平成16年度(2004年度) 伊方原子力発電所からの異常通報連絡伊方3号機運転中定期点検の不履行

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通報連絡日時:2004年4月16日12時00分
県の公表区分B

伊方発電所から通報連絡のあった異常について

異常の区分

管理区域該当:- 国への報告:なし 備考:今回発表

概要

4月16日(金曜日)12時00分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。

  1. 4月16日(金曜日)11時30分、通常運転中の伊方3号機において、伊方原子力発電所原子炉施設保安規定に定める「1/4炉心出力偏差定期点検」が決められた頻度どおり実施されていないことが判明し、運転上の制限を満足していないことを確認した。
  2. このため、当該定期点検を実施し、4月16日11時44分、運転上の制限を満足していることを確認した。
  3. 本事象によるプラント運転への影響及び環境への放射能の影響はない。

その後、四国電力株式会社から、

  • 4月16日の原子力保安検査官の定期確認による指摘で判明したものである。
  • これまで、同様の点検不履行はない。
  • 今回、月単位の点検計画表作成時に漏れが生じたものである。
  • 当該値は自動測定され、警報も設定されて、連続監視されており、基準値の超過はなかった。

との連絡がありました。

県としては、八幡浜中央保健所の職員が伊方発電所に立ち入り、状況確認等を実施しております。

また、四国電力株式会社松山支店長を県庁に呼び、厳重注意することとしております。

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について

推定原因等

  1. 4月分の定期点検予定表作成作業において、予定表に当該偏差点検の予定を記入後、別の点検項目を上書きしたため、4月11日実施予定の当該点検の記載が消えた。
  2. その後の担当者及び管理者(発電管理副長及び発電グループリーダー)のチェックでも頻度確認は行われず、誤った予定表を当直長に配布。
  3. 当直長は定期点検項目の実施頻度の再確認までは行わず、定期点検表に基づき点検を実施。
  • 以上の結果、1週間に1回の頻度で実施すべき当該点検が所定の頻度で実施されなかった。
  • 従来より、データを確認する定期点検のうち、大部分は発電日誌に記録することとしており、当該点検も発電日誌に記録するよう統一することが望ましかった。

対策

  • その他の保安規定に定める定期点検が適切に実施されていることを定期点検チェックシート等により確認。
  • 定期点検予定表にかえて、点検計画頻度の確認が容易な様式のチェックシートを新規に作成し、計画時に担当者と発電管理副長が点検頻度を確認するとともに、発電グループリーダーはそのチェックの状況を確認する。また、当直長は上記チェックシートを用いて、毎日、実施状況を確認する。
  • 当直長に保安規定遵守の重要性を再周知するとともに、ヒューマンファクター教訓シートにより、発電所員及び作業員全員に保安規定に基づく業務の実施徹底を周知。
  • 内規を改め、5月分より、当該点検を、当直長が毎日運転状況を確認している発電日誌への記録に統一。

県の公表

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