[原因と対策の報告の公表文(様式2)]
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策の報告について
(平成17年7月分)
 
17.9.12
原子力安全対策推進監
(内線2352)
 
1 四国電力(株)から、伊方発電所で平成17年7月に発生した設備異常について、原因と対策の報告がありましたので、お知らせします。
  なお、7月10日に発生したほう酸回収装置の補助蒸気配管からの蒸気漏れについては、現在、原因調査中ですので、原因と対策の報告があった段階で公表します。
 
[報告書の概要]
県の
公表
区分

異常事項
 
発 生

年月日

推定原因等
 

対     策
 
送電線後備保護リレーの故障
(3号機)
17.7.2 後備リレーA装置の整定回路(送電線の事故時の保護範囲を設定する回路)のカードに組み込まれているROM(送電線の事故検出値、感度を整定する値を保存している)の偶発的な不具合により、故障を示す警報が発信したものと推定される。 ○当該整定回路のカードを新品に取替え復旧。
湿分分離加熱器ドレンタンク2Aの水面計元弁からの漏えい
(2号機)
17.7.3 当該弁ガスケットの製作寸法の僅かなばらつき、取替え時の締め付け力の僅かなばらつき等が重なり、更にプラント起動停止に伴う圧力・温度変化等によりガスケットのシール性が徐々に低下し、漏えいに至ったものと考えられる。 ○当該ガスケットの材質を石綿製から、よりシール性に優れた黒鉛製に取替え復旧。
A※ 制御用空気圧縮機の故障
(2号機)
17.7.7 電磁弁の繰り返し作動によって発生したコアの摩耗紛が、コアの頭部に付着して、プラグナットと一部が繋がり、コアがプラグナット同様に磁化されてしまったためコアの動作(吸引)が不十分となった。このため、空気だめ、排気口側、シリンダ吸入弁側の経路が開状態で保持されたものと推定される。このため、圧力低警報及び吐出空気温度高の警報発信に至ったものと推定される。 ○当該電磁弁を予備品(新品)に取替え復旧。
○念のため、制御用空気圧縮機2Bの同型電磁弁についても新品に取替。
○今回の定期検査で摩耗低減対策を施した改良型電磁弁に取替える。
余熱除去ポンプの冷却水量の異常信号
(3号機)
17.7.10 マイクロスイッチ(流量の低下を検知し信号を発信する。)を収納している樹脂製カバーから昇華したシリコンが偶発的に接点表面に付着し、接点の開閉によるアークやスパーク熱で絶縁物質である二酸化ケイ素を生成し、接触不良を起こしたものと推定される。 ○マイクロスイッチを予備品(新品)に取替え復旧。
○運転中の故障に対応するため、今後とも予備品を常備。
非常用ディーゼル発電機清水加熱器3A1のヒータの地絡
(3号機)
17.7.15 ヒータ固定金具裏側の締め付けナットが、廻り止めのない一重構造であり振動等により緩みを生じる可能性があったこと。固定金具締め付け用植え込みボルト・ナットの締め付け力が、温度・振動の影響を受け変化する可能性があったこと。以上のことから、固定金具が取付金具より外れたため、取付金具が振動により脱落し、ヒータ電源ケーブル端子部と接触したことにより地絡に至ったものと推定される。 ○当該ヒータ取付金具および固定金具を正規の位置に適切に締め付け復旧。
○次回定期検査時、当該ヒータ固定金具裏側のナットを一重から二重に変更するとともに、ダブルナットの締め付け状態を確認するよう作業要領書に追記する。
 なお、他の類似構造のヒータについても、次回定期検査時に同様の対策を実施する。
※国における法律に基づく報告対象該当の有無の確認に時間を要したため、A区分として公表した。
 
2 県としては、伊方発電所に職員を派遣し、当該部の復旧状況の確認など、四国電力の対策が確実に実施されていることを確認しています。