平成26年度(2014年度) 伊方原子力発電所からの異常通報連絡伊方発電所 1-固体廃棄物貯蔵庫火災感知器用ケーブルの切断※1

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通報連絡日時:2014年5月16日11時13分
県の公表区分B

伊方発電所から通報連絡のあった異常について

異常の区分

管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表

※1 異常事象の内容がわかりやすいように、県の公表名を「固体廃棄物貯蔵庫の火災感知器の発報」から変更しました。

異常の内容

5月16日(金曜日)11時13分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。

  1. 伊方発電所1,2号機中央制御室において、5月16日(金曜日)10時18分、1-固体廃棄物貯蔵庫の火災感知器の発報の信号が発信した。
  2. 現地を確認した結果、火災でないことを確認したものの信号が復旧しないことから、今後詳細を調査する。
  3. 当該エリアについては、監視人により火災のないことを監視している。

その後の状況等

5月16日(金曜日)17時54分、四国電力株式会社から、その後の状況等について、次のとおり連絡がありました。

  1. 調査の結果、消火配管設置工事用の吊足場用の固定金具を取り付けるために、コンクリート天井にドリルで孔をあけていたところ、埋設の電線管および火災感知器用ケーブルを切断していたことを確認した。
  2. その後、ケーブルを仮敷設し、当該火災感知器が正常に動作していることを確認し、本日17時49分、仮復旧した。
  3. 今後、当該ケーブルを収納する電線管が納入され次第、本復旧の作業を実施する。
  4. なお、仮復旧までの間は、監視人の配置により火災等の異常のないことを確認していた。
  5. 本事象によるプラントへの影響および環境への影響はない。

復旧状況等

5月22日(木曜日)13時55分、四国電力株式会社から、復旧状況等について、次のとおり連絡がありました。

  1. その後、新たに電線管を天井に取り付け、火災感知器用ケーブルを敷設後、当該火災感知器の機能確認を実施し、正常に動作していることを確認したことから、5月22日(木曜日)13時43分、本復旧した。
  2. ケーブル結線作業中は、監視人の配置により火災等の異常がないことを確認していた。

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について

推定原因等

伊方発電所1-固体廃棄物貯蔵庫において、火災の発生を示す信号が1、2号機中央制御室に発信した。

調査の結果、工事による吊り足場の設置作業において、天井にドリルで穴を開けた際にケーブルを切断したことを確認した。

本事象は、以下の原因で火災感知器用ケーブルの切断に至ったものと推定される。

  1. 探査機で穴開け予定箇所の埋設物調査を行っていたが、建築図面で認識していた埋設電線管の位置を特定していなかった。
  2. 探査機の特性である探知が不正確な領域について知識が十分ではなく、埋設電線管がある位置に穴開けを実施した。
  3. 作業要領書には、建築図面に記載された埋設物の位置を特定することや、探知が不正確な領域に埋設物があると推定された場合には、探査機の特性である探知が不正確な領域には穴あけ位置を設定しないことの記載がなかった。

本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への影響はなかった。

対策

  1. 切断した火災感知器用ケーブルおよび電線管は、新たに電線管を天井に取り付け、火災感知器用ケーブルを敷設後、当該火災感知器の機能確認を実施し、正常に動作していることを確認し、通常状態に復旧した。
  2. 埋設物調査は、建築図面に記載された埋設物の位置を埋設物から露出している感知器等から推定するとともに、探査機を用い特定する。探査機を用いる際には、あらゆる探知モードを活用して埋設物を特定する。
  3. 建屋図面に記載された埋設物が探査機で探知されず、探知が不正確な領域にあると推定された場合には、探知が不正確な領域に穴開け位置を設定しないこととする。
  4. 上記の(2)および(3)の対策について、ワンポイントレッスンを作成し作業関係者に教育を行い知識の向上を図るとともに、探査機の習熟訓練を実施する。また、作業要領書に反映されるよう、「伊方発電所作業要領書作成手引き」を改正し、改正内容を作業関係者に周知する。

県の公表

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