[原因と対策の報告の公表文(様式2)]
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策の報告について(平成26年11月分)
 
27.3.10
原子力安全対策推進監
(内線2352)
 
1 四国電力(株)から、平成26年11月に発生した2件の異常に係る原因と対策の報告がありましたので、お知らせします。
 
[報告書の概要]
県の
公表
区分

異常事項
 
発 生

年月日

推定原因等
 

対     策
 

2次系ブローダウンタンク上面の亀裂
(2号機)

26.11.21 2次系ブローダウンタンクにおいて、運転員が保温材の継目に水滴があることを確認したことから、保温材の取り外しを実施し、タンクの上面に腐食による亀裂があることを確認した。
調査の結果、亀裂の発生箇所は、炭素鋼(鏡板)とステンレス鋼(内筒)の境界部であり、電気伝導率が高いスプレイ水(所内用水)が存在する内筒の内側であった。炭素鋼は腐食しているが、ステンレス鋼は腐食しておらず、ステンレス鋼から遠ざかるほど腐食が低減していた。電気伝導率が低い補助蒸気のドレン水の環境下では、炭素鋼とステンレス鋼の境界部は健全であり、スプレイノズルが設置されていないことを除き、構造がほぼ同仕様である1号機2次系ブローダウンタンクの鏡板(炭素鋼)と内筒(炭素鋼)の境界部には、著しい腐食は認められなかった。以上から、当該タンクの亀裂発生箇所は、電気伝導率の高いスプレイ水(所内用水)に接していたことから、炭素鋼(鏡板)とステンレス鋼(内筒)による異種金属接触腐食が発生し、炭素鋼(鏡板)の腐食・減肉が進展し、亀裂に至ったものと推定した。

(1)亀裂の認められた上部鏡板について平成27年3月中に同材料である炭素鋼の上部鏡板への取替を完了させる。
(2)上部鏡板の取替に合わせ、1号機及び3号機2次系ブローダウンタンクと同様に、内筒の材質をステンレス鋼から上部鏡板の材料と同一となる炭素鋼に変更する。
(3)当該タンク内に所内用水が供給されないよう、上部鏡板の取替に合わせ、1号機ブローダウンタンクと同仕様とし、スプレイノズルを撤去する。また、今後も、補助ボイラへ供給する純水の電気伝導率を10μS/cm以下に管理していく。


補助ボイラ煙突に設置している避雷針の折損
(3号機)
26.11.26 伊方3号機は定期検査中のところ、補助ボイラの煙突に設置している避雷針支持管が折損していることを確認した。
調査の結果、当該避雷針支持管はSUS304を材料に使用しているが、SUS304などのステンレス鋼は付着塩分濃度等の条件により孔食を発生することが知られている。当該避雷針は海岸近くの屋外に設置しており、海水飛沫が付着したことにより孔食が発生したものと考えられる。
さらに、近接した位置に発生した2個の孔食が起点となり、風による繰返し荷重を受けることによって疲労亀裂が進展し、最終的に風荷重を受けて横倒しになったものと推定した。

(1)避雷突針が取付けられている上端部と接地線との接続を行っている下端部以外を、既設と同仕様の健全な支持管に取替え復旧した。
(2)折損した避雷針と同様に支持管にステンレス鋼を用い、設置後15年を超える避雷針について、避雷機能に影響のない亜鉛めっき炭素鋼や塗装したステンレス鋼への取替を順次実施する。また、取替後は、定期的な点検において亜鉛めっきや塗装の状態を確認し、亜鉛めっきなどにはがれや錆が見られた場合は手入れや塗装による補修を実施し、鋼材の腐食を防止する。なお、鋼材が腐食し、手入れや塗装では処置できない場合は取替えを行う。

※平成26年11月18日に発生した「伊方2号機アスファルト固化装置廃液供給タンクへの配管からの析出」及び平成27年2月10日に発生した「伊方3号機海水淡水化装置塩酸注入配管からの塩酸の漏えい」については、現在、四国電力㈱において調査中であり、「伊方原子力発電所異常時通報連絡公表要領」に基づき、原因と対策の報告書を受理後、公表します。
 
2 県としては、伊方発電所に職員を派遣し、対策が適切に実施されていることを確認しています。