[原因と対策の報告の公表文(様式2)]
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策の報告について(平成22年3月分)
 
22.6.10
原子力安全対策推進監
(内線2352)
 
1 四国電力(株)から、平成22年3月までに発生した2件の異常に係る原因と対策の報告がありましたので、お知らせします。
 
[報告書の概要]
県の
公表
区分

異常事項
 
発 生

年月日

推定原因等
 

対     策
 
C 湿分分離加熱器ドレンタンクのドレン弁からの蒸気漏えい
(3号機)
22.3.5 高圧タービンから湿分分離加熱器A号機及びB号機の間にそれぞれ設置している蒸気ドレン弁下流のドレン受けから、少量の蒸気が漏れているのを発見した。
当該ドレン受け上流のドレン弁2台のフラッシング等を実施したが、蒸気漏れが止まらなかったことから、当初、当該弁2台のシートリークによるものと判断した。
その後の調査の結果、蒸気漏れは、別のドレン受けからの蒸気の廻り込みによるもので、漏れ箇所は第1段及び第2段湿分分離加熱器ドレンタンクのドレン弁2台のシートリークによることが判明したため、当該弁のフラッシング及び増し締めを行ったところ、蒸気漏れは停止した。
当該ドレン弁のフラッシング及び増し締めをしたことにより漏れが停止したことから、系統の復旧操作において、微細な異物が弁シート面に挟まり、出力上昇に伴う系統の温度及び圧力上昇により、弁シート面の僅かな隙間より少量の蒸気が漏れたと推定。
本事象によるプラント出力上昇への影響及び環境への放射能の影響はなかった。

(1)念のため、次回定検時にシートリークが認められたドレン弁2台の分解点検を実施する。
(2)新たにチェックシートを作成し、プラントの出力上昇に伴う蒸気通気時に、各ドレン弁のドレン受けを目視点検し、ドレン弁からのシートリークがないことを確認するとともに、シートリークが認められた場合はフラッシング、増し締め等を行い、停止しない場合は分解点検を行う。
(3)ドレン受けからの蒸気漏れを発見した場合は、系統構成や温度測定(触手や温度計等による測定)により配管の温度状況等を確認し、漏えい箇所を確実に絞り込み特定するとともにフラッシングや増し締め等が迅速に行えるよう、運転・保修関係者に文書にて周知する。

A 充てんポンプのミニマムフロー弁の異常
(3号機)
22.3.15 充てんポンプの機能検査準備のため、当該ポンプのミニマムフローライン弁を閉止しようとしたところ、操作の途中で当該弁の動きが重くなった。
当該弁の分解点検の結果、弁棒表面及びグランド押さえ輪内面にらせん状の傷が確認された。
これらの傷は、グランドパッキンを取り替えた際、グランドボルト締め付け作業時にグランド押さえ輪が傾いた状態で復旧したため、弁棒とグランド押さえ輪が接触し、その後の開閉操作に伴い弁棒表面とグランド押さえ輪内面が摺動して傷が生じたと推定。
本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への放射能の影響はなかった。

(1)当該弁の弁棒及びグランド押さえ輪を新品に取り替えた。
(2)当該弁を含む同型弁のグランドパッキンを締め付ける際には、弁棒とグランド押さえ輪が接触していないことを目視または隙間ゲージで確認するよう、作業要領書に記載する。
(3)1号機の同型弁については、第27回定検中に、弁棒とグランド押さえ輪が接触していないことを目視または隙間ゲージで確認する。
2,3号機の同型弁については、次回定検時に同様の確認を行う。
※平成21年8月16日に発生した「伊方1号機2次系補機冷却用海水配管からの海水漏えい」及び同年11月20日に発生した「伊方1号機蒸気発生器熱出力の変動による運転上の制限の逸脱」については、今回の定期検査(平成22年5月14日〜8月5日)で詳細を調査することとしています。
 平成22年1月8日に発生した「伊方発電所岸壁クレーン軸受部からの油漏れ」及び同年4月27日に発生した「伊方1号機非常用ディーゼル発電機の海水配管からの水漏れ」については、現在調査中ですので、原因と対策の報告後、公表します。
 
2 県としては、伊方発電所に職員を派遣し、対策が適切に実施されていることを確認しています。