[原因と対策の報告の公表文(様式2)]
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策の報告について(平成20年5月分他)
 
20.7.10
原子力安全対策推進監
(内線2352)
 
1 四国電力(株)から、平成20年5月までに発生した2件の異常に係る原因と対策の報告がありましたので、お知らせします。
 
[報告書の概要]
県の
公表
区分

異常事項
 
発 生

年月日

推定原因等
 

対     策
 


 
充てんラインベント配管からの蒸気漏えい
(2号機)

 
20.3.16

 
○ひび割れの形態は、塩化物応力腐食割れの特徴である枝分かれした粒内割れであり、破面に塩素が認められた。
○プラント運転中の当該配管の温度は約130℃〜150℃であり、ステンレス鋼に溶存酸素と塩化物が存在した場合に塩化物応力腐食割れが発生する可能性のある50℃超過の温度領域であった。
○当該配管はソケット溶接であり、カップリングと配管には隙間があることから、何らかの要因で偶発的に内部に混入した塩化物が残留したと推定される。
以上のことから、第15回定検(平成13年9月〜12月)の配管取替工事において何らかの要因で偶発的に当該配管内部に混入した塩化物が残留し、その後の運転段階において、塩化物応力腐食割れの発生条件が成立し、塩化物応力腐食割れが進展して貫通することにより、蒸気漏えいが発生したものと推定される。

 
(1)ひび割れの認められた当該配管を新品に取り替えた。
(2)当該配管への塩化物の混入経路を特定できないため、2号機第15回定検で取り替えた同型のベント・ドレン弁下流側配管全数について、第21回定検(次回)で、配管外面の浸透探傷検査(PT)及びファイバースコープ等による配管内面の点検を実施する。
(3)ベント・ドレン弁下流側配管にひび割れが生じても、弁の閉止機能が健全であればプラント運転への影響はないが、念のため、1〜3号機において、2号機第15回定検と近い時期に取り替えた同型のベント・ドレン弁下流側配管全数並びにプラント建設以降に取り替えた同型のベント・ドレン弁下流側配管のうち、安全上重要な系統及び放射能を有する系統に属するものについて、次回の定検で、 配管外面のPTおよびファイバースコープ等による配管内面の点検を実施する。


ほう酸補給ラインからの水漏れ
(1号機)

20.5.21

 
耐圧検査用仮設圧力計の取付時期や隔離条件が作業要領書に明確に記載されていなかったため、ほう酸フィルタ出口圧力計を耐圧検査用仮設圧力計に付け替える計画外の作業が系統水張り操作と並行して実施された。工事担当者は、圧力計の元弁が閉であると思いこんでいたため、改めて作業許可手続を実施しないまま、出口圧力計の取り外しを計装担当者に依頼した。その結果、元弁が開状態のまま出口圧力計が取り外されたところに、系統の水張りが実施されたため、開口端となった圧力計取付座より水張り用純水が漏えいしたものと推定される。 (1)計画外の作業が発生した場合は、改めて作業許可手続きを実施することを徹底するよう関係者に周知した。
(2)耐圧検査に必要な仮設品の取付・取り外し作業については、水張り操作等、系統構成が順次変更されていく 期間中に実施される場合も多いことから、作業に必要な系統隔離を確実なものとするため、作業時期及び仮 設品の取り付け位置、系統隔離を含む作業条件を作業要領書において明確にすることとし、その旨、関連マニュアルを改正した。

 
※4月7日に発生した伊方2号機格納容器外周コンクリート壁の主給水配管貫通部の配管支持構造物を冷却する装置からの水漏れについては、次回定期検査時に詳細を調査することとしています。4月8日に発生した雑固体焼却設備の排ガスブロア軸受部の損傷については、現在、原因調査中ですので、原因と対策の報告があった段階で公表します。

 2 県としては、伊方発電所に職員を派遣し、再発防止対策が適切に実施されていることを確認しています。