[原因と対策の報告の公表文(様式2)]
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策の報告について(平成27年6月分)
 
27.9.10
原子力安全対策推進監
(内線2352)
 
1 四国電力(株)から、平成27年6月他に発生した2件の異常に係る原因と対策の報告がありましたので、お知らせします。
 
[報告書の概要]
県の
公表
区分

異常事項
 
発 生

年月日

推定原因等
 

対     策
 

平碆(ひらばえ)守衛所の火災受信機盤の不具合
(共有設備)
27.6.8 伊方1,2,3号機は定期検査中のところ、九町越守衛所において、宮の谷エコセンター等の火災発生を示す信号および平碆守衛所の火災受信機の異常を示す信号が発信しため、現地確認し、火災のないことを確認した。
調査の結果、九町越守衛所の複合火災受信機盤へ信号を送っている平碆守衛所の火災受信機盤が故障していることを確認した。
当該火災受信機盤のメイン基板の回路毎に通電状態を確認したところ、メイン基板にある機器動作の要となるハードウエアの制御を行う部品の異常が判明した。
このため、当該部品の異常によりシステムに不具合が生じたものと推定した。
なお、当該火災受信機盤は平成26年9月に取替えた新しい製品であること等から、故障は当該部品の製品不良と判断した。
本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への影響はなかった。
(1)当該受信機盤の取替えを実施した。
(2)定期的な点検(法定点検)を適切に実施するとともに、万一の故障時には、常時保管している火災受信機盤の予備品に速やかに取り替える。

海水淡水化装置のRO高圧ポンプの軸シール部の海水飛散防止カバーの損傷
(3号機)

27.6.19 伊方3号機は定期検査中のところ、海水淡水化装置のRO高圧ポンプA号機において軸シール部の海水飛散防止カバーが損傷しているのを確認した。
RO高圧ポンプA号機本体を分解調査したところ、軸シール部の主軸に取り付けられた軸端側のパッキンスリーブが、軸受側から約32mm主軸と平行に割れていることを確認した。
調査の結果、割れは内外面ともに内側より軸端側に向かい進行しており、内側に著しく腐食した領域があること、当該領域は外表面に孔食、粒界腐食が見られることを確認した。また、この領域は残留応力が大きい場所であること等を確認した。
このため、外表面において孔食が発生した後、これを起点として残留応力等の条件がそろって、応力腐食割れが生じたと推定した。
パッキンスリーブの割れが生じた結果、割れ部から出た水の勢いで海水飛散防止カバーがずれて傾き、回転部と接触したことで、こすれて変形および変色が生じたと推定した。
なお、パッキンスリーブの割れは、分解点検を3年に1回から6年に1回に変更したため、応力腐食割れが小さなうちに発見できなかったため、割れが軸端部まで成長したものと推定した。
本事象による周辺環境への影響はなかった。

(1)RO高圧ポンプA号機は、割れていたパッキンスリーブは新品に取替え、ポンプ本体に異常のないことを確認した。
(2)RO高圧ポンプB号機は、平成27年内に開始予定の定期点検時に分解点検を実施する。
(3)海水飛散防止カバーは、水しぶきによる床面の汚れを防止するため当社がとりつけたものであり、取り外してもポンプの運転に影響はないことから、RO高圧ポンプA、B号機ともに取り外すこととした。
(4)RO高圧ポンプA、B号機の分解点検を6年に1回から3年に1回に変更する。
 
2 県としては、伊方発電所に職員を派遣し、対策が適切に実施されていることを確認しています。