放射性核種分析、それから食餌調査として胃の内容物の観察、年令査定としまして骨の断面の観察を実施いたしました。年令査定の結果につきましては、骨の切片を染色いたしまして、輪紋と呼ばれる縞の数を観察いたしましたが、いずれのサメも輪紋数と全長、体長の大きさに正の関係が見られまして、また、いずれのサメも全長が大きいほどセシウム137の濃度が高くなる傾向が見られました。全体の放射能のレベルと致しましては、昨年度の国内産のサメのセシウム137濃度とほぼ同じレベルで、食事調査の結果、胃袋から魚の骨が観察されましたシロザメがこの4種類のサメの中の最もセシウム137濃度が高い傾向がみられました。今後のモニタリングにはこのシロザメが適していると思われます。今後は、更に体長の大きなサメを中心に捕足調査を行い、今後のモニタリングに必要な情報を得るとともに、愛媛大学に委託しております調査結果とあわせまして解析を行い、全体の取りまとめをして、御報告させていただくこととしています。また、よろしくお願いいたします。
吉野内会長
御質問もないようですので、議題1の平成18年度伊方原子力発電所周辺環境放射線等調査計画については、当委員会として「適切である」旨意見を取りまとめ、知事に報告させていただきたいと思いますが、御了承いただけますか。
(異議なし)
それでは、そのようにさせていただきます。
次に、議題2の平成18年度伊方原子力発電所温排水影響調査計画について、事務局から説明を願います。
鶴井水産課長
平成18年度の温排水影響調査計画について御説明申し上げます。
(【資料2−12−2】に基づき、温排水影響調査計画について説明)
吉野内会長
ただいま御説明がありましたように、温排水影響調査計画につきましては、これまでの技術専門部会での審議を踏まえまして、連続自動測定機の導入等の高度化が図られてきております。18年度につきましては、クロロフィル測定器の導入を計画しておりますので、その点も含め、高度化への取組状況について、四国電力から説明を願います。
四国電力(株)太田原子力本部長
皆様には、日頃から伊方原子力発電所の運営につきまして、御理解御指導を賜りましてありがとうございます。只今、伊方発電所は2号機3号機は定格熱出力で運転中でございまして、1号機は去る2月10日から定検に入っています。そのような状況でございますが、今後とも安全安定運転に努めて参りますので、御指導の程よろしくお願い申し上げます。資料に基づきまして後ほど、私どもの伊方発電所安全技術グループリーダーの岡崎から説明をさせますが、その前に、先ほど会長からも御発言ございました伊方3号機の工事につきまして、実は3月13日に県から事実確認の要請がございましたので、そのあたりにつきまして常務の石崎から簡単に説明させていただきます。
四国電力(株)石崎常務取締役
   ずさん工事があったという御発言されました県議の方に昨日直接お会いしまして確認しましたところ、関係資料は全て焼却したということで場所も具体的にお示し頂けませんでした。しかし、当社といたしましては伊方3号機建設工事は適切に実施されたと判断しています。すなわち、施工の各段階が完了するごとに元請会社の工事管理部門、これが行います検査に加えまして、品質検証部門が工事管理状況の検証を行う、更に当社が検査を実施する体制、このような体制で行っております。また、工事完了までの施工段階、工事の進捗状況に合わせまして国が使用前検査ということで適正に施工されているということを確認していただいております。こういうことから、工事は適切に実施されていると考えておりますので御紹介をさせていただきました。
四国電力(株)岡崎安全技術グループリーダー
温排水影響調査高度化の平成18年度調査計画の反映について御説明申し上げます。
【資料2−3】に基づき、温排水影響調査の高度化について説明)
吉野内会長
只今御説明のございました温排水影響調査計画につきましても技術専門部会で御検討いただきました。濱本部会長さん、検討結果の報告をお願いいたします。
濱本部会長
   技術専門部会で審議いたしました平成18年度の温排水影響調査計画について御報告させていただきます。「平成18年度伊方原子力発電所温排水影響調査計画については、水温連続監視装置やクロロフィル測定器の導入による高度化及びこれらを踏まえた調査範囲あるいは頻度の見直し等を図ったものとなっており、適切なものと認められる」以上でございます。
吉野内会長
ありがとうございました。
ただいまの温排水影響調査計画及び高度化の取組状況に関し御説明がございましたが、御質問等ございましたら承りたいと思います。
岡崎委員
高度化ということで、連続自動測定装置を導入と言われたのですが、これは原発のところだけでしょうか、それとも県内にも何箇所か使用されているのでしょうか。
鶴井水産課長
これは原発の関係での設置ではございませんが、宇和海に8箇所、宇和島市の法花津湾から高知県の沖ノ島まで、愛媛県、愛媛大学、県漁連がそれぞれ協力をして水温の連続観測ができるように設置しています。
高岸委員
