[原因と対策の報告の公表文(様式2)]
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策の報告について(平成16年5月分他)
 
16.7.12
原子力安全対策推進監
(内線2352)
 
1 四国電力(株)から、伊方発電所で平成16年5月に発生した設備異常、平成15年5月6日に発生した低圧タービングランド蒸気圧力計の検出配管継手部からの蒸気漏れ及び平成15年10月4日に発生した湿分分離加熱器からの蒸気漏えいについて、原因と対策の報告がありましたので、お知らせします。
 
[報告書の概要]
県の
公表
区分

異常事項
 
発 生

年月日

推定原因等
 

対     策
 
低圧タービングランド蒸気圧力計の検出配管継手部からの蒸気漏れ
(2号機)
15.5.6 当該継手部は、タービン分解・組立作業で干渉することから定期検査毎に取外しており、取外し・復旧時の作業において、シート面を横切る傷が発生し、蒸気の漏えいに至ったものと推定される。
○当該継手部を新品に取替え復旧。
○類似箇所についても、念のため新品に取替え、漏えいのないことを確認。
○当該部と同様に、分解点検に伴い取外し、復旧を行っているタービン等に附属する継手部について、復旧時にシート面に傷の無いことを確認するため、シート面の当たり確認を実施し、傷が認められた場合には、手入れを行い復旧する旨、作業要領書を改訂。
 
湿分分離加熱器からの蒸気漏えい
(2号機)
15.10.4
プラント運転による圧力、温度の変動により、マンホールシート面の一部がわずかに歪み、パッキン圧縮量が低下した部分において、経時的に漏えい経路ができ蒸気漏えいに至ったものと推定される。 ○当該マンホール蓋のシート面が平坦になるよう切削加工を実施。また、マンホール座のシート面を手入れし、マンホール蓋とマンホール座のシート面全面に当たりがあることを確認し復旧。
○1号機の同様事象対策である、プラント起動後の50%出力時、100%出力運転時の増締めに加え、圧力、温度の変化を伴うタービン蒸気加減弁動作テスト等を行った場合、その都度、漏えいの有無を確認し、漏えいの徴候が認められた時点で速やかに増し締め等の適切な処置を行う。

洗浄排水蒸発装置移送ラインからの漏えい
(1,2号機)
16.5.1
当該部は、不純物、酸素及び塩素を内包する配管で流れがないため、不純物が配管底部に堆積して内表面に隙間腐食が発生し、さらに加温装置により配管が60℃〜85℃に加温された状態で、当該腐食部に濃縮液中の塩化物イオンが浸入して塩化物応力腐食割れが発生し、貫通に至ったものと推定される。 ○当該漏えい部及びその後の調査で漏えい跡の認められた箇所については配管の取替えを実施。
○当該配管は使用実績がなく使用する予定もないことから、今後撤去する。なお、それまでの間は両端の弁を閉止して隔離し、使用しない運用とする。
○類似箇所の配管については、不純物の堆積や塩化物応力腐食割れを防ぐ観点から、使用しないときは純水による水張りを行い、加温装置を撤去する。

余熱除去系配管の探傷検査による指示確認
(2号機)
16.5.20
建設中に配管識別用として貼り付けられた塩化ビニルテープが、その後の原子炉の起動・停止に伴う高温水の通水により熱分解し、塩化物応力腐食割れが発生したものと推定される。
(原因と対策(中間報告)にて、5月31日公表済み。)
(中間報告後の状況等)
○塩化物応力腐食割れの可能性があり、かつ、テープ類を完全に除去し健全性を確認していない可能性がある296箇所全数についてPTを実施し、異常は認められなかった。
○塩化物応力腐食割れの可能性はないが原子炉の運転に支障を及ぼす系統及び放射能を及ぼす系統のうち、今回定検で格納容器スプレイ系統の23箇所についてPTを実施し異常のないことを確認。
○1,3号機についても、次々回定検終了までに、計画的に点検又は配管の取替えを実施する。

発電機水素ガス温度制御弁の空気配管の破損
(3号機)
16.5.27
プラントの運転により生じる制御弁本体及び制御用空気母管からの振動が当該配管に伝播し、構造上応力が集中するフェルールと銅管の接触部付近を起点として、疲労破壊により破損に至った結果、供給空気が喪失し、当該弁が全開したと推定される。 ○当該空気配管及び減圧弁側継手を新品に取替。また、念のため当該弁のその他の同口径空気配管を新品に取替。
○3号機については、空気作動弁625台の点検を行い、同程度の振動が確認され対策が必要な空気作動弁(4台)について、制御用空気の漏えいがないことを確認。○これらの空気作動弁については、簡易なサポート等により振動対策を行うとともに、次回定検まで毎月外観点検、漏えい確認を実施し、定検でサポートの設置または配管をフレキシブルチューブ等に取替える。
○通常運転中の点検が困難な空気作動弁44台については、定検時に点検するとともに、1,2号機についても計画的に点検・対策を行う。

アンモニア注入ポンプの自動停止
(3号機)
16.5.31
アンモニタ注入ポンプの回転数制御を行うインバータが故障したため、インバータの保護装置が動作し、当該ポンプが自動停止したものと推定される。 ○当該インバータについて、新品と取替え、試運転を行い正常に運転できることを確認。
○今回の事象を反映し、インバータの取替え周期を重要度、使用状況を考慮し設定する。
○故障等により運転できない場合は、従来どおり速やかに予備ポンプに切替えたうえで当該ポンプの補修等を行う。
 
2 県としては、伊方発電所に職員を派遣し、当該部の復旧状況の確認など、四国電力の対策が確実に実施されていることを確認しています。