[原因と対策の報告の公表文(様式2)]
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策の報告について(平成24年1月分他)
 
24.7.10
原子力安全対策推進監
(内線2352)
 
1 四国電力(株)から、平成24年1月他に発生した2件の異常に係る原因と対策の報告がありましたので、お知らせします。
 
[報告書の概要]
県の
公表
区分

異常事項
 
発 生

年月日

推定原因等
 

対     策
 
C
湧水放出配管からの水漏れ
(2号機)
24.1.5 通常運転中の伊方2号機において、保修員が原子炉補助建家の海水管室において湧水放出配管のフランジ近傍から水漏れがあることを確認した。
調査の結果、湧水ピットに溜まった湧き水を湧水ピットポンプにより海水管に排水するための配管に微細な貫通穴が認められた。
本事象は、配管内面の亜鉛メッキの劣化が十分想定されていなかったことから、異種金属接触腐食の発生を招き、当該腐食が進行して貫通し、水漏れに至ったと推定。
本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への影響はなかった。
(1)当該箇所を含む湧水ピット排水ラインA系統、B系統の排水ライン止め弁下流側から逆止弁までの配管について、耐食性に優れた内面ポリエチレンライニング配管に取り替えた。
(2)当該配管近傍の水平配管につい て、海水管近傍に設置している逆止弁の定期的な点検時に、直接目視またはファイバースコープ等により配管内面の状況確認を実施することとし、該当する作業要領書を改正した。
(3)内部流体に海水が通水される配管の取り替えを実施する場合は、異種金属が直接接触しないよう作業計画を検討することとし、標準発注仕様書に反映する。
C
火災感知器の異常
(2号機)
24.4.21 定期検査中の伊方2号機において、脱気器建家に設置されている13箇所の火災感知器と6箇所の消火栓ボックス内の発信機の応答がないことを示す信号が発信した。
調査の結果、上記の消火栓ボックスの1つに水が浸入していることを確認した。
本事象は、脱気器建家に設置されている当該消火栓ボックスに水が浸入し、消火栓ボックス内の発信機回路の絶縁抵抗が低下し、短絡保護カードが作動して下流回路が切り離されたため、警報が発信したものと推定。
また、消火栓ボックスに水が浸入した原因は、強風雨により、建家給気ガラリから吹込んだ雨水が除塩フィルターを伝い給気ガラリの腐食部より流入し、鉄骨梁面の水抜き穴より消火栓ボックスの上部面に落ちて内部へ浸入したものと推定。
なお、復旧までの間は、監視人の配置により火災感知器での監視が不能となったエリアに火災等の異常がないことを確認していた。
本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への影響はなかった。
(1)当該発信機の取替を行い、健全性を確認のうえ復旧した。
(2)当該消火栓ボックスが被水しないよう雨水の浸入原因となった給気 ガラリの腐食部材の取替を実施した。また、給気ガラリ下部にある鉄骨梁の水抜き穴に雨水誘導パイプを設置すると共に消火栓ボックス上部にある鉄骨梁の水抜き穴を閉鎖した。
(3)当該消火栓ボックスおよびその上部歩廊のガラリの近傍に設置されている消火栓ボックスの2箇所について、消火栓ボックス上部に傘の取付けおよび発信機と表示灯のボックス取り付け部にパッキンの挿入を行った。
(4)建物に関する点検業務仕様書の留意事項に「点検時に給気ガラリの腐食のみの事象だけを判断するのではなく、腐食部からの雨水の流入により機器に影響を与えるなどの事象が起きないかの観点でも点検を行うこと。」旨の記載を追記する。
平成24年2月29日に発生した「伊方発電所雑固体焼却設備排気筒じんあいモニタの異常」、平成24年3月9日に発生した「伊方2、3号機海水ポンプ潤滑水逆止弁の折損」、平成24年4月21日に発生した「伊方1号機屋内消火配管からの水漏れ」及び平成24年5月11日に発生した「伊方2号機復水脱塩装置からの塩酸の漏えい」については、現在、四国電力㈱において調査中のため、原因と対策の報告書を受理後、公表します。
 
2 県としては、伊方発電所に職員を派遣し、対策が適切に実施されていることを確認しています。