平成21年度(2009年度) 伊方原子力発電所からの異常通報連絡伊方2号機低圧給水加熱器ドレンポンプの異常

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通報連絡日時:2010年3月14日23時21分
県の公表区分C

伊方発電所から通報連絡のあった異常について

異常の区分

管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表

概要

通常運転中の2号機において、低圧給水加熱器ドレンポンプのモータ過負荷を示す信号が発信し、ポンプが自動停止した。

調査の結果、モータ下部の軸受が固着しており、軸受を組み込んだ軸の表面及び軸受を支持する下部ブラケット内面に傷が確認された。
固着した軸受は、新品と取り換えし、傷の認められた軸、下部ブラケット内面については補修を行い復旧した。

プラントへの影響及び環境への放射能の影響はなかった。

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について

推定原因等

低圧給水加熱器ドレンポンプのモータ過負荷を示す信号が発信し、ポンプが自動停止した。

調査の結果、軸受のグリース注入以降に軸受の温度が徐々に上昇していることから、グリース注入時に異物が混入し、それにより一部軸受のボールが拘束され軸受の温度を上昇させてグリースを劣化させ、潤滑不良となり、最終的には軸受全体が焼き付いて軸に固着し、過負荷となって自動停止したものと推定。
復旧までの間は、バックアップ用の水位制御弁により低圧給水加熱器ドレンタンクの水位を制御していたことから、プラントへの影響はなかった。

本事象による環境への放射能の影響はなかった。

対策

  1. 軸受は新品と取り替え、傷の認められた軸及び下部ブラケット内面については、肉盛補修を行い復旧した。
  2. グリース注入時の異物混入を防止するため、作業要領書にグリース注入時に使用する工具の保管・管理の強化(キャップの取り付け、保管箱の整備)及び注入作業における注意事項を追記し、関係者に周知した。
  3. 今後、手順書等の充実を図り、ポンプ等の軸受部で、温度の上昇等の兆候が見られた場合は、軸受温度の監視強化等を図るとともに、モータの分解点検等の対策を実施する。

県の公表

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