平成19年度(2007年度) 伊方原子力発電所からの異常通報連絡エタノールアミン排水処理装置ガス吸収塔ベント配管からの水漏れ

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通報連絡日時:2008年3月26日20時30分
県の公表区分C

伊方発電所から通報連絡のあった異常について

異常の区分

管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表

概要

エタノールアミン排水処理装置のガス吸収塔ベント配管(塩ビ管)のつなぎ目付近から少量の水が漏れているのを運転員が確認した。

調査の結果、排水処理時に発生するガスのベント配管に、傷が2箇所(貫通した約9cmの傷、貫通していない約5cmの傷)確認されたため、その2箇所を補修し、漏えいのないことを確認し、通常状態に復旧した。当該配管から漏れた水はすべて総合排水処理装置に回収し処理した。

プラント運転への影響及び環境への放射能の影響はなかった。

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について

推定原因等

ガス吸収塔内のシャワーリング水(排ガスを洗浄する水)の湿分が排気とともに当該排気管に運ばれ、水平配管部に水が溜まる可能性があり、当該排気管の水平配管部には、溜まり水を抜くためのドレン弁が設置されているが、運転中は「閉」運用となっており、また、定期的にドレン弁を「開」として、溜まり水を抜く運用とはなっていなかった。

そのため、ガス吸収塔内のシャワーリング水の湿分が、排気とともに当該排気管に運ばれ、運転時間の経過とともに水平配管内に水が溜まり、その溜まり水の重量と、下流側の垂直配管の重量が水平配管の当該部に局部的に加わったことから、当該部に変形(へこみ)及び割れが生じ、漏えいに至ったものと推定される。

対策

  1. 当該排気管(塩ビ配管)の割れ部について、溶接補修(塩ビ溶接)を実施した。また、溶接補修部及び変形(へこみ)部に荷重が加わらないよう、水平配管を約100°回転させて復旧した。
  2. 下流側の垂直配管の重量が、水平配管に加わることを軽減するよう、垂直配管に垂直方向の荷重を支持するサポートを1箇所追設した。また、当該水平配管の下流側サポート支持部については、局部的な荷重が加わらないよう補強板を追設した。
  3. 当該排気管の水平配管内に水が溜まらないよう、排気管ドレンラインにUシール部を設け、排気管ドレン弁を常時「開」運用とした。

県の公表

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