平成19年度(2007年度) 伊方原子力発電所からの異常通報連絡伊方1号機非常用ディーゼル発電機1Aシリンダ注油器の指示計の不具合

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通報連絡日時:2008年2月29日9時40分
県の公表区分B

伊方発電所から通報連絡のあった異常について

異常の区分

管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表

異常の内容

2月29日(金曜日)9時40分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。

  1. 2月29日(金曜日)9時10分、通常運転中の伊方1号機で、非常用ディーゼル発電機1Aのシリンダ注油器の油の流れを示す指示計に不具合があることを保修員が確認し、非常用ディーゼル発電機1Aを点検することとした。
  2. 詳細は調査中である。
  3. 本事象による環境への放射能の影響はない。

復旧状況等

2月29日(金曜日)13時50分、四国電力株式会社から、復旧状況等について、次のとおり連絡がありました。

  1. 当該指示計の油の流れ状態を示す鋼球が、正常な位置にないことを確認したため、当該指示計を予備品と取り替えた。
  2. 非常用ディーゼル発電機の起動試験により異常のないことを確認し、11時58分通常状態に復旧した。
  3. 今後、詳細について調査する。
  4. 本事象によるプラント運転への影響及び環境への放射能の影響はない。

[保安規定で定める運転上の制限を逸脱した時間(非常用ディーゼル発電機1A待機除外):9時25分から11時58分]

県としては、八幡浜保健所の職員を伊方発電所に派遣し、復旧状況等を確認しております。

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について

推定原因等

シリンダ注油器の指示計の不具合の原因は、当該シリンダ注油器ポンプエレメントの逆止弁を構成している吐出口鋼球と吐出口シート面との接触面が、長期間の摩擦運動の繰り返しにより摩耗し細かい傷が発生することにより、逆止弁としてのシール性能が劣化したため、シリンダ油サービスタンクとの位置差による油の流れが生じ、インジケータ内の鋼球が上昇したものと推定される。

対策

  1. 当該シリンダ注油器ポンプエレメント一式を予備品と取替えた。
  2. 1,2,3号機について、毎定検時に全シリンダ注油器ポンプエレメント逆止弁部の液圧漏えい試験を新たに実施するとともに、シリンダ注油器ポンプエレメントの計画的な分解点検時にはインジケータ部も分解点検することとし、それらの結果をもとにインジケータ部の取替えの要否を判断する。また、その旨を作業要領書に反映する。

県の公表

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