[原因と対策の報告の公表文(様式2)]
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策の報告について(平成23年2月分他)
 
23.5.9
原子力安全対策推進監
(内線2352)
 
1 四国電力(株)から、平成23年3月までに発生した2件の異常に係る原因と対策の報告がありましたので、お知らせします。
 
[報告書の概要]
県の
公表
区分

異常事項
 
発 生

年月日

推定原因等
 

対     策
 
主蒸気ダンプ弁制御回路の異常
(3号機)

23.1.27
通常運転中の伊方3号機において、原子炉制御系のデータ採取中に制御回路をA系から待機側のB系に切り替えたところ、「原子炉制御系計器ラック入出力故障」の信号が発信した。
現地調査の結果、制御出力カードのB系入力回路の特性不良と推定し、メーカによる入出力特性試験や急加熱・急冷却試験等の詳細調査を実施したが、事象の再現性が見られなかったことから、本事象は、一過性の特性不良により故障信号が発信したと推定。
本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への放射能の影響はなかった。

(1)当該制御出力カードを予備品に取替えた。
(2)これまでと同様に、定検時に制御出力カードの特性試験等を行い、健全性を確認するとともに、運転中のカード故障に対応するため予備カードを常備しておく。

廃棄物処理建屋排気ファンの異常
(3号機)
23.2.8 通常運転中の伊方3号機において、点検のため廃棄物処理建屋排気ファン3Bの停止操作を行ったところ、排気ファン3Bの電源の異常を示す信号が発信した。
調査の結果、排気ファン3Bの遮断器内部の部品及び制御回路内に設置している部品(サージキラー)に変色を確認したため、不具合のあった遮断器と制御回路内の当該部品を予備品に取り替えた。
その後、健全性確認運転のため、排気ファン3Bを起動し、排気ファン3Aを停止した際、3Bは正常に起動したが、3Aの電源の異常を示す信号が発信し、3Aサージキラーにも変色が確認された。
本事象は、高電圧の逆起電力による長期間のストレスのためサージキラーの耐電圧が低下し、排気ファンを停止した時に遮断器の動作タイミングなどにより耐電圧を超える逆起電力が発生し、サージキラーが損傷・短絡したと推定。サージキラーの損傷・短絡により、トリップコイルに制御電源の電圧が印加され、通電時間がトリップコイルの定格時間を越えたため、トリップコイルが損傷したと推定。
本事象によるプラント運転への影響及び周辺環境への放射能の影響はなかった。

(1)排気ファン3Bについては、遮断器とサージキラーを、排気ファン3Aについては、サージキラーを新品に取り替えた。
 また、念のため、排気ファン3Cの制御回路のサージキラーについても新品に取り替えた。
(2)恒久的な対策として、排気ファン3A~Cの制御回路を変更し、サージキラーに代わって抵抗を設置した。これにより、補助リレーにかかる電圧が1/5に抑えられ、排気ファン停止時に補助リレーより発生する逆起電圧も低減される。
 なお、1,2号機を含むその他の遮断器について、排気ファンと同様の制御回路を有していないことを確認した。

※平成23年2月14日に発生した「伊方3号機原子炉トリップ遮断器取替えに係る運転上の制限の逸脱」、同年3月7日に発生した「伊方3号機中央制御室放射線モニタの異常」、同年3月17日に発生した「伊方2号機使用済燃料ピット水中照明ボルトの折損」及び同年3月26日に発生した「伊方1号機非常用ディーゼル発電機燃料油貯油槽油面計の異常」については、現在調査中ですので、原因と対策の報告後、公表します。また、中間報告のあった「伊方発電所岸壁クレーン軸受部からの油漏れ」についても、最終報告後、公表します。
 
2 県としては、伊方発電所に職員を派遣し、対策が適切に実施されていることを確認しています。