[原因と対策の報告の公表文(様式2)]
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策の報告について(平成19年9月分他)
 
19.11.12
原子力安全対策推進監
(内線2352)
 
1 四国電力(株)から、平成19年9月までに発生した3件の異常に係る原因と対策の報告がありましたので、お知らせします。
 
[報告書の概要]
県の
公表
区分

異常事項
 
発 生

年月日

推定原因等
 

対     策
 



 
非常用ディーゼル発電機1B清水加熱器加熱用補助蒸気の漏えい
(1号機)

 
19.8.17


 
非常用ディーゼル発電機1B清水加熱器補助蒸気配管から蒸気が漏えいした原因は、機関運転中の蒸気停止時に発生するドレンや、蒸気通気中の清水加熱器入口水平配管部で発生するドレンが蒸気と共に、フランジ部、温度計ウエル部に流入し経年的に浸食、減肉したことが原因と推定される。 ○当該配管を新品の配管に取り替えた。
○2号機の清水加熱器については、当該配管と同じ箇所を次回定検で取り替える。
○1,2号機の清水加熱器については、点検周期(1回/4定検)に合わせて当該配管内面の点検および肉厚測定を実施するよう作業要領書に追記し、経年監視を行う。




 
ヒドラジン原液タンク抜取作業中のヒドラジン漏えい
(3号機)


 
19.9.13




 
ヒドラジン原液タンク抜取作業中にヒドラジンが漏えいした原因は、
○これまで、タンクの開放点検時には、抜き取り量を仮設タンク1基(約1m
3)でまかなえるようタンク液レベルをできるだけ下げていたため仮設受入容器を2基以上使用することはなく、仮設ポンプの停止、仮設ホースの差し替えという作業はなかった。今回、抜き取り作業時に、ヒドラジン受入により、仮設受入容器のレベルが規定値になり仮設ポンプを停止したが、原液抜き取り弁を「開」のままにしていたことで、ヒドラジン原液タンクと仮設受入容器とのレベル高低差により、仮設ポンプを経由してヒドラジンが流れたことによる。
○液抜き取り弁を「開」のままとしていたのは、作業要領書に細かい操作手順の記載がなかったこと、過去の作業において仮設ポンプの停止、仮設ホースの差し替え作業がなかったことから、作業関係者が仮設ポンプの構造・特性を知らず、仮設ポンプを停止しても液レベルの高低差により流れることに気づかなかったことによる。
○当該作業に関し作業手順を以下のとおり改善することとし、その旨作業要領書を改正する。
a.仮設ポンプの入口に仮設入口弁を設置し、移送停止時は、仮設入口弁を全閉するとともに、仮設ポンプを停止する手順とする。
b.万一の漏えいを考慮し、移送作業エリアにシート等を用いた仮設防液堤を設ける。同一箇所で監視及び操作ができるように、仮設防液堤の中に仮設ポンプ・仮設入口弁・仮設受入容器を設置する。
c.作業要領書に、仮設ポンプ図面を添付し、作業要領書読み合わせ時に仮設ポンプの構造、特性について作業員に周知徹底する。
なお、ヒドラジン原液タンク残液の抜き取りに際しては、上記の改善された手順で実施した。
○他の類似した液抜き取り作業の作業要領書について、細かい操作手順や万一の漏えいを想定した仮設防液堤設置等の対策がなされていることを確認し、不足しているものは、作業要領書の見直しを行う。
○新たに作業要領書を作成する際の注意事項を定めているマニュアルに液抜き取り作業時の注意事項を追記する。

 



 
原子炉建屋1階通路部の水たまり
(3号機)


19.9.26


 
分解点検中の手動弁から純水が漏えいした原因は、
○水抜き時に開閉試験対象の電動弁を開とする操作を手順に入れなかったため、電動弁が閉の状態で水抜きが行われ、電動弁上流側に純水が残り、当該電動弁開閉試験時に残っていた純水が下流に流れたことによる。
○電動弁を開として水抜きを実施しなかったのは、水抜き手順書に本操作手順がなかったためであるが、これは、手順書作成時に担当者が検討に用いた系統図の弁表示に頼ったため、電動弁が自動信号により閉止となっていたことに気づかなったことによる。
○水抜き範囲内の弁を確実に開とするため、遠隔操作弁(電動弁、空気作動弁)については、機器と連動して状態が変わるか否かに関係なく、すべて開であることを確認する手順とし、関連マニュアルを改正した。
○隔離水抜き等の作業においては、機器と連動して弁の開閉状態が変わるものに留意する必要があることを、あらためて、管理者を含め、関係者に周知した。

 
2 県としては、伊方発電所に職員を派遣し、再発防止対策が適切に実施されていることを確認しています。