[異常時通報連絡の公表文(様式1−2)]
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
(平成20年2月分)
 
20.3.10
原子力安全対策推進監
(内線2352)
 
1 平成20年2月に、安全協定に基づき四国電力(株)から県へ通報連絡があった異常は次のとおりですので、お知らせします。
県の
公表
区分

異常事項
 
通報
連絡
年月日

概        要
 
管理
区域
該当
国へ

報告

備考
 


 
作業員の負傷
(2号機)


 
20.2.1

 
定期検査中、タービン建家地下1階にて、2次系配管点検作業中の作業員1名が、左手の指を負傷したため、社有車にて病院に搬送した。診察の結果、左中指屈筋腱損傷、左中指神経血管損傷、約3週間の入院加療、6週間の休業を要する見込みと診断された。管理区域外の作業であり、作業員の被ばくや汚染はなかった。

 


 
速報済

 



 
制御棒駆動回路の異常信号の発信
(1号機)



 
20.2.1



 
通常運転中、定期的に実施する制御棒の動作を確認する試験をしていたところ、制御棒を駆動させる回路の異常を示す信号が発信した。調査の結果、当該制御棒を駆動させる回路内のサージ・アブソーバの変色及びヒューズの断線が発見された。その他の部位は健全性が確認されたため、当該サージ・アブソーバ及びヒューズの取り替えを行い、制御棒駆動回路各部のデータ測定等を行い、当該回路に問題のないことを確認した。この間、制御棒の緊急挿入機能に影響はなかった。本事象によるプラント運転への影響及び環境への放射能の影響はなかった。



 
×



 
今回
公表


 




 
湿分分離加熱器2Bの天板の割れ
(2号機)



 
20.2.1





 
定期検査中、湿分分離加熱器2Bの蒸気整流板を取り付けている天板に割れがあることを保修員が確認した。割れは、天板と仕切板の溶接部に約35cm、天板部に約8cm。2号機の運転中には、異音等の異常は確認されていない。通常運転中の1号機の湿分分離加熱器についても、異音等の異常はない。その後の調査の結果、他の天板当該部(湿分分離加熱器2B:1箇所、2A・2C・2D:各2箇所の計7箇所)の目視点検及び浸透探傷検査を行い、異常のないことを確認した。湿分分離加熱器2Bの天板当該部を切り出し、工場に発送し、詳細を調査した。環境への放射能の影響はなかった。
(原因と対策)
調査の結果、当該溶接部は、設計会社の図面に基づいて湿分分離加熱器製作会社が施工しており、その際使用された製作図面を調査した結果、当該溶接部は溶接の指示が記載されていなかったことが確認された。
今回の原因は、
(1)当該部の溶接は、設計要求は「レ形開先+すみ肉溶接」であったが、製作会社の図面に溶接の指示がなかったことから、「開先なしのすみ肉溶接」が行われ、結果的にのど厚が小さい溶接が施工されたこと
(2)運転中の天板には、蒸気の流れによる高サイクルの流体加振力が作用すること
の条件が重畳したことにより、当該箇所には疲労限を上回る高サイクルの変動応力が発生し、疲労が累積して、割れが発生、進展したものと推定される。
湿分分離加熱器のその他の溶接部の総点検を実施した結果、割れ等の発生はなく健全であることが確認できた。
1次系の重要な機器は、設計と製作が同じ会社であるか、または設計図面と製作図面が混在することがなく製作会社が設計会社の承認を得た図面そのもので製作を行っており、今回と同様な問題は発生しないことを確認した。

対策としては、
(1)当該天板については新品に取り替える。
 取り替えに当たっては、天板と仕切板との溶接部は強度を向上した溶接形状とする。
 また、強度を向上した溶接形状による他部位への影響は、発生しないことを確認した。
 なお、調査のため切断した15箇所については、同様な方法にて復旧する。
(2)健全性調査の結果、対策が望ましい7つの部位については、念のため、溶接部の強度に余裕を持たせる観点から補強を実施する。
(3)今回の事象の原因は、設計会社の図面で要求する溶接の指示が製作会社の図面に反映されなかったことに鑑み、四国電力の発注仕様書に設計管理における要求事項として、設計の一部でも供給者とは別の会社に実施させる場合には、設計図面からの指示を製作図面に 確実に反映するなどの取り合いに関する管理方法を明確にするよう要求するとともに、その旨を調達管理内規に記載し、また、その管理状況について必要に応じ四国電力が監査等により確認することとする。
(4)伊方1号機の対応
 今回の事象を踏まえ、以下の対応を実施する。
・音響監視装置による監視
・運転パラメータの監視
・運転員による巡視点検頻度の増加
・設備に精通している保修員による巡視点検の実施
・アコースティックエミッションによる監視
 また、1号機の湿分分離加熱器については、 2号機と同様の構造であることから、4月開始予定の定期検査において、2号機と同様の総点検も含めた健全性調査を行い、必要な対策を実施する。
(5)伊方3号機の対応
 3号機の湿分分離加熱器については、設計と製作が同じ会社であり、また、2号機とは設 計・製作の会社が異なること、及び順調に運転をしていることより、対策は不要。



 
×



 
速報済


原因
対策
公表



 



 
原子炉補機冷却水ポンプ2B入口手動弁の弁駆動部カバーの割れ
(2号機)

 
20.2.14


 
定期検査中、原子炉補機冷却水ポンプ2B入口手動弁の弁駆動部カバーに割れがあることを保修員が確認した。調査の結果、当該カバーには周方向に約35cmの割れが2箇所確認された。新品のカバーに取り替えて復旧した。今後詳細を調査する。プラントへの影響及び環境への放射能の影響はなかった。

 
×

 
速報済


 



 
作業員の負傷
(2号機)


 
20.2.16



 
定期検査中、原子炉補助建家3階において、資材運搬中の作業員が足を負傷した。病院に搬送し、診察の結果、左アキレス腱部挫傷、全治約1週間を要する見込みであるが、就労については特に問題なしと診断された。管理区域内の作業であるが、計画外の被ばくや汚染はなかった。

 
×

 
今回
公表

 



 
主変圧器冷却装置制御盤からの発煙
(2号機)


 
20.2.25



 
定期検査中、主変圧器冷却装置制御盤内のリレーから発煙があったが、当該リレーの電源を「切」として、発煙はおさまった。調査の結果、主変圧器冷却装置制御盤内の主変圧器冷却ファン等への電源供給回路用のリレー(電磁スイッチ)から発煙したものと推定された。盤内のその他の部品については、点検の結果、健全であることを確認した。当該リレーは、入荷次第取り替え、復旧する。今後詳細に調査を行う。本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はなかった。なお、本事象は火災には該当しない。


 
×


 
今回
公表


 


 
非常用ディーゼル発電機1Aシリンダ注油器の指示計の不具合
(1号機)


 
20.2.29

 
通常運転中、非常用ディーゼル発電機1Aのシリンダ注油器の油の流れを示す指示計の鋼球が正常な位置にないことを確認したため、当該指示計を予備品と取り替えた。非常用ディーゼル発電機の起動試験により異常のないことを確認し、通常状態に復旧した。この間、原子炉施設保安規定で定める運転上の制限を逸脱した。プラント運転への影響及び環境への放射能の影響はなかった。


 
×


 
速報済

 
 
2 外部への放射能漏れや周辺環境放射線への影響はないものでした。