[原因と対策の報告の公表文(様式2)]
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策の報告について(平成21年7月分他)
 
21.10.13
原子力安全対策推進監
(内線2352)
 
1 四国電力(株)から、平成21年7月までに発生した3件の異常に係る原因と対策の報告がありましたので、お知らせします。
 
[報告書の概要]
県の
公表
区分

異常事項
 
発 生

年月日

推定原因等
 

対     策
 

主給水ポンプの空気抜き弁の異常
(2号機)
21.6.27
分解点検の結果、弁体と弁棒との嵌め合い部(弁体を弁棒に引っ掛ける箇所)が、破断していた。
当該弁の閉操作時に、弁体が弁箱内部で固着している状態であったものをウィルキーで過度な力で引き上げたことにより弁体と弁棒の嵌め合い部が破損したものと推定。また、固着の原因はウイルキーで過度な力で締めすぎたものと推定。
(1)当該弁を新品に取替えた。
(2)当該弁と同型式の小口径弁の弁ハンドルに識別塗装を実施するとともに、これらの弁を操作する際は、ウィルキー使用による過度な締め過ぎをしないよう「運転操作マニュアル」に追記し、関係者へ周知する。
 

海水淡水化装置埋設配管からの海水漏れ
(1、2号機)
21.7.28
調査の結果、エルボ下部の貫通穴周辺に楕円状の減肉が認められた。また、損傷箇所はエルボの背側であり海水の流れによるエロージョンが発生しやすい状況であった。
当該排水管の内面タールエポキシライニングが、1、2号機海水淡水化装置設置時からの経年使用により海水によるエロージョンで損傷し、母材(炭素鋼)が海水により腐食され貫通穴が生じ、漏えいに至ったものと推定

 
(1)当該排水管の取り替えを実施した。なお、取り替えにあたっては、耐食性および耐衝撃性に優れた内面ポリエチレンライニング配管に取り替えを実施した。
(2)今回取り替えた箇所の下流配管については、内部点検を実施し異常のないことを確認したが、なお念のため1号機の定期検査時に内面ポリエチレンライニング配管に取り替えを実施する。

海水淡水化装置建屋内での塩酸の漏えい
(3号機)
21.7.31
塩酸貯槽の内面点検を実施した結果、前回の点検時(平成20年8〜9月)にゴムライニングを補修した2箇所のうち、1箇所にゴムライニングの剥がれが認められた
ゴムライニングの補修を実施した際、貯槽内を送風機にて換気を行っていたが、補修箇所のみをハンドドライヤーにより乾燥させていたため、補修箇所以外の既設ゴムライニングの乾燥が十分でなく、接着材が硬化するまでに補修箇所が湿潤となり、既設ゴムライニングと補修用ゴムの接着力が弱く、時間の経過とともに接着部にゴムの剥がれが生じて、その部分の胴板(炭素鋼)が塩酸により腐食され貫通穴が生じ、漏えいに至ったものと推定。
(1)漏えい箇所について、塩酸貯槽外面より当て板を溶接するとともに、貯槽内面については減肉箇所を肉盛溶接にて平坦に仕上げた後、ゴムの貼り替えを実施した。また、前回の点検で補修を実施した他の1箇所についても、念のためゴムの貼り替えを実施した。
(2)薬品タンクゴムライニング修繕作業要領書に、「既設のゴムライニングの乾燥作業には、所内用空気およびスポットクーラーを用いて乾燥させる。」旨を追記する。また、乾燥時間についても明記する。
 
平成20年12月24日に発生した「伊方3号機低圧給水加熱器加熱用抽気の温度計の異常」及び平成21年8月16日に発生した「伊方1号機2次系補機冷却用海水配管からの海水漏えい」については、次回定期検査時に詳細を調査することとしています。また、7月10日に発生した「伊方1号機タービン動補助給水ポンプ駆動蒸気ドレン弁からの蒸気漏れ」については、現在調査中ですので、原因と対策の報告後、公表します
 
2 県としては、伊方発電所に職員を派遣し、対策が適切に実施されていることを確認しています。