[原因と対策の報告の公表文(様式2)]
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策の報告について(平成26年11月分他)
 
27.6.10
原子力安全対策推進監
(内線2352)
 
1 四国電力(株)から、平成26年11月他に発生した2件の異常に係る原因と対策の報告がありましたので、お知らせします。
 
[報告書の概要]
県の
公表
区分

異常事項
 
発 生

年月日

推定原因等
 

対     策
 

アスファルト固化装置廃液供給タンクへの配管からの析出
(2号機)
26.11.18 伊方2号機は定期検査中のところ、原子炉補助建屋において、アスファルト固化装置への濃縮廃液供給配管の外表面及び保温材に析出物があることを確認した。
調査の結果、配管外表面の周方向に約75mm の割れが認められ、割れの周辺には付着物が認められた。また、配管内表面には直径約3 mm のへこみが認められ、割れとへこみが連結していることを確認した。

割れを観察したところ、塩化物応力腐食割れに特有の破面を確認し、また、配管内表面の付着物の成分を分析したところ、廃液に含まれる鉄、亜鉛等の元素を確認した。これらから、濃縮廃液の通水後に配管内に残留した廃液が蒸発して配管内表面に不純物が固着し、隙間腐食で生じたへこみを起点として塩化物応力腐食割れが進展し、割れが配管を貫通したものと推定した。
なお、当該配管には当該割れ箇所の他に、配管を貫通していない同様の割れが3箇所あることを確認した。
本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への影響はなかった。
(1)当該配管及び配管調査を行ったアスファルト固化装置廃液供給配管の取替えを実施した。
(2)再発防止策として、廃液の移送操作を実施した後、脱塩水により配管内に残る濃縮廃液を洗い流す洗浄操作を新たに追加し、操作手順書に反映した。
(3)3号機セメント固化装置の類似箇所についても、(2)の洗浄操作を操作手順書に反映する。

海水淡水化装置塩酸注入配管からの塩酸の漏えい
(3号機)

27.2.10 伊方3号機は定期検査中のところ、海水淡水化装置B号機において逆浸透膜の入口海水のペーハーの異常を示す警報が発信した。
現地確認を実施したところ、床面等に塩酸が漏えいしており、海水管へ塩酸を注入する配管から塩酸が漏えいしたことを確認した。
調査の結果、漏えいした配管は内径約20mm(20A)で腐食防止のため鋼管の内側をポリエチレンで覆っているものであり、外表面に約2mm の円形状の穴が貫通していた。
また、ポリエチレンには気泡跡とき裂があり、鋼管とポリエチレンの接触部が腐食していることを確認した。
この気泡跡は製造不良によるものであり、経年使用によりポリエチレンの気泡間に割れが発生し、割れが進展してポリエチレンをき裂が貫通し、これにより、塩酸を含む海水が浸入し鋼管が腐食して漏えいしたものと推定する。
なお、同様の製造不良は他の配管において平成5年に確認され、取替えられているが、当該配管は、海水管の枝管であったことから見逃され、取替えられていなかった。
本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への影響はなかった。
(1)漏えいした配管は取替えを実施した。
また、当該部の内面点検ができるようにフランジを追加し、取外しができるようにした。
(2)類似箇所である3号機の海水淡水化装置A号機の配管についても、取替えを実施した。
(3)今後は、海水管の枝管である当該部についても、接続する弁の点検周期に合わせて6年に1回定期的に内面点検を実施することとする。
(4)3号機の海水淡水化装置のその他のポリエチレンライニング配管の内面点検については、平成27年度に実施する定期点検で内面点検を実施するとともに、定期的な内面点検を計画する。
(5)取替え対象配管の抽出もれが起こらないよう、系統線図と現地の確認を徹底することとし、本事例を周知する。
 
2 県としては、伊方発電所に職員を派遣し、対策が適切に実施されていることを確認しています。