[原因と対策の報告の公表文(様式2)]
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策の報告について(平成26年8月分他)
 
27.1.13
原子力安全対策推進監
(内線2352)
 
1 四国電力(株)から、平成26年8月他に発生した2件の異常に係る原因と対策の報告がありましたので、お知らせします。
 
[報告書の概要]
県の
公表
区分

異常事項
 
発 生

年月日

推定原因等
 

対     策
 

集合作業場の火災受信機の不具合
(共用設備)


26.8.5 中央制御室において、伊方発電所3号機総合排水処理建屋の火災受信機の異常を示す信号が発信したため、現地確認し、火災のないことを確認した。
現地確認した結果、3号総合排水処理建屋の受信機内のヒューズ切れが確認されたことから、当該ヒューズを取替えたが、3号機総合排水処理建屋に関連する集合作業場の火災を示す信号が復帰しないことから詳細点検を実施した。
調査の結果、総合排水処理建屋の火災受信機へ信号を送っている集合作業場の火災受信機が故障していることを確認した。
本事象発生時は、伊方発電所付近で落雷が多発していたため、集合作業場の屋外信号線より雷サージが侵入し、火災受信機内の当該基板に組込まれた部品の仕様を超える大きな電流と高い電圧が印加され故障に至ったと推定。
本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への影響はなかった。

(1)当該基板の取替えを行い、正常に動作することを確認し、通常状態に復旧した。
(2)これまでと同様に定期的な点検(法定点検)を適切に実施するとともに、予測のつかない自然現象による一過性の落雷に対しては、万一の故障に備え、速やかな対応を行うため火災受信機基板の予備品を常備する。
なお、万一故障した場合には、予備品と速やかに取替を行うため、夜間・休日を問わず関係会社およびメーカに連絡が取れる体制を整えると共に、復旧までの間は、監視カメラやパトロールによる監視を強化し、火災のないことを確認する。



技術員控室の発煙
(2号機)


26.9.23 中央制御室において、伊方発電所2号機タービン建家の技術員控室の火災を示す信号が発信したため、運転員が現場を確認したところ、技術員控室内で煙を確認した。技術員控室の天井に煙が充満していたため、天井面に設置されているエアコンを確認したところ、エアコン内の送風機用コンデンサの外装部に亀裂が生じ、内蔵物が流出していることを確認した。
調査の結果、当該コンデンサは、保安機構付のコンデンサではなかったことから、経年使用により電気的ストレスが長期間加わり、コンデンサ素子を構成する絶縁フィルムの絶縁が劣化し、絶縁破壊を起こし短絡状態となり過大な電流が流れ異常発熱したため、絶縁フィルムと充填樹脂が溶融、気化し、内圧の上昇により、外装に亀裂が生じ、気化した絶縁フィルムと充填樹脂が亀裂部から流出し煙状になったと推定。
本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への影響はなかった。

(1)発煙事象が発生したエアコンは、コンデンサ等の部品の取外・電源遮断の処置をすることにより、使用出来ない状態としており、今後撤去する。
(2)伊方発電所構内で設置されているエアコンにおいて、本事象に至る原因となった当該コンデンサと同様のコンデンサを使用しているエアコンについては、絶縁破壊が起きたとしても、発煙事象に至らない対策のとれた保安機構付コンデンサに取替を実施する。
(3)電気用品安全法の省令により製造者に対して電動機用コンデンサに係る同様の要求があり、連続運転している換気扇等について、本事象に至る原因となった当該コンデンサと同様のコンデンサの使用状況を今後調査し、取替え等計画していく。

※平成26年11月18日に発生した「伊方2号機アスファルト固化装置廃液供給タンクへの配管からの析出」、平成26年11月21日に発生した「伊方2号機2次系ブローダウンタンク上面の亀裂」及び平成26年11月26日に発生した「伊方3号機補助ボイラ煙突に設置している避雷針の折損」については、現在、四国電力㈱において調査中であり、「伊方原子力発電所異常時通報連絡公表要領」に基づき、原因と対策の報告書を受理後、公表します。
 
2 県としては、伊方発電所に職員を派遣し、対策が適切に実施されていることを確認しています。