[別紙2]
[原因と対策の報告の公表文(様式2)]
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策の報告について(平成17年11月分)
 
18.1.10
原子力安全対策推進監
(内線2352)
 
1 四国電力(株)から、伊方発電所で平成17年11月に発生した設備異常について、原因と対策の報告がありましたので、お知らせします。
 
[報告書の概要]
県の
公表
区分

異常事項
 
発 生

年月日

推定原因等
 

対     策
 







 
エタノールアミン排水処理装置ガス希釈ファンA号機の異常




 
17.11.2








 
当該ファンの分解点検時、ネジ部にへたりのある止めネジを再使用したことにより、止めネジの軸及びキーへのくい込み力が低下。このため運転中の微小な振動で止めネジがゆるみ、キー及びプーリーが軸に固定できなくなり、プーリーが空回りして軸外面及びプーリー内面が摩耗したものと推定される。


 
○当該ファンの主軸、プーリー、キー及び止めネジを新品に取り替え復旧。
○当該プーリーは鋳物であり、ゆるみ止めのカシメができないことから、念のため、ゆるみ止めとしてネジ部に接着剤を塗布した。
○今後の点検時に、止めネジ部のへたりが認められた場合は、止めネジを新品に取り替え、ゆるみ止めのためにネジ部に接着剤を塗布するすることとし、その旨作業要領書に追記。
○B号機についても、止めネジを新品に取替。
A※











 
原子炉容器入口管台内表面の傷
(2号機)








 
17.11.9











 
補修溶接部(2箇所)の傷は、
・600系ニッケル基合金溶接材料を 用いた手直し溶接跡であると推定 されること。
・1次冷却材に接する環境にあるこ と。
・手直し溶接部であり、補修溶接方 法によっては、600系ニッケル基 合金溶接部は、PWSCC(1次冷却材 中応力腐食割れ)が発生する十分 な引張応力が発生しうること。
以上のことから、局部的な手直し溶接に伴い高引張残留応力が発生したことで、応力腐食割れの3因子(材料、環境、応力)が重畳してPWSCCが発生し進展したものと推定される。
また、残りの1箇所は、溶接ビード間の境界の凹み及びピットであり、割れ形態を呈しておらず、施工時の溶接ビード境界での融合不良により生じた微小な凹み等が液体浸透探傷検査により確認されたものと推定される。
○管台内表面から研削しながら調査した結果、内表面から約3mmの深さで傷は全て消滅。
○調査のため切削した当該部については、耐応力腐食割れ性に優れた690系ニッケル基合金によるクラッド溶接を実施後、引張応力低減のためレーザーピーニングを実施する。
○出口管台A、B及び入口管台Bの継手溶接部は液体浸透探傷検査により問題のないことを確認。
○国内PWR型原子炉の600系ニッケル基合金を使用し、かつ1次冷却材に接触する箇所については、原子力安全・保安院から検査指示が出されており、伊方1,2,3号機においても、この指示に基づき、該当箇所について超音波探傷検査及びベアメタル検査による健全性確認を計画的に実施中である。
A※









 
余熱除去系統配管の液体浸透探傷検査による指示確認
(2号機)







 
17.11.10









 
・傷表面には、ひび割れとともにピ ットが認められ、塩化物応力腐食 割れの特徴である枝分かれした粒 内割れが認められたこと。
・傷の破面に塩素が認められたこ  と。
・傷が認められた範囲はほぼ長方形 であり、テープが貼り付けられた ような形状であったこと。
・2号機建設時は配管識別等で塩化 ビニルテープを使用しており、当 該部についても貼り付けた可能性 があること。
・プラント起動時に余熱除去系統水 (約100℃〜約150℃)が流入し、塩 化ビニルテープから塩素イオンが 熱分解・残留する可能性のある10 0℃〜250℃の領域まで温度が上昇 する可能性があること。
以上のことから、建設当時に当該配管に貼り付けられた塩化ビニルテープが、その後のプラント起動時に当該配管に流入した高温水により熱分解し、塩化物応力腐食割れが発生したものと推定される。
また、過去に実施した配管付着物調査で確認できなかった原因は、取り外しのできない門型サポートに囲まれた狭隘部であり、更に、前後が弁、曲管であるため直視が特に困難であったこと、既にテープそのものが剥落し、厚みのない痕跡(さび)のみとなっていたためと推定される。
○傷の認められた当該部位について配管を取り替える。また、余熱除去系統配管工事に関連して同様に門型サポートからの取替を行った3箇所について、液体浸透探傷検査を実施し異常の無いことを確認。
○既に付着物調査を終了した配管に塩化ビニルテープに起因したと推定されるさび及び塩化物応力腐食割れが確認されたことから、これまでに調査を終了した配管のうち、付属品の取り外しができないために確認が十分でない可能性のある箇所として、当該サポートと同じ構造である門型サポートに囲まれた狭隘部(11箇所)を抽出し、再度、さび等の付着物の有無について詳細な点検を行い、異常の無いことを確認。
○1,3号機についても、現在計画的に点検中のものと併せ、次回定期検査時に同様の点検を実施する。
○今後の付着物調査にさらに万全を期すため、従来、作業要領書読み合わせ時に教育として実施していた狭隘部点検時の注意事項を作業要領書に記載。
 ※国における法律に基づく報告対象該当の有無の確認に時間を要したため、A区分として公表した。
 
 
2 県としては、伊方発電所に職員を派遣し、当該部の復旧状況の確認など、四国電力の対策が確実に実施されていることを確認しています。