水温自動測定装置によりまして、海況の変化が即座に把握できるという御説明でしたが、もし、水温が異常になった場合には、どのような連絡体制をとり、対応されるのでしょうか。また異常値としては、どの程度の値を考えてられているのか、2点お伺いします。
鶴井水産課長
これまで28年間調査を続けてまいりまして、温排水が漁場等に影響を与えたという事例はございません。伊方原発の周辺海域は海流が早く海水がよく混合されておりますので、伊方原発付近だけ局地的に水温が変化することは考えづらいですが、この地点の過去の水温データ、あるいは宇和海に設置している連続水温のデータ、水産試験場等の他の測定データと比較しまして、著しく水温が高い、あるいは低い値を示した場合は、従来赤潮が発生した時の被害防止の連絡網がありまして、その連絡網を使用し、県の地方局水産課から、原発の関係から言えば八幡浜地方局水産課から各漁業協同組合に連絡指導をしていきたいと考えています。
また、異常値の設定については、水温につきましては季節変動や気温潮流の変動など要因が複雑ですので、具体的な数字は設定せずに、過去のデータや他海域のデータなどを参考にして、愛媛大学と水産試験場におきまして随時判断していきたいと考えておりますので、御理解頂きたいと思います。
岡田委員
   先ほどの発電所の建設でずさん工事があったのではないかという質問が県議会でありましたことについての四国電力さんからの御説明で2点お伺いしたいのですが、一つは適正に行われているものと認識しておりますというお話でございました。これは、質問があった後、改めて書類上、書面上あるいは記録上確認をされた上での御説明でしょうか。それと、この調査については改めて当委員会にも正式な御報告があるということなのか、今、御説明がありましたのが正式な御説明なのかお伺いしたいと思います。
四国電力(株)石崎常務取締役
   色々な確認ですけれども、建設当時もひとつひとつステップを踏んで確認をして進めています。それからもう一点は、去年の2月頃、町に匿名で3号の建設工事にこういう状況がある投書がありまして、その時も今までの記録がきちんとできているということを我々は確認いたしました。今回このようなお話がありましたけれども、今回につきましては議員さんに直接伺いしまして我々も調べていますので、どこが問題だったのか教えていただきたいということでお話ししたのですが教えていただけなかったということで、我々としては今までの記録全部そろえております。またそれを昨年も確認いたしました。そういう状況でずさんな工事は起こりえないと確信しております。あと、この件について当委員会でどうこうということは我々がコメントする立場にはありませんのでちょっと控えさせていただきます。
吉野内会長
この温排水につきましては、武岡委員が御専門でいらっしゃいますが、いかがでしょうか。
武岡委員
基本的には部会長から御紹介頂きましたとおり、全体的には妥当な計画になっていると思います。特に、連続測定装置の導入は非常に意味の大きいものであり、従来は月1回や四半期に1回という調査のものが多かったのですが、少なくても水温だけでも取れる。実はこういった調査を始めた当時というのはまだまだ海の仕組みや現象について知識がなかったと思うのですが、今はその当時から言うと20年、30年近く経っており、色々な海の現象、海域でどのようなことが起こるのか分かってきているので、その水温の連続的な情報を見ると今海で何が起こっているのか、何もかもということではないのですが、基本的なことはかなりよく分かるということですので、この高度化には意義があるということで、全般的には妥当であると思います。
吉野内会長
ありがとうございました。その他、何か御意見、御質問ございませんか。
議題2の平成18年度伊方原子力発電所温排水影響調査計画については、当委員会として「適切である」旨意見を取りまとめ、知事に報告させていただきたいと思いますが、御了承いただけますか。
(異議なし)
ありがとうございました。そのようにさせていただきます。
以上をもちまして、2つの議題については終了いたしました。その他、何か御意見がありますでしょうか。
先ほどNHKの岡田委員からありましたずさん工事の件でございますけれども、これまでの記録上、いろいろ行い確実な対応をされたというお話がありました。これにつきまして、私どもの方で検討させていただきまして、改めて御報告願う、あるいは別の場所できちっとした対応をしていただくか、これらにつきましては私どもの方で検討させていただきたいと思いますのでよろしくお願いします。
以上を持ちまして当委員会を終了させていただきます。委員の皆さまには、長時間にわたり御審議ありがとうございました。
 
(閉会)

伊方原子力発電所環境安全管理委員会次第
 
日 時  平成18年3月17日(金)11:00〜12:00
場 所  愛媛県庁第一別館11階会議室
 
 
1 開 会
 
2 議 題
 
(1) 平成18年度伊方原子力発電所周辺環境放射線等調査計画について
 
(2) 平成18年度伊方原子力発電所温排水影響調査計画について
 
3 閉 会

資 料 目 次