[原因と対策の報告の公表文(様式2)]
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策の報告について(平成23年7月分他)
 
23.10.11
原子力安全対策推進監
(内線2352)
 
1 四国電力(株)から、平成23年8月までに発生した3件の異常に係る原因と対策の報告がありましたので、お知らせします。
 
[報告書の概要]
県の
公表
区分

異常事項
 
発 生

年月日

推定原因等
 

対     策
 
放水ピット水モニタの異常
(3号機)

23.6.22
定期検査中の伊方3号機において、放射線総合管理システムに放水ピット水モニタの異常を示す信号が発信した。
保修員が点検したところ、現地の放水ピット水モニタ監視盤の記録値は正常であったが、中央制御室の野外モニタ盤及び緊急時対策所の環境モニタリング盤の記録値が異常を示していることを確認した。
調査の結果、現地の監視盤から中央制御室等へ信号を送る変換器のコンデンサに液だれが見られ、出力にふらつきを確認した。
本事象は、現地監視盤の変換器内部の電解コンデンサの液だれにより、変換器出力指示にふらつきが生じた結果、変換器の下流にある放射線総合管理システムで異常を示す信号が発信したと推定。
本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への放射能の影響はなかった。

(1)現地監視盤の変換器を取り替えた。
(2)これまで取り替えを実施していない同型の変換器について、今回の定期検査時に変換器を取り外して模擬試験回路による単体試験を実施し、問題ないことを確認した。
(3)これまで取り替えを実施していない同型の変換器について、変換器の取替えを平成24年度に実施するとともに、定期的(10年に1回程度)に取替えを実施し、設備の信頼性向上を図る。

2次系排水ラインからの水漏れ
(1,2号機)
23.7.9
通常運転中の伊方1,2号機において、作業員が2号機タービン建家入口近傍の電気マンホールから水漏れがあることを確認した。その後、1号機タービン建家地下1階に設置している蒸気発生器ブローダウン水放射能自動分析装置分電盤に地絡が発生していることを確認した。
調査の結果、二次系の非常用排水配管曲げ管部に、内面からの腐食による貫通穴(最大250mm×250mm)を4か所確認した。
本事象は、当該配管がコンクリートに埋設されていたため、設置以降取替えがされておらず、設置当時は曲げ管に内面ライニングを行う技術がなかったため、海水による腐食防止のためのライニングがされていなかったことから、配管内部を流れる海水の影響で内面から経年的に腐食が進んで漏えいに至り、電気マンホールから水漏れしたと推定。また、この漏えいした水が、ケーブルダクトを通じ、1号機タービン建家に浸入し、分電盤が被水・地絡したと推定。
本事象によるプラント運転への影響及び周辺環境への放射能の影響はなかった。
(1)当該箇所の曲げ管を内面ライニングを施した配管に取り替えた。
(2)電気マンホール内の電線管部をシール材で覆い防水対策を実施した。
(3)非常用排水配管と同様の使用環境で、内面ライニングのない曲げ管、T字管を使用している5箇所については、年内を目途に内面ライニングを施した配管に取り替える。
2次系排水ライン配管の損傷
(1,2号機)
23.7.11 通常運転中の伊方1,2号機において、7月9日に発生した2次系排水ライン(非常用排水配管)からの水漏れ事象の漏えい箇所特定のため、埋設配管の掘削作業を行っていたところ、タービン建家常用排水配管が損傷し、水漏れが発生した。
調査の結果、当該配管外面に腐食・減肉が見られ、1箇所に貫通穴(27mm×20mm)が確認された。
本事象は、非常用排水配管から漏えいした海水がコンクリート打継面に滞留したため、常用排水配管が外面から腐食し、非常用排水配管の漏えい箇所特定の掘削中に、工具の振動等で腐食部分が損傷し、漏えいしたと推定。
本事象によるプラント運転への影響及び周辺環境への放射能の影響はなかった。

(1)当該箇所の曲げ管を内面ライニングが施されている新品の配管に取り替えた。
 また、同じコンクリート内に埋設されている総合排水処理装置排水配管にも外面腐食が見られたため、念のため取り替えた。

※平成23年3月7日に発生した「伊方3号機中央制御室放射線モニタの異常」、同年3月26日に発生した「伊方1号機非常用ディーゼル発電機燃料貯油槽油面計の異常」、同年5月20日に発生した「伊方1号機主蒸気管湿分測定用元弁からの水漏れ」、同年7月28日に発生した「伊方1,2号機送電線主保護リレーの異常」及び同年8月18日に発生した「伊方2号機1次冷却材モニタの異常」については、現在、四国電力㈱において調査中のため、原因と対策の報告書を受理後、公表します。
 
2 県としては、伊方発電所に職員を派遣し、対策が適切に実施されていることを確認しています。