[原因と対策の報告の公表文(様式2)]
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策の報告について(平成22年12月分)
 
23.3.10
原子力安全対策推進監
(内線2352)
 
1 四国電力(株)から、平成23年1月までに発生した2件の異常に係る原因と対策の報告がありましたので、お知らせします。
 
[報告書の概要]
県の
公表
区分

異常事項
 
発 生

年月日

推定原因等
 

対     策
 
高圧給水加熱器水位伝送器の異常
(3号機)

22.12.12
通常運転中の伊方3号機において、高圧給水加熱器3A出口ドレン流量の異常を示す信号が発信し、ドレン流量が増加していることを確認した。
調査の結果、高圧給水加熱器3Aの水位を検出する水位伝送器の不具合により、水位制御弁が開動作してドレン流量が増加したため、ドレン流量の異常信号が発信したことを確認した。
本事象は、当該水位伝送器のダイヤフラムシール部に使用されているOリングが高温環境下における長年の使用で劣化が進み変形したため、蒸気がチャンバー側からボディ内部に侵入して、鉄製のボディが腐食し、腐食生成物がフォースバーとボディの間に付着したことで、水面の動きを伝えるフォースバーの微小な動きが阻害され、水位信号が実際の水位より高めとなって、ドレン流量が増加し、異常信号が発信したと推定。
本事象において、ドレン水の戻り先が常用系統と異なるため、当該水位伝送器の取替えに伴うバックアップ系統への切替中に、電気出力が約10MW低下したが、プラント運転への影響及び周辺環境への放射能の影響はなかった。

(1)当該水位検出器を予備品と取り替えた。
(2)高温環境下での長年の使用によるOリングの劣化が起因していることから、当該水位伝送器について、今後、10定検毎にOリングを取り替えることとした。
 また、1,2号機を含む類似機器(当該水位伝送器と同様な設置条件、使用年数で浮力式水位検出機構のダイヤフラムシール部にOリングを有する水位伝送器)については、次回定検でダイヤフラムシール部の分解点検及びOリングの取替えを実施することとし、今後、8定検または10定検毎にOリングを取り替えることとした。
(3)運転中の万一の故障に対応するため、今後とも水位伝送器の予備品を常備しておく。

所内用水ポンプの異常
(1,2号機)
22.12.27 通常運転中の伊方1、2号機において、所内用水ポンプA号機のモータ過負荷を示す信号が発信し、ポンプが自動停止した。
調査の結果、モータ負荷側の軸受に焼き付きによる固着が見られた。
本事象は、当該モータの軸受のグリースの劣化により、軸受内部の潤滑不良が生じたため、軸受部の保持器が破断し、さらに保持器の破断による軸受内部の摩擦熱により軸受の温度が上昇したことで、グリースの劣化が加速され、最終的に軸受全体が焼き付いて軸に固着して過負荷となり、自動停止したと推定。
本事象による所内用水の確保には問題なく、プラント運転への影響及び周辺環境への放射能の影響はない。

(1)モータの固着した軸受は新品と取り替え、傷の認められた軸については、肉盛補修を行うとともに、軸受のグリースを温度特性の優れるものに変更し、グリースの寿命時間を延長した。
 また、ポンプBについても、グリースの寿命時間を延長した軸受に取り替えた。
(2)当該モータについて、今後、12年ごとに分解点検及び軸受の取替を行う運用とした。

※平成23年1月27日に発生した「伊方3号機主蒸気ダンプ弁制御回路の異常」については、現在調査中ですので、原因と対策の報告後、公表します。また、中間報告のあった「伊方発電所岸壁クレーン軸受部からの油漏れ」についても、最終報告後、公表します。
 
2 県としては、伊方発電所に職員を派遣し、対策が適切に実施されていることを確認しています。