平成17年度(2005年度) 伊方原子力発電所からの異常通報連絡伊方2号機原子炉容器入口管台内表面の傷

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通報連絡日時:2005年11月9日10時00分
県の公表区分A

伊方発電所から通報連絡のあった異常について

異常の区分

管理区域該当:内 国への報告:なし 備考:今回発表

異常の内容

11月9日(水曜日)10時00分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。

  1. 11月9日(水曜日)9時30分頃、定期検査中の伊方2号機で、原子炉容器入口管台溶接部のレーザーピーニング工事の施工前検査(液体浸透探傷検査)を実施した結果、入口管台Aと一次冷却材入口配管との溶接部付近の内表面に微小な傷(最大長さ約2mm)が3箇所で確認された。
  2. 運転中に一次冷却材の漏洩の兆候は認められていない。
  3. 今後、当該部分の金属組織調査など、詳細調査を実施することとする。
  4. また、入口管台Bについても計画どおり点検を行う。
  5. 本事象による環境への放射能の影響はない。

11月17日(木曜日)14時00分、四国電力株式会社から、その後の調査状況等について、次のとおり連絡がありました。

  1. その後、当該箇所の超音波探傷検査を行った結果、傷は検出されないほど浅いことを確認した。
  2. このため、管台内表面から慎重に研削しながら順次内部の状況を調査した結果、内表面から約3mmの深さまで達した時点で傷は全て消滅した。
  3. また、3箇所の傷のうち2箇所は、工場製作時において管台内部のステンレス内張り部の補修溶接を行ったと思われる痕跡部位内での傷であることが確認された。残りの1箇所は、傷ではなく溶接部表面のわずかなくぼみであると考えられる。
  4. なお、調査過程において、補修溶接の痕跡部以内に更に微小な傷が複数箇所確認されたが、当初確認された傷と同様に消滅した。
  5. 今後、更に詳細な原因調査を行うとともに、当該箇所の補修を行う。

また、原子力安全・保安院では、本事象については、法律に基づく報告対象には該当しないとの判断である。

県としては、八幡浜保健所職員が伊方発電所に立ち入り、調査状況等を確認することとしています。

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について

推定原因等

補修溶接部(2箇所)の傷は、

  • 600系ニッケル基合金溶接材料を用いた手直し溶接跡であると推定されること。
  • 1次冷却材に接する環境にあること。
  • 手直し溶接部であり、補修溶接方法によっては、600系ニッケル基合金溶接部は、PWSCC(1次冷却材中応力腐食割れ)が発生する十分な引張応力が発生しうること。

以上のことから、局部的な手直し溶接に伴い高引張残留応力が発生したことで、応力腐食割れの3因子(材料、環境、応力)が重畳してPWSCCが発生し進展したものと推定される。

また、残りの1箇所は、溶接ビード間の境界の凹み及びピットであり、割れ形態を呈しておらず、施工時の溶接ビード境界での融合不良により生じた微小な凹み等が液体浸透探傷検査により確認されたものと推定される。

対策

  • 管台内表面から研削しながら調査した結果、内表面から約3mmの深さで傷は全て消滅。
  • 調査のため切削した当該部については、耐応力腐食割れ性に優れた690系ニッケル基合金によるクラッド溶接を実施後、引張応力低減のためレーザーピーニングを実施する。
  • 出口管台A、B及び入口管台Bの継手溶接部は液体浸透探傷検査により問題のないことを確認。
  • 国内PWR型原子炉の600系ニッケル基合金を使用し、かつ1次冷却材に接触する箇所については、原子力安全・保安院から検査指示が出されており、伊方1,2,3号機においても、この指示に基づき、該当箇所について超音波探傷検査及びベアメタル検査による健全性確認を計画的に実施中である。

県の公表

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