[異常時通報連絡の公表文(様式1-2)]
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
(平成22年6月分)
 
22.7.12
原子力安全対策推進監
(内線2352)
 
1 平成22年6月に、安全協定に基づき四国電力(株)から県へ通報連絡があった異常は次のとおりですので、お知らせします。

異常事項
 
通報
連絡
年月日

概        要
 
管理
区域
該当
国へ

報告

備考
 
エタノールアミン排水処理装置排水冷却器からの水漏れ
(1,2,3号機)

22.6.1
エタノールアミン排水処理装置において、排水冷却器より、1滴/秒程度の水漏れ(放射能を含まない水)が発生していることを運転員が発見した。
その後、保修員が冷却器の締付けボルトの増し締めを行ったが、水漏れが停止しないことから、装置を停止して冷却器の点検を実施することとした。
調査の結果、冷却器のガスケットが減肉していたことから、ガスケットを新品に取り替えた後、排水処理装置を運転して、漏えいのないことを確認のうえ、通常状態に復旧した。
漏えいした排水は約50リットルで、紙ウエスでふき取って回収し、総合排水処理装置で処理した。
今後、詳細を調査する。
本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。

×
今回
公表
復水脱塩装置の排水配管からの水漏れ
(1,2号機)
22.6.2 1,2号機・復水脱塩装置の排水配管より漏えい(放射能を含まない水)が確認された。
復水脱塩装置の「コンデミ中和槽排水ポンプ」を停止し、漏えいは停止した。
事象発生時は、1,2号機・復水脱塩装置排水系統に設置された弁の取り替え作業中であり、弁は配管に仮取り付けされた状態(取り付けボルトが緩んだ状態)であった。
この作業時に2号機の中和槽排水ポンプが隔離されていなかったため、ポンプが自動運転した際に、仮取り付けされた弁と配管のすきまから、復水脱塩装置の排水が最大で約10m3漏えいした。
漏えいした排水の敷地外への流出はなく、周辺環境への影響はない。
その後、仮取り付けしていた弁を正規の状態(取り付けボルトが締まっている状態)に復旧し、当該弁からの漏えいがないことを確認し、通常状態に復帰した。
今後、詳細調査をする。
本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。
× 今回
公表
取水ピット水位計の異常
(3号機)
22.6.7 通常運転中の伊方3号機において、取水ピットAの水位計の異常を示す信号が発信した。
調査の結果、異常を示す信号は、取水ピットAの除塵装置下流側の水位計の動作不良により、発信したものと判明したため、部品を手配して修理することとした。
それまでの間は、健全な取水ピットAの上流側水位計を下流側の当該水位計の代替とし、取水ピットA及びBの上流側水位は、取水ピットBの上流側水位計で監視する処置を実施した。
なお、取水ピットA及びBの上流側水位は同等であることから、取水ピットAの水位監視に問題はない。
今後、詳細を調査する。
本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。
なお、異常を示す信号の発信は19時01分で、取水ピットAの水位計の故障と確認したのが、20時05分だった。
× 今回
公表
安全防護系シーケンス盤の制御システム停止に伴う運転上の制限の逸脱
(1,2号機)
22.6.8 定期検査中の伊方1号機において、作業員が安全防護系シーケンス盤Aのシステムが停止していることを確認した。
調査の結果、安全防護系シーケンス盤Aに電源を供給する2系統の電源装置を1系統ごとに停止して試験を行っていたが、停止していた一方の制御システムを再起動する際、制御システムの起動スイッチによる復旧をさせないまま、残りの1系統を停止したことから、制御システムが2系統とも停止状態となった。
同シーケンス盤は、1、2号機共通の中央制御室の非常用循環系換気システムを制御しており、緊急時に作動しなくなったことから、運転中の2号機に係る原子炉施設保安規定に定める運転上の制限を逸脱していると判断した。
その後、安全防護系シーケンス盤Aの回路状態を確認したうえで、制御システムの再起動を実施し、運転上の制限の逸脱から復帰したことを確認した。
念のため、当該システムの監視を継続し、異常のないことを確認した後、通常状態に復旧した。
今後、詳細を調査する。
本事象による環境への放射能の影響はない。
× 速報済
原子炉補機冷却水冷却器の海水配管からの海水漏れ
(1号機)
22.6.11 定期検査中の伊方1号機において、海水を通水(運転)しているA系統の配管より海水が漏えいしていることから、実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則第19条の17に基づき国への報告事象に該当することを確認した。
漏えい箇所は、原子炉補機冷却水冷却器へ海水を通水する配管である。
これまでの漏えい量は、約80ℓである。
現在、漏えい箇所は隔離している。
原子炉補機冷却水冷却器はA,B,C,D系統の4基あり、C,D系統の2基は点検のため停止しており、A系統は隔離したが、残りのB系統の1基で必要な冷却能力は確保されている。
今後、詳細調査を行う。
本事象による環境への放射能の影響はない。
速報済
1,2号機用一次冷却材ポンプ予備インターナル保管容器の水位確認用ホースからの水漏れ
(3号機)
22.6.22 通常運転中の伊方3号機の燃料取扱棟において、保修員が1,2号機用一次冷却材ポンプ予備インターナルを収納している容器の水位確認用ホースより床に保管用水が漏えいしていることを確認した。
漏えいした保管用水は、燃料取扱棟内の床に留まっており、建屋外部への漏えいはない。
1,2号機用一次冷却材ポンプ予備インターナルを分解点検するため、3号機の建屋内で作業していたところ、午前の作業終了後、何らかの原因で水位確認用ホースを固定していたテープが剥がれたため、保管用水が漏えいした。
午後の作業開始後、作業員が漏えいを発見し、当該ホースを接続している弁を閉止し、漏えいは停止した。
調査の結果、漏えい量は約450ℓ(放射能量約5.4×10ベクレル)で、漏えいした水の大半は液体廃棄物処理系統へ回収し、残りを紙ウエス等でふき取るとともに、燃料取扱棟内の床を養生していたポリシート等を除去した。
作業員の汚染や被ばくはない。
今後、詳細を調査する。
本事象によるプラント運転への影響及び外部への放射能の影響はない。
× 速報済
海水温度上昇による熱効率低下に伴う電気出力の低下
(2号機)
22.6.24 通常運転中の伊方2号機において、電気出力が1時間の積算値で定格電気出力(566MWh)未満の565.9MWhであることを確認した。
本事象は、海水温度の上昇に伴いプラントの熱効率が低下することによるもので、プラントの運転、安全性には全く支障はない。
海水温度は例年夏場にかけて高くなり、これに伴う電気出力の低下状態は、海水温度が低くなる時期まで継続あるいは断続的に発生することが予想されるが、海水温度が低下して熱効率が高くなれば、電気出力は回復する。
本事象による環境への放射能の影響はない。
× 今回
公表

※平成22年5月18日に発生した「伊方1号機復水脱塩装置塩酸貯槽の変形について」(6月10日公表済)については、6月15日に復旧した旨、連絡がありました。

2 外部への放射能漏れや周辺環境放射線への影響はないものでした。