[原因と対策の報告の公表文(様式2)]
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策の報告について(平成21年12月分他)
 
22.2.10
原子力安全対策推進監
(内線2352)
 
1 四国電力(株)から、平成21年12月までに発生した3件の異常に係る原因と対策の報告がありましたので、お知らせします。
 
[報告書の概要]
県の
公表
区分

異常事項
 
発 生

年月日

推定原因等
 

対     策
 

アスファルト固化装置の配管からのアスファルトの漏えい
(2号機)
21.11.17
漏えいのあったフランジ部を分解した結果、ガスケットは、全周において数箇所で破断していた。
当該ガスケットについては、平成20年7月にアスベスト製からノンアスベスト製に取り替えていた。
当該ガスケットが、補助蒸気の熱影響により硬化し易いものであったため、ガスケットの柔軟性がなくなり、微小なき裂が徐々に進展し、ガスケットが破断してアスファルトが流出したものと推定。
(1)当該フランジ部のガスケットを熱硬化しない性能のガスケットに取り替えた。
(2)アスファルト系統で、同仕様のガスケットを使用しているフランジ部についても、熱硬化しない性能のガスケットに取り替えた。
(3)アスファルト系統以外において、当該フランジ部と同仕様のガスケットを使用している箇所については、至近の定期点検時に、熱硬化しない性能のガスケットに取り替えを行う。
(4)今回の事象を踏まえて、ガスケットの仕様変更を検討する際には、熱影響による硬化に十分留意するようワンポイントレッスンを作成し、関係者に周知する。
セメント固化装置廃棄物処理室空調装置の異常
(3号機)
21.12.9
空調装置チラーユニットの冷却水入口弁、出口弁の分解点検を実施した結果、出口弁の弁体・弁座シート面およびその周辺に黒色のスケール(鉄錆)が認められた。
当該チラーユニットが停止した原因は、原子炉補機冷却水系統に溶け込んでいるスケールが冷却水出口弁のシート部に長期に渡り徐々に付着したことにより、冷却水流量が低下し、その結果、冷媒ガスが十分に凝縮されなくなったことから、冷媒ガスを凝縮している凝縮器内の冷媒ガス圧力が安全装置の作動圧力まで上昇して、チラーユニットの停止に至ったものと推定。
また、冷媒ガスの凝縮状況を示す吐出圧力計には通常圧力範囲が表示されていなかったことから、監視が容易ではなかったものと推定。
(1)冷却水出口弁および凝縮器に付着したスケールを取り除き、冷却水流量を通常運転流量に調整した。
(2)冷媒ガス吐出圧力計に通常圧力範囲を示すマーキングを取り付け、パトロール時に圧力を監視する。
(3)冷媒ガス圧力が通常運転圧力を外れた場合は、冷却水出口弁の開・閉操作を行い、冷媒ガス圧力を調整する。冷媒ガス圧力が調整できない場合は、同弁の点検および凝縮器の洗浄を実施する。
これらの運用については、連絡書を作成し、関係箇所に周知する。
雑固体処理建屋の高圧圧縮減容装置からの油漏れ
(1,2,3号機共用設備)
21.12.15
高圧圧縮減容装置の上部にある油圧系統接続部(ブロック継手)を取り付けているボルトの締め付け力不足により、合わせ面にわずかな隙間ができていたため、装置運転時のシリンダ油圧によりOリングの一部が装着溝から押し出されて損傷し、油漏れに至ったものと推定。

 
(1)当該ブロック継手のOリングを新品に取り替えるとともに、復旧に際しては、合わせ面の隙間がなくなるまで取り付けボルトを締め付け、油漏れのないことを確認した。
(2)Oリングが入ったブロック継手を取り付ける場合は、合わせ面の隙間がないことを隙間ゲージ等で確認するよう、作業要領書に記載する。
※平成21年8月16日に発生した「伊方1号機2次系補機冷却用海水配管からの海水漏えい」及び11月20日発生「伊方1号機蒸気発生器熱出力の変動による運転上の制限の逸脱」については、次回定期検査時に詳細を調査することとしています。
 平成20年12月24日に発生した「伊方3号機低圧給水加熱器加熱用抽気の温度計の異常」、平成21年9月25日に発生した「伊方3号機復水器への海水の混入」及び11月12日に発生した「伊方2号機アスファルト固化装置補助蒸気供給配管からの蒸気漏れ」については、現在調査中ですので、原因と対策の報告後、公表します。
 
2 県としては、伊方発電所に職員を派遣し、対策が適切に実施されていることを確認しています。