[原因と対策の報告の公表文(様式2)]
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策の
報告について(平成16年3月9日分)
 
16.4.5
原子力安全対策推進監
(内線2352)
 
1 伊方発電所から3月9日に異常通報連絡のあった伊方3号機の充てんポンプの異常については、四国電力(株)に対し、早急な原因究明と再発防止対策の徹底を要請していたところですが、本日、別添のとおり報告がありましたので、お知らせします。
[報告書の概要]
県の
公表
区分

異常事項
 
発 生

年月日

推定原因等
 

対     策
 

 
充てんポンプの異常
(3号機)

 
16. 3. 9
 
@工場製作段階の第7段スプリットリング(位置決めリング)溝部加工時に、加工用刃先形状が連続加工により変化したため、溝部コーナーのR止まり(丸めの終端部)の曲率半径が小さく、応力集中係数が大きい状態で製作された。
A羽根車焼嵌(熱膨張させた羽根車に主軸を挿入し冷やして接合する方法)に伴い、当該部スプリットリングと主軸の接触により、当該溝部に応力が発生。
Bこれに加えて、定期検査時に、体積制御タンクを大気開放にした状態で当該ポンプの運転を行ったため、オリフィス部で気泡が発生し、気泡のポンプへの流れ込みで生じた振動により、当該溝部に応力が発生。
・以上の3つの要因が重畳したことから、第7段スプリットリング溝部に発生した応力が疲労限度を超えたため、初期き裂が発生。
・その後の定期検査において、同様のメカニズムによりき裂が進展
・第7回定期検査終了時点では、通常の運転中の変動応力でもき裂が進展する深さに達したため、通常運転中にき裂が進展し、主軸が折損。
・主軸折損により、主軸(継手側)が移動し、継手側封水部を損傷させ、1次冷却水の漏えいに至ったものと推定される。
○当該充てんポンプ3Cの主軸を予備品と取り替える。
○充てんポンプの運転については、必ず体積制御タンクを加圧した状態で運転することとし、内規の改定を行う。
○充てんポンプ3A、3Bについては、主軸の改良及び羽根車焼嵌時の主軸の温度管理等、製作段階における品質管理強化を行ったうえ、次回定期検査終了までに順次取り替える。それまでの間は、電流、振動等の運転監視強化を継続する。
○1,2号機を含め、3号機の充てんポンプ以外に、左記3つの発生要因が重畳する安全上重要なポンプ及び放射能を含む系統のポンプはない。