平成20年度(2008年度) 伊方原子力発電所からの異常通報連絡伊方2号機格納容器外周コンクリート壁の主給水配管貫通部の配管支持構造物を冷却する装置からの水漏れ

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通報連絡日時:2008年4月7日11時20分
県の公表区分C

伊方発電所から通報連絡のあった異常について

異常の区分

管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表

概要

調整運転中の伊方2号機で、主蒸気管室2B内にある主給水配管壁貫通部の配管支持構造物を冷却する装置付近からわずかな水漏れがあることを保修員が確認した。
調査の結果、冷却装置の冷却水(原子炉補機冷却水系)が漏れており、当該冷却水の隔離により、水漏れは停止した。冷却水隔離後も、壁貫通部のコンクリート温度は、約23~40℃で推移しており、夏期における気温の上昇を考慮しても警報設定値65℃を下回ると見込まれる。当該貫通部コンクリート温度の制限値は90℃であり、コンクリートの健全性に問題はない。今後、当該箇所のコンクリート温度の監視を継続するとともに、次回定期検査時に詳細について調査する。

本事象によるプラント運転及び環境への放射能の影響はなかった。

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について

推定原因等

水漏れのあったプレートコイルは、冷間圧延鋼板2枚(凹凸板と平板)を溶接により接合し半円筒形に曲げ加工した構造であり、当該プレートコイルの製作過程において、冷間圧延鋼板2枚のスポット溶接時に大きなブローホール(スポット溶接時に内部に生じることのある空洞)が生じたために溶着部にひび割れが発生した。

その後、運転中における冷却水通水によりひび割れ部の腐食等が進み、プレートコイル内側表面まで貫通したことにより、冷却水の漏えいに至ったものと推定される。

対策

  1. 当該プレートコイル及び他のプレートコイル7箇所について新しく製作して取替える。
  2. 取替品については、これまでの耐圧漏えい試験に加えて、放射線透過検査を行い、スポット溶接部にプレートコイルの強度に影響を及ぼすような大きなブローホール(直径1.4mm以上)がないことを確認する。

県の公表

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