[原因と対策の報告の公表文(様式2)]
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策の報告について(平成18年6月5日分)
 
18.6.23
原子力安全対策推進監
(内線2352)
 
1 伊方発電所から6月5日に異常通報連絡のあった伊方1号機の発電停止について、四国電力(株)から、本日、別添のとおり報告がありましたので、お知らせします。
 
[報告書の概要]
県の
公表
区分

異常事項
 
発 生

年月日

推定原因等
 

対     策
 






 
湿分分離加熱器の異音に伴う発電停止
(1号機)




 
18.6.5







 
○湿分分離加熱器蒸気整流板の内部プレートは、A、B2か所で本体と溶接されているが、蒸気整流板は、運転中、蒸気の流れによる高サイクルの流体加振力が作用すること、溶接溶け込み不良により当該溶接部ののど厚が設計仕様より小さいこと、溶接部ののど厚寸法は、B部に比べA部が小さいことから、A部には疲労限を上回る高サイクルの変動応力が発生することにより、疲労が蓄積し、疲労強度を超えた時点で割れが発生・進展したものと推定される。
 B部は、A部の割れの発生・進展に伴い、振動が増加し、割れが発生・進展したものと推定される。
○溶け込み不良となる部分が発生したのは、当該溶接部の開先角度が設計仕様より狭く加工されたことから、開先先端部に未溶着部分が生じ内部に空洞が残ったものと考えられる。
○当該溶接部の開先角度が設計仕様より狭かったのは、開先検査の記録を残すことまでは規定されていなかったことから、当該部の検査漏れが生じ、開先確認が不十分となったためと推定される。
○運転中に確認された異常音は、割れの進展により蒸気整流板の内部プレートが振動し、割れた溶接部等がお互いに衝突することにより発生したものと推定される。
○当該蒸気整流板については、新品に取り替える。なお、取替にあたり、開先検査を実施し、設計仕様どおりの開先加工が行われていることを確認する。
○その他の蒸気整流板については、割れは認められていないが、当該溶接部の補強を行う。なお、次回定検にて新品に取り替える。
○原子力安全や運転影響の観点から重要な機器のうち、流体加振力の影響を受ける内部構造物については、溶接事業者検査の対象外であっても開先検査等の検査を確実に実施し、その記録を維持するよう調達要求事項を明確化するとともに、これらの実施について確認することとし、品質保証活動を強化する。
○伊方2号機の湿分分離加熱器については、1号機と同様の構造で、同様に製作されており、1号機が運転再開した後に停止し、蒸気整流板溶接部の補強を行う。2号機停止までの期間は、巡視点検を強化するとともに、異常音発生を直ちに検知できるように音響監視装置を設置して異常音の有無を連続監視し、異常音を検知した場合には1号機と同様に停止し、対応する。また、次回定検にて新品に取り替える。
○伊方3号機の湿分分離加熱器については、構造が1、2号機と異なり蒸気整流板がないことにより、蒸気整流板に係る対応は不要。


 
 
2 県としては、伊方発電所に職員を派遣し、四国電力の報告内容及び対策の実施状況等について確認しています。