[原因と対策の報告の公表文(様式2)]
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策の報告について(平成24年5月分他)
 
24.11.12
原子力安全対策推進監
(内線2352)
 
1 四国電力(株)から、平成24年5月他に発生した2件の異常に係る原因と対策の報告がありましたので、お知らせします。
 
[報告書の概要]
県の
公表
区分

異常事項
 
発 生

年月日

推定原因等
 

対     策
 
C
復水脱塩装置からの塩酸の漏えい
(2号機)
24.5.11 定期検査中の伊方2号機において、中央制御室で復水脱塩装置の異常を示す信号が発信した。
現地確認を実施したところ、復水脱塩装置建家の中和用塩酸供給ポンプ出口側の弁上流側フランジから塩酸が漏えいし、当該部周辺に塩酸が飛散していることを確認した。
調査の結果、当該弁フランジはポリ塩化ビニル製であり、リング状ガスケットを使用していたため、ボルト締め付けにより外輪部がクリープ特性により変形し、その後、ガスケットを全面形ガスケットに変更したことで、フランジシート部のシート力が弱くなった状態のまま復旧していた。この状態のまま中和用塩酸供給ポンプの起動等の繰り返しによる当該系統の内圧の変化により、シート力が徐々に弱まり、ポンプの起動に伴い、塩酸がガスケットシート部を通り抜けボルト穴から周囲に飛散したものと推定。
本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への影響はなかった。
(1)当該弁の上流側、下流側フランジとも、変形を切削により修正し、復旧した。なお、念のため、新品の背圧弁に取替えを実施した。
(2)類似のフランジ(薬品を内包する系統に使用する配管のポリ塩化ビニル製フランジで、過去にリング状ガスケットを使用し、その後全面形ガスケットに変更したもの)46箇所については、1、2号機復水脱塩装置薬品系統にあり、定検中は停止している系統であるため、系統の運転までに点検を実施する。
(3)今後、ポリ塩化ビニル製フランジを使用している箇所は、全面形ガスケットでの復旧時、フランジ面の変形等異常の有無を確認し、変形があった場合は、修正等の対応を実施したのち、取り付けるよう、作業要領書に追加反映する。
C
火災感知器の異常
(共用)
24.8.31 定期検査中の伊方3号機において、中央制御室の火災受信機盤で統合倉庫の火災を示す信号が発信した。
調査の結果、統合倉庫に設置した感知器1個に水滴が付着していることを確認した。
本事象は、当該感知器裏に水が溜まり、信号線が短絡したため、火災信号が発信するとともに当該エリアの応答がなくなったと推定。
また、感知器裏に水が浸入した原因は、感知器の真上に設置されている空調機の室外機支持用アンカーが防水層を貫通しているため、水が入りやすくなっていたこと、及びアンカーの真下に感知器の配線用ボックスが埋め込まれており、コンクリート厚が薄くなっていたことから、ひび割れが入ったものと推定。
なお、復旧までの間は、当該火災受信機の監視対象エリアに監視人を配置し、火災のないことを確認した。
本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への影響はなかった。
(1)当該感知器を漏水の影響を受けない箇所へ移設したうえで、感知器の取り替えを行い、健全性を確認のうえ復旧した。
(2)当該感知器へ水が浸入しないよう浸入原因となった室外機支持用アンカーとシール試験用シールを撤去後に防水処理を実施した。また支持用アンカーを撤去した代替として隣接する空調機の室外機と固定金物で接続し、補強を実施した。
(3)建築工事に関する工事仕様書の工事上の注意事項に「漏水防止の観点より屋上部にアンカーを設置する場合は、アンカー下部に感知器等が配置されないように考慮すること。」旨の記載を追記する。
※平成24年7月13日に発生した「伊方3号機格納容器再循環ファンの異常」については、現在、四国電力㈱において調査中のため、原因と対策の報告書を受理後、公表します。
 
2 県としては、伊方発電所に職員を派遣し、対策が適切に実施されていることを確認しています。