平成23年度(2011年度) 伊方原子力発電所からの異常通報連絡伊方3号機放水ピット水モニタの異常

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通報連絡日時:2011年6月22日7時10分
県の公表区分C

伊方発電所から通報連絡のあった異常について

異常の区分

管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表

概要

定期検査中の伊方3号機において、放水ピット水モニタの指示が上昇し、「10分平均注意」の信号が発信した。
指示値が上昇した時に、放射性液体廃棄物の放出はなく、放水ピットにつながるモニタについても異常はなかった。
また、放水ピット及び取水ピットにて直接海水を採取し、分析した結果、異常はなかった。

その後の調査により、当該モニタデータの信号回路にある変換器に不具合が生じていることが判明したため、これを取替えて当該モニタの指示に異常がないことを確認し、通常状態に復旧した。
復旧までの間は、放水ピット海水を採取・分析し、異常のないことを確認している。

今後、詳細を調査する。

本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について

推定原因等

定期検査中の伊方3号機において、放射線総合管理システムに放水ピット水モニタの異常を示す信号が発信した。
保修員が点検したところ、現地の放水ピット水モニタ監視盤の記録値は正常であったが、中央制御室の野外モニタ盤及び緊急時対策所の環境モニタリング盤の記録値が異常を示していることを確認した。

調査の結果、現地の監視盤から中央制御室等へ信号を送る変換器のコンデンサに液だれが見られ、出力にふらつきを確認した。

本事象は、現地監視盤の変換器内部の電解コンデンサの液だれにより、変換器出力指示にふらつきが生じた結果、変換器の下流にある放射線総合管理システムで異常を示す信号が発信したと推定。

本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への放射能の影響はなかった。

対策

  1. 現地監視盤の変換器を取り替えた。
  2. これまで取り替えを実施していない同型の変換器について、今回の定期検査時に変換器を取り外して模擬試験回路による単体試験を実施し、問題ないことを確認した。
  3. これまで取り替えを実施していない同型の変換器について、変換器の取替えを平成24年度に実施するとともに、定期的(10年に1回程度)に取替えを実施し、設備の信頼性向上を図る。

県の公表

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