[原因と対策の報告の公表文(様式2)]
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策の報告について(平成16年1月分他)
 
16.3.10
原子力安全対策推進監
(内線2352)
 
1 四国電力(株)から、伊方発電所で平成16年1月に発生した設備異常及び平成15年10月21日に発生した伊方1号機廃液貯蔵タンクドレン配管の析出物付着について、原因と対策の報告がありましたので、お知らせします。
 
[報告書の概要]
県の
公表
区分

異常事項
 
発 生

年月日

推定原因等
 

対     策
 

廃液貯蔵タンクドレン配管の析出物付着
(1号機)
15.10.21
建設時の当該部の現地溶接時において、作業姿勢が十分確保できない状況で溶接作業を実施したことから、溶接不良(溶け込み不良)が生じ、これに廃液給水ポンプの起動時に発生する圧力変動による疲労が加わり、わずかな溶着部分が貫通し系統水がにじみ出て、ほう酸が析出したものと推定される。
○当該部を含む配管の一部を切断し、新しい配管に取替え復旧。取替えにあたっては、溶接部をより信頼性の高い突き合わせ溶接に変更し、適切な溶接姿勢を確保し実施。
○関係箇所に本事象を周知し、配管溶接時には適正な溶接姿勢を十分確保した上で作業を実施するよう徹底。
○建設時には、狭隘な箇所での作業を回避するため施工手順等を考慮し、施工後には非破壊検査・耐圧検査により健全性を確認しており、同様の溶接不良箇所が残存している可能性は低いが、平成15年2月に同様事例があることから、これまで以上に注意してパトロールを実施し不具合の早期発見に努める。なお、安全上重要な系統等で同様な差込み溶接構造の小口径配管については、現在実施している高サイクル疲労による損傷を防止するための対策(計画的な点検調査ないし取替)を着実に実施し、健全性を確認する。

補助給水ポンプの異常
(1号機)
16.1.16

  
前回の定期検査の際に、ポンプ軸端側に使用したグランドパッキン(黒鉛製)は、厚さが若干厚めのものが使用されていたため、水との接触による膨潤により、当該パッキンがパッキンケース内に充満したことにより、軸スリーブへの押え付けが通常より増大し、リーク水が減少したため、スリーブ表面との摩擦により表面温度が一時的に上昇し、白煙が発生したものと推定される。 ○軸スリーブの手入れを実施するとともに、グランドパッキンを従来品より薄い約4.4〜5.0mmのものに取替え復旧。試運転により各部に異常のないことを確認。
○今後、パッキン寸法は厚さ約4.4〜5.0mmのものを使用することとし、使用前に寸法確認を行うよう作業要領書に記載。
高圧給水加熱器の水位検出器の故障
(3号機)
16.1.22
当該水位検出器の単体試験及び分解点検の結果、異常が認められなかったことから、検出器の出力空気信号に影響を与える部位に一時的に微細な異物が付着したことにより、水位信号が高めとなり、通常閉であるドレン水位制御弁(バックアップ用)が開となり、電気出力が低下したものと推定される。 ○水位検出器及び調節器を予備品と取替え、健全性を確認し復旧。
○運転中の故障に対応するため、今後とも水位検出器の予備品を常備する。
 
2 県としては、伊方発電所に職員を派遣し、当該部の復旧状況の確認など、四国電力の対策が確実に実施されていることを確認しています。