[原因と対策の報告の公表文(様式2)]
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策の報告について(平成21年3月分他)
 
21.5.11
原子力安全対策推進監
(内線2352)
 
1 四国電力(株)から、平成21年3月までに発生した2件の異常に係る原因と対策の報告がありましたので、お知らせします。
 
[報告書の概要]
県の
公表
区分

異常事項
 
発 生

年月日

推定原因等
 

対     策
 

 
格納容器外周コンクリート壁の主給水配管貫通部の配管支持構造物を冷却する装置からの水漏れ
(2号機)
20.4.7
 
水漏れのあったプレートコイルは、冷間圧延鋼板2枚(凹凸板と平板)を溶接により接合し半円筒形に曲げ加工した構造であり、当該プレートコイルの製作過程において、冷間圧延鋼板2枚のスポット溶接時に大きなブローホール(スポット溶接時に内部に生じることのある空洞)が生じたために溶着部にひび割れが発生した。
その後、運転中における冷却水通水によりひび割れ部の腐食等が進み、プレートコイル内側表面まで貫通したことにより、冷却水の漏えいに至ったものと推定される。
(1)当該プレートコイル及び他のプレートコイル7箇所について新しく製作して取替える。
(2)取替品については、これまでの耐圧漏えい試験に加えて、放射線透過検査を行い、スポット溶接部にプレートコイルの強度に影響を及ぼすような大きなブローホール(直径1.4mm 以上)がないことを確認する。
 

 
タービングランド蒸気復水器排気ファンの操作回路の異常
(3号機)

21.3.24
 
操作スイッチの接点に何らかの異物が一時的に付着して接触状態が不安定となっていたところに、運転員が操作スイッチに触れたことで接触状態が変化し、操作スイッチの接点が入切を繰り返したため、連動する電磁開閉器がチャタリング(頻繁に「入」「切」を繰り返すこと)を起こしたものと推定される。
 また点検の結果、電磁開閉器の電磁石コイルの抵抗値が増大していたが、これは、電磁開閉器のチャタリングにより通常よりも大きな電流が繰り返し流れ電磁石コイルが加熱された結果、コイルとリード線との接合部が損傷したためと推定される。
(1)当該操作スイッチを新しいものに取り替えた。また、電磁開閉器を含む電気品の一部や、タービン補機シーケンス盤カードのインターフェイスカードについても、予備品に取り替えた。
(2)同型式の操作スイッチを操作する際に、チャタリングが発生した場合には、電磁開閉器の損傷を防ぐため、直ちに操作を中止すること等をワンポイントレッスンにまとめ、関係者に周知する。

※平成20年12月24日に発生した「伊方3号機低圧給水加熱器加熱用抽気の温度計の異常」については、次回定期検査時に詳細を調査することとしています。
 
2 県としては、伊方発電所に職員を派遣し、再発防止対策が適切に実施されていることを確認しています。