[原因と対策の報告の公表文(様式2)]
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策の報告について(平成22年3月分)
 
22.5.10
原子力安全対策推進監
(内線2352)
 
1 四国電力(株)から、平成22年3月までに発生した2件の異常に係る原因と対策の報告がありましたので、お知らせします。
 
[報告書の概要]
県の
公表
区分

異常事項
 
発 生

年月日

推定原因等
 

対     策
 
C 低圧給水加熱器ドレンポンプの異常
(2号機)
22.3.14 低圧給水加熱器ドレンポンプのモータ過負荷を示す信号が発信し、ポンプが自動停止した。
調査の結果、軸受のグリース注入以降に軸受の温度が徐々に上昇していることから、グリース注入時に異物が混入し、それにより一部軸受のボールが拘束され軸受の温度を上昇させてグリースを劣化させ、潤滑不良となり、最終的には軸受全体が焼き付いて軸に固着し、過負荷となって自動停止したものと推定。
復旧までの間は、バックアップ用の水位制御弁により低圧給水加熱器ドレンタンクの水位を制御していたことから、プラントへの影響はなかった。
本事象による環境への放射能の影響はなかった。
(1)軸受は新品と取り替え、傷の認められた軸及び下部ブラケット内面については、肉盛補修を行い復旧した。
(2)グリース注入時の異物混入を防止するため、作業要領書にグリース注入時に使用する工具の保管・管理の強化(キャップの取り付け、保管箱の整備)及び注入作業における注意事項を追記し、関係者に周知した。
(3)今後、手順書等の充実を図り、ポンプ等の軸受部で、温度の上昇等の兆候が見られた場合は、軸受温度の監視強化等を図るとともに、モータの分解点検等の対策を実施する。
B 使用済燃料ピットの手すり固定用ボルトの落下防止金具の折損
(1号機)
22.3.29 作業のために取り外していた使用済燃料ピットの手すりを元の位置に取り付けようとしたところ、手すり固定用ボルト落下防止金具の一部が欠損していることを確認した。
ピット内のカメラ調査等の結果、ピットの連絡部底面において欠損部分を1個、また、手すり固定柱の根元床面において2個回収し、すべての欠損部分を回収した。
模擬試験体を用いた再現試験の結果から、チェッカープレートの移動中に保修員の保持が十分でなく、チェッカープレートが水平に揺れ落下防止金具に接触し、欠損したと推定。
本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はなかった。

※チェッカープレート
 表面に滑り止め用などの模様を付けた鋼板でできた床板


(1)手すりは現状においても固定柱に深く差し込まれており、手すりが意図せず外れることは考えられないため、固定用ボルトは使用しないことし、これに伴い、落下防止金具も使用しないこととする。
(2)チェッカープレートは約100kgと重量があり、開口部を通過する際、保持が不十分になる可能性がある。このため、チェッカープレートを2分割タイプに改良することで重量及び大きさを半分にし、作業性を向上させる。
(3)作業要領書にチェッカープレートの移動時には、揺れが生じないよう慎重に作業する、周囲と接触しないよう監視を強化する旨明記する。
※平成21年8月16日に発生した「伊方1号機2次系補機冷却用海水配管からの海水漏えい」及び同年11月20日に発生した「伊方1号機蒸気発生器熱出力の変動による運転上の制限の逸脱」については、次回定期検査時に詳細を調査することとしています。
 平成22年1月8日に発生した「伊方発電所岸壁クレーン軸受部からの油漏れ」及び同年3月15日に発生した「伊方3号機充てんポンプのミニマムフロー弁の異常」、同年3月5日に発生した「伊方3号機湿分分離加熱器ドレンタンクのドレン弁からの蒸気漏れ」及び同年3月15日に発生した「伊方3号機充てんポンプのミニマムフロー弁の異常」については、現在調査中ですので、原因と対策の報告後、公表します。
 
2 県としては、伊方発電所に職員を派遣し、対策が適切に実施されていることを確認しています。