[原因と対策の報告の公表文(様式2)]
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策の報告について(平成15年9月分他)
 
15.11.10
原子力安全対策推進監
(内線2352)
 
1 四国電力(株)から、伊方発電所で平成15年9月に発生した設備異常及び8月22日に発生した伊方2号機補助蒸気配管からの蒸気漏えいについて、原因と対策の報告がありましたので、お知らせします。
 
[報告書の概要]
県の
公表
区分

異常事項
 
発 生

年月日

推定原因等
 

対     策
 

補助蒸気配管からの蒸気漏えい
(2号機)
15.8.22
当該配管がドレンの多い補助蒸気配管であり、スケールを含むドレンの逆流によりエロージョン(浸食)が発生し、長年にわたって徐々に減肉が進展した結果、配管曲げ部背側において貫通に至ったものと推定される。 ○当該部を耐エロージョン性に優れたステンレス配管に取替え復旧。
○当該ラインは今後とも使用予定がないため、母管からの分岐部に隔離弁を設置し閉止運用とした。

雑固体焼却設備の前処理装置油圧ユニットからの油漏れ
15.9.3
漏えいしたフランジの配管には接続フランジ面が3箇所あり、ずれを調整して全て正確に合わせる事が難しい構造であったこと、締付状態を目視で確認することが困難な場所であったため片締めとなったことから、運転時の内部圧力によりOリングがフランジ面から押し出され損傷し、漏えいに至ったものと推定される。 ○当該フランジ部を含む3箇所のOリングを新品に取り替え漏えいのないことを確認し復旧。
○フランジ面を合わせ易くするため、当該フランジが取り付いている配管の一部を高圧ホースに変更。
○フランジ座が全面タッチする状態まで締め付けるときは、隙見ゲージ等を使用し確実に確認することとし、その旨を作業要領書に反映。
○部品発注時は図面等で仕様を確認し、仕様の詳細を注文指示書等で確実に提示するよう「ヒューマンファクター教訓シート」により、所内関係者に周知。
A※ 余熱除去系配管の液体浸透探傷検査による指示確認
(3号機)
15.9.24
建設時の当該配管の耐圧・漏えい検査終了後、配管養生に使用した塩化ビニルテープを、保温施工時に取外すのを忘れ、これが高温水により熱分解し、酸性塩化物環境下に近い状態で塩化物応力腐食割れが発生したものと推定される。
なお、割れの深さは強度上問題となるものではなかった。
○有意な指示を確認した1箇所及び微小な点状指示を確認した1箇所について、配管を取り替え復旧。
○今回の事象は、平成12年10月の「伊方1号機充てん配管耐圧検査中の漏えい」を踏まえた水平展開調査で発見したものであり、今回、調査を完了。当該の塩化ビニル付着4箇所の他、塩化ビニルテープ以外の付着物が認められた197箇所について液体浸透探傷検査により異常のないことを確認。
○なお、平成15年6月の「伊方1号機安全注入系統テストライン配管のひび」の水平展開調査は、引き続き今回及び今後2回の定期検査で計画的に実施。
○現在、ステンレス鋼配管工事では、耐圧・漏えい検査後の養生は実施していない。また、平成13年3月より、塩化ビニルテープ等のステンレス鋼製品への使用を禁止し、作業要領書に反映し、作業の都度作業関係者に周知・徹底している。
※余熱除去系配管の液体浸透探傷検査による指示確認については、国における法律又は通達に基づく報告対象事象の該当の有無の確認に時間を要したため、A区分として公表した。
 
2 県としては、伊方発電所に職員を派遣し、当該部の復旧状況の確認など、四国電力の対策が確実に実施されていることを確認しています。