愛媛県プルサーマル公開討論会

質疑応答

【質問者13】
 本日はあらゆる見地からご説明を拝聴して、大変勉強させていただきました。私、松山の一主婦の立場からエネルギーのコストについてお尋ね申し上げます。
 以前に耳にしておりましたことで、使用済み再処理は直接処理より各家庭で、年間800円程度負担増になるというお話を聞いておりましたが、直接処理も将来的なリスクがあるという認識を致しました。さて、原子力に慎重なパネリストの先生にお聞きしたいのですが、原子力を削減し既存エネルギー、風力とか太陽光に置き換えた場合のシュミレーションコスト評価、実際にどのくらいの負担が増えるのか、数値をお持ちでしたらお尋ねしたいのですが、よろしくお願い致します。そして先程内山教授のお話でお聞きしたんですけれども、天然ガスとか使うとCO2問題が恐ろしいことになるなということも再認識致しました。よろしくお願い致します。


【コーディネーター(中村)】
 はい。ありがとうございます。化石燃料については最後また内山さんにお聞きするとして、原子力対再生可能エネルギーのコストの問題ですけど。
 はい。西尾さんどうぞ。

【西尾】
 手を挙げたんですけど、お答えできるような数字を持っているわけではありません。
 やはり原子力を単純に太陽光やなにかに置き換えるという話ではなくて、いかにエネルギー消費を小さくするかということの基本から考えていただきたい。原子力をやっていく社会というのは結局、原子力を少しでもより効率よくしようと思えば再処理をしてプルトニウムを取り出して、再処理をしてというふうな形でどんどん拡大をしていく。そういう形の社会と、そうではなくて、小林さんが地域でという話がありました。もっといわば縮小していく形の社会と、その社会と社会との間でコストの面もあるし、二酸化炭素の問題もあるだろうと思いますけれども、そういったことをきちんと考えていくべきだと思っております。すみませんが、単純に置き換えた時いくらになるかという計算はしておりません。

【コーディネーター(中村)】
 それでは、今の主婦の方の負担増のところも、内山さんが最初におっしゃられた所です。それから、最後のところで天然ガスを始めとする化石系の燃料資源と、たぶん今の方は地球環境のことを関連でおっしゃったんだと思うんですけど、西尾さん言われるように単純なコストの話ではなくて、やっぱり広い視野でどういうエネルギーをという選択の話に多分つながっていくんだと思いますが、内山さんの方から何かありますか。

【内山】
 確かに再生可能エネルギーは、非常に大事なエネルギー源ですので何とかわが国もできる限り積極的に開発していかなくてはいけないと。そのためには皆さん方も是非協力していただきたいと思っております。省エネについても重要な課題として様々な対策が実施されています。しかし、非常にお金がかかる難しい問題であります。例えば、四国地域を例に見てもこれだけ環境問題に関心の高い方がおられながら電力消費は減っていません。なかなか難しい問題でもありますが、省エネについても国民みんなが一生懸命努力してエネルギー消費を節約していくようにお願いしたいと思っております。
 それから経済性ですが、先程のスライドをもう一度見ていただきたいのですが、右側のグラフにありますように再生可能エネルギーは非常にコストが高いことが大きなネックになっています。今後は、皆さんの努力と地方自治体も含めてなるべくマイナスの面をプラスにしていくようないろいろな政策を考えて、導入していくことが必要になります。われわれもいろいろなモデルを考えてその普及をはかるにはどうしたらよいかを考えております。それから地球温暖化の問題ですが、環境学者のジェームス・ラブロック博士ですが・・・

