[原因と対策の報告の公表文(様式2)]
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策の報告について(平成20年7月分他)
 
20.9.10
原子力安全対策推進監
(内線2352)
 
1 四国電力(株)から、平成20年7月までに発生した2件の異常に係る原因と対策の報告がありましたので、お知らせします。
 
[報告書の概要]
県の
公表
区分

異常事項
 
発 生

年月日

推定原因等
 

対     策
 


 
雑固体焼却設備の排ガスブロア軸受部の損傷(1,2,3号機共用設備)

 
20.4.8

 
 排ガスブロアの軸受メタルが損傷した原因は、
・羽根車の防錆塗装の剥離による回転体表面の発錆とダストの付着により、回転体がアンバランス状態となった。
・排ガスブロアは、雑固体焼却設備の運転にあわせて、日単位での起動・停止を繰り返す設備であるため、起動・停止回数が多かった。
これらにより、排ガスブロアの起動・停止に伴い、軸受部に回転体のアンバランスに起因する大きな変動荷重がかかり、その繰り返しにより軸受メタルの損傷に至ったと推定される。
 
(1)傷が確認された2つの軸受メタルの張り替えを行った。
(2)羽根車表面の錆、旧塗膜を除去し、防錆塗料を塗布するとともに、回転体のバランス修正を実施した。
(3)排ガスブロアの分解点検周期を15年毎から4年毎に見直し、軸受メタルの健全性及び羽根車防錆塗装の健全性を早期に確認できるようにする。
(4)排ガスブロア運転時は、振動監視モニタによる振動値の監視を実施し、振動値が通常値より上昇傾向を示した場合は振動解析等を行うとともに、必要に応じて軸受メタルの交換ができるよう予備品を準備する。


 
洗浄排水蒸発装置配管フランジ部からの水漏れ
(1,2号機)

 
20.7.18

 洗浄排水蒸発装置加熱器点検のための隔離・水抜きにおいて、濃縮液ポンプ出口ラインドレン配管が堆積物により閉塞状態となっていたため、水抜きができておらず、配管フランジ面まで水が溜まっていた。このため、少量の漏えい水の流入で、水が溢れ出す状況にあったが、加熱器の点検に支障がないため、この時点で溜まり水の水抜きまでは実施しなかった。
 この状況で濃縮循環弁が「開」となったため、配管内の溜り水が弁下流の配管フランジ側に移動したことにより、配管フランジ面より漏えいし、配管フランジ面を養生していたポリ袋に回収された。
 その後、水の入ったポリ袋が重みで下がり、配管フランジ開口部をふさいだことで、配管内の残り水が配管フランジとポリ袋の間から床面に漏れたものと推定される。
 
(1)濃縮液ポンプ出口ラインドレン弁及び配管の堆積物の除去、清掃を実施した。
(2)今後、蒸発装置点検のための隔離・水抜きを行う場合に、点検範囲内に溜まり水が残らないようにするため、以下の対策を反映した標準操作手順書を作成し、使用することとする。
a.蒸発装置で濃縮処理した排水については、蒸発器水位計及びドレン先のタンク水位計により、ドレン弁や配管の閉塞状態を確認する。
b.蒸発装置全体を隔離・水抜きすることで、蒸発装置内の配管に溜り水が残らないようにする。
(3)開放作業時に、機器や配管に水が残っていた場合は、速やかに関係箇所に連絡し、水抜き等の処置を実施することについて関係者に周知する。
(4)当該濃縮循環弁の電磁弁を新品と取替えた。今後とも電磁弁の予備品を確保する。
※4月7日に発生した伊方2号機格納容器外周コンクリート壁の主給水配管貫通部の配管支持構造物を冷却する装置からの水漏れについては、次回定期検査時に、6月20日に発生した伊方3号機機器用水系統配管からの水漏れについては、今回の定期検査時に、詳細を調査することとしています。これらについては、原因と対策の報告があった段階で公表します。
 
2 県としては、伊方発電所に職員を派遣し、再発防止対策が適切に実施されていることを確認しています。