[原因と対策の報告の公表文(様式2)]
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策の報告について(平成23年12月分他)
 
24.2.10
原子力安全対策推進監
(内線2352)
 
1 四国電力(株)から、平成23年12月までに発生した3件の異常に係る原因と対策の報告がありましたので、お知らせします。
 
[報告書の概要]
県の
公表
区分

異常事項
 
発 生

年月日

推定原因等
 

対     策
 
主蒸気管湿分測定用元弁からの水漏れ
(1号機)
23.5.20 通常運転中の伊方1号機において、タービンを動かす主蒸気中の湿分を測定する系統の弁のグランド部から水滴がわずかに滴下している状況が確認され、今後滴下量が増加する可能性があったことから、予防保全のため充てん剤を用いて当該弁からの漏えいを止める措置を実施した。
本事象は、グランド部のパッキンが経年劣化し、止水性能が低下したため、グランド部から滴下したと推定。
本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への放射能の影響はなかった。
(1)当該弁を新品に取替えた。
(2)1号機の主蒸気湿分測定系統弁のうち、第1弁については、念のため分解点検を行い、弁内部の点検及びグランドパッキンの交換を実施した。また、2,3号機の主蒸気管側第1弁については、念のため次回定期検査で分解点検を行うこととする。
(3)今後同様な事象の再発を防止するため、第1弁の分解点検周期を10定検毎から8定検毎に変更する。
 なお、第2弁については、通常使用することのない予備弁であり、グランド部には熱影響が及ばず同様な環境下にないことから、従来の点検周期とする。
開閉所リレー室火災受信機の異常
(3号機)
23.9.2 定期検査中の伊方3号機において、保修員が開閉所リレー室火災受信機に不具合が発生していることを確認した。
調査の結果、火災受信機内の制御カードの抵抗器に腐食生成物が付着していることを確認した。
本事象は、火災受信機の制御カードに設置場所の温度より低い温度の外部空気がケーブル入線口から浸入して受信機内に湿気が発生し、制御カードの抵抗器に腐食生成物が発生して抵抗値が低下したことにより、制御カードが故障し火災受信機に不具合が発生したと推定。
なお、復旧までの間は、当該火災受信機の監視対象エリアに監視人を配置し、火災のないことを確認した。
本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への放射能の影響はなかった。
(1)当該火災受信機を取替え、健全性を確認し復旧した。
(2)ケーブル入線口から火災受信機の設置場所の温度と異なる温度の外部空気が侵入することを防ぐため、ケーブル入線口にシールを施す。
(3)他の火災受信機についても、平成24年1~2月に実施する自動火災報知設備の法定点検にあわせてケーブル入線口の点検を行い、空気侵入防止用シールを施すこととする。
火災感知器の異常
(3号機)
23.12.24 定期検査中の伊方3号機において、原子炉補助建屋1階に設置されている火災感知器の一部に応答がないことを示す信号が発信した。
調査の結果、作業用ケーブルを通すための壁貫通口設置工事中に、作業員が誤って火災感知器及び誘導灯のケーブルを切断したことを確認した。
本事象は、電磁波レーダーによる埋設物調査では鉄筋背面にある埋設配管を識別できず、別の不明瞭な影を埋設配管と判断したため、構造上重要ではない横の鉄筋上にコア抜き位置を変更し、誤って鉄筋背面に存在した埋設配管を切断したものと推定。
本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への放射能の影響はなかった。
(1)切断した火災感知器及び誘導灯ケーブルを取り替えた。
(2)鉄筋背面に埋設された配管等は、電磁波レーダー等での識別が難しいことから鉄筋を切断するコア抜きを行わない。また、計画範囲に確実にコア抜きができる場所がない場合は、さらに広範囲で電磁波レーダー等による埋設物調査を行い、埋設配管等が存在しない箇所をコア抜き箇所として選定することとする。
(3)上記対策を「伊方発電所作業要領書作成手引き」ならびに作業要領書に反映し、改正内容を作業関係者に全員に周知する。
※平成23年8月18日に発生した「伊方2号機1次冷却材モニタの異常」、同年9月27日に発生した「伊方3号機海水ポンプ軸受潤滑水流量の低下」、同年10月22日に発生した「伊方3号機海水ポンプ軸受潤滑水流量の低下」及び同年11月18日に発生した「伊方1号機ヒドラジンタンクからの漏えい」については、現在、四国電力㈱において調査中のため、原因と対策の報告書を受理後、公表します。
 
2 県としては、伊方発電所に職員を派遣し、対策が適切に実施されていることを確認しています。