[原因と対策の報告の公表文(様式2)]
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策の報告について(平成20年1月分他)
 
20.3.10
原子力安全対策推進監
(内線2352)
 
1 四国電力(株)から、平成20年1月までに発生した2件の異常に係る原因と対策の報告がありましたので、お知らせします。
[報告書の概要]
県の
公表
区分

異常事項
 
発 生

年月日

推定原因等
 

対     策
 



 
制御バンクC制御棒1本の位置表示の変動
(2号機)



 
19.12.10


 
制御棒位置指示装置の指示値上昇の要因を調査した結果、信号処理カードが故障した場合のみ、指示値が上昇する可能性があることが判明した。
また、信号処理カードの詳細点検の結果、可変抵抗器に一時的な抵抗値の変動が見られた。(G7、H8の信号処理カード)
これらの結果から、制御棒位置表示が変動した原因は、信号処理カード内可変抵抗器に酸化皮膜等による一時的な抵抗値変動が生じた結果、信号処理カードの電圧が上昇し、制御棒位置の指示が見かけ上変動したものと推定される。
なお、原子炉熱出力等の各パラメータに有意な変動が見られないことなどから、事象発生時制御棒は動作していないと考えられる。

 
(1)第20回定期検査において、一時的 な抵抗値変動が見られた信号処理 カード(G7、H8)を予備品と取 り替えた。H8の信号処理カード については、実力的には取替は不 要であるが、念のために取替を実 施した。
(2)今後とも信号処理カードを予備品 として常備する。
(3)今後数年のうちに信号処理カード を可変抵抗器のないタイプに取り 替える。それまでの間は、定検に おいて可変抵抗器摺動操作前後に 酸化皮膜等の除去効果を確認する ため、タッピング試験を追加実施 する。摺動操作前後のタッピング 試験で、カード出力電圧の有意な 変動が確認された場合には、カー ドを予備品に取り替えることによ り、事象の再発を防止する。これ らの内容を作業要領書に反映する とともに、関係者に周知する。
 



 
低圧給水加熱器ドレンタンク2Aの水位変動
(2号機)




 
20.1.16




 
定検での水抜きの準備として計器配管ドレン抜弁の端部にホースを取り付けるために閉止プラグを取り外したところ、当該弁のシートリークにより空気を吸い込み、吸い込まれた空気が水位検出器チャンバーを通りフロートを変動させ、水位検出信号が変動したことから、水位制御が正常に行えなかったものと推定される。
当該弁のシートリークは最後に閉操作した時に、何らかの異物をかみこんだことにより、シート面にかみ傷や隙間が生じて発生し、今回の事象が発生するまでの間は、閉止プラグにより止まっていたものと推定される。
なお、かみ傷発生に関係した異物は、当該ドレン抜弁、水位検出配管及びタンク内部には認められなかったことから、今回の調査過程における弁の開閉操作で外れ、タンク及び水位検出配管の水抜き時に排出されたものと推定される。
(1)当該ドレン抜弁は、弁体及び弁座 の点検、手入れを実施し、シート 面の全面に当たりがあることを確 認し、復旧した。
(2)運転中負圧となる系統・機器につ いては、運転停止または隔離によ り負圧が解消された後に閉止プラ グの取り外し及びホース取り付け を行うこととし、関連マニュアル を改正して関係者に周知した。
(3)今回の事象を踏まえて、従来から 実施している機器開放点検時の異 物混入防止対策、内部清掃・最終 確認時の異物確認を徹底するよう 関係者に周知した。


 
 
2 県としては、伊方発電所に職員を派遣し、再発防止対策が適切に実施されていることを確認しています。