[原因と対策の報告の公表文(様式2)]
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策の報告について(平成22年9月分他)
 
22.11.10
原子力安全対策推進監
(内線2352)
 
1 四国電力(株)から、平成22年9月までに発生した2件の異常に係る原因と対策の報告がありましたので、お知らせします。
 
[報告書の概要]
県の
公表
区分

異常事項
 
発 生

年月日

推定原因等
 

対     策
 
C 主変圧器火災警報装置の誤警報
(3号機)
22.8.5 通常運転中の伊方3号機において、主変圧器火災警報が発信し、水噴霧消火装置が作動した。
消防署の現地確認の結果、「火災ではない」と判断された。
調査の結果、主変圧器周辺に設置している感知器20個のうち、1個に不具合があり誤作動を起こしたことから水噴霧消火装置が作動したことを確認した。
本事象は、海からの塩分の付着により腐食が発生・進行し、貫通に至り、この貫通部より火災感知器内部へ塩分を含んだ湿分が浸入したことにより内部で腐食が発生し、腐食生成物により接点が閉路・誤動作したものと推定。
復旧までの間、監視人等により監視を行い、主変圧器廻りに異常のないことを確認した。
本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への放射能の影響はなかった。

(1)当該火災感知器を新品に取り替えた。
(2)塩分付着による腐食防止のため、1~3号機変圧器消火装置の定期点検時に合わせて年1回程度、火災感知器(合計132台)の水洗を実施するよう作業要領書を改正する。
(3)火災感知器誤作動の未然防止を図るため、定期点検時の火災感知器外観点検の着眼点として「発錆が確認された場合は、その状況によっては、腐食により感知器が誤作動する恐れがあるので、詳細点検又は取り替えを行う。」旨、作業要領書を改正する。
(4)当該以外の3号機変圧器に設置されている火災感知器については、本事象を踏まえ、本年8月末の点検において動作確認により健全性確認を行った。また、1,2号機変圧器に設置されている火災感知器については、準備ができ次第動作確認を実施するとともに、1~3号機の変圧器消火装置用火災感知器の水洗及び外観点検についても、準備ができ次第実施する。

C タービン建家等の火災感知器信号ケーブル損傷
(2号機)
22.9.7 定期検査中の伊方2号機において、タービン建家1階及び地下1階並びに原子炉補助建家地下1階に設置されている一部の火災感知器の無応答を示す信号が発信した。
調査の結果、タービン建家2階で床面のはつり作業中に、はつり機の先端をすべらせ、火災感知器用の信号ケーブルを傷つけてしまったため、火災感知器の信号が中央制御室に発信しない無応答状態となったことを確認した。
本事象は、当該はつり箇所に埋設電線管があることは認識していたが、作業要領書に埋設電線管の近傍における具体的な使用工具やはつり方法等を定めていなかったため、埋設電線管の近傍において小型の空気作動破砕機を使用して作業し、はつり作業の振動により同破砕機がすべって埋設電線管を損傷させたものと推定。
復旧までの間、監視不能となったエリアのパトロールにより火災等の異常のないことを確認した。
本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への放射能の影響はなかった。

(1)損傷した火災感知器用の信号ケーブル及び埋設電線管は、取替えを実施し、信号が正常にやりとりできていることを確認した。また、埋設管のはつり作業においては、タガネ及びハンマーによる手はつりを行うか、または、はつり工具の先端が金属に接触すると電源が遮断されはつり工具が停止するメタルセンサー付きの電工ドラムを介した電動ピックを使用するよう作業要領書の作業内容を見直し、改正内容について作業関係者全員に周知のうえ、当該作業を実施した。
(2)「伊方発電所作業要領書作成手引き」の注意事項及び「作業要領書作成チェックシート」に、「埋設管近傍のはつり作業においては、タガネ及びハンマーによる手はつりを行うか、または、はつり工具の先端が金属に接触すると電源が遮断され、はつり工具が停止するメタルセンサー付き電工ドラムを介した電動ピックを使用する」旨の記載を追記する。

※平成22年1月8日に発生した「伊方発電所岸壁クレーン軸受部からの油漏れ」、同年6月8日に発生した「安全防護系シーケンス盤の制御システム停止に伴う伊方2号機の運転上の制限の逸脱」、同年8月4日に発生した「伊方発電所モニタリングポストNo.3の伝送装置の異常」及び同年8月16日に発生した「伊方2号機充てんポンプ点検用フランジ部からの水漏れ」については、現在調査中ですので、原因と対策の報告後、公表します。
 
2 県としては、伊方発電所に職員を派遣し、対策が適切に実施されていることを確認しています。