【コーディネーター(中村)】
 ガイヤ理論ですね。

【内山】
 ええ。その方が次のように言っています。「自分もエコロジストだが、原子力反対運動に携わっている友人達は誤った考えに基づいて反対を止めるように求めている。再生可能エネルギーや夢物語のようなエネルギー源を試す時間は我々には残されていない。人類の文明が差し迫った危機にさらされた今こそ、唯一確実なエネルギー源である原子力を活用させるべきだ」というメッセージを出しています。また、グリーンピースの創始者であった、パトリック・ムーア氏も、「環境保護運動家の多くは原子力に対して全く非寛容だ。今もっとも大きい地球環境問題は化石燃料の消費と森林の伐採によって大気中の二酸化炭素レベルが上がり、気候変動の温暖化をもたらしていることです。二酸化炭素の排出を抑え化石燃料の消費を減らす唯一の方法は、原子力と再生可能エネルギーを上手く組み合わせて利用することだと私は考えています」と言っています。私もこれには非常に同感します。我々はあらゆる面で優れたエネルギーを持ってない、そういう社会の中に今いるわけです。ですから、それぞれのエネルギーが持っているマイナスを出来る限り解決し、何とかいろんな形で優れた面を伸ばして、そして利用していく、ということがエネルギー問題の基本になるのではないかと思います。
 そういう点で、原子力や再生可能エネルギーも、今後出来るだけ多くの方に理解してもらいながら開発していくことが大切です。このグラフにもありますように、地球温暖化問題を考えると脱化石燃料を図るためにはどうしても原子力と再生可能エネルギーの両方を開発していくことが必要だということで、それには長い時間をかけて我々はそういった技術の開発を推進し導入していくべきではないかと思っております。

【コーディネーター(中村)】
 はい。有難うございました。それで、Dブロックへ行かなければいけないのですが、予定の時間になりました。しかし、まず会場の方も大丈夫ですし、CATVの延長もOKですし、それから皆さんがお帰りになるバスもこの後、延長終了後にちゃんとバスが出るようにということなそうですので、少し延長させていただきますが、その前に、小林先生、短くお願い致しますね。Dブロックが待ってますので。

【小林】
 はい。かつての環境論者をだしにしてあたかも環境論者サイドでさえ原子力を支持しているかのごとく、鬼の首でも捕ったように言われましたけれども、これはきわめて的はずれな話です。地球温暖化問題で内山さん達は炭酸ガスが悪い、化石燃料が悪い、と思っているのでしょうけれども、私はそう思っていません。そもそもエネルギー消費が際限なく拡大していくということに原因があるのであって、その仕組みを変えない限り、あれこれの電力源を変えたからといって解決する問題じゃないんです。直接関係無いんです。ですから、先程原発を再生可能エネルギーにとって変えるとどれくらい必要かというご質問がありましたけど、エネルギーの問題を考え直すということは、単にあれこれのエネルギーを選択するという問題にとどまらない、それでは解決にならない、大事なことは私達の生き方そのものを変えることなんです。際限なく成長を求める、経済成長を求める、電力消費を際限なく求めるということをどこかで止めなきゃどうしようもないですよこれは。環境破壊は炭酸ガスが悪いんじゃない。化石燃料が悪いんじゃない。要するにそういうものを際限なく使わせてどんどん伸ばしていく今の生き方、社会のあり方を問わなければ、この問題は解決いたしません。

【コーディネーター(中村)】
 はい。ありがとうございました。すみません。お待たせいたしました。Dブロックの皆様のところへまいりたいと思いますが。本当に遠いですね。そちらから当然私の顔も見えないと思いますが、こちらも辛いところなんですが。女性まいります。ピンクがかったポロシャツを着ていらっしゃる。




HOME





開催概要
プログラム
コーディネーター・
パネリストのご紹介
HOME

参加者のコメント・討論内容


■概略説明
概略説明


■パネルディスカッション
(各自意見)
内山 洋司
工藤 和彦

小林 圭二

舘野 淳
西尾 漠
山名 元

■パネルディスカッション
討論

■質疑応答
質問者1
質問者2
質問者3
質問者4
質問者5
質問者6
質問者7
質問者8
質問者9
質問者10
質問者11
質問者12
質問者13
質問者14
質問者15
質問者16
質問者17




愛媛県プルサーマル公開討論会