平成28年度(2016年度) 伊方原子力発電所からの異常通報連絡伊方3号機純水装置建屋内の排水配管のフランジ部からの排水の漏えい

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通報連絡日時:2016年8月26日15時04分
県の公表区分C

伊方発電所から通報連絡のあった異常について

異常の区分

管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表

異常の内容

8月26日(金曜日)15時04分、四国電力株式会社から、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。

  1. 定期検査中の伊方発電所3号機において、8月26日(金曜日)14時04分頃、3号機純水装置建屋内の総合排水処理装置への排水配管のフランジ部より、排水が漏えいしていることを保修員が確認した。
  2. なお、漏えいした排水は建屋内に留まっており、漏えいは停止している。
  3. 現在、詳細については調査中である。
  4. 本事象によるプラントへの影響および環境への放射能の影響はない。

復旧状況等

8月27日(土曜日)11時38分、四国電力株式会社から、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。

  1. 点検の結果、当該フランジ部に異常はなく、パッキンが損傷していることを確認した。
  2. また、漏えい水に被水した箇所の調査を実施した結果、純水装置B系統の電磁弁盤に収納されている電磁弁49台のうち、24台の絶縁低下を確認した。その他に異常は認められなかった。
  3. このため、当該フランジ部のパッキンを新品に交換し、通水確認を実施した結果、当該フランジ部からの漏えいがないことを確認し、8月27日(土曜日)11時31分復旧した。
  4. 絶縁低下した純水装置B系統の電磁弁24台については、今後取り替えを計画する。プラントの運転に必要な純水の製造は、A系統で確保する。
  5. 今後、パッキンが損傷した原因について、詳細調査を実施し、必要な再発防止対策を実施する。対策が完了するまでの間は、当該場所の監視を強化する。
  6. なお、漏えいした排水は、復水脱塩装置のイオン交換樹脂を洗浄した排水であり、放射性物質を含むものではなく、全量(約1.3㎥)を回収した。今後、総合排水処理装置にて処理する。

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について

推定原因等

伊方発電所3号機純水装置建屋内の総合排水処理装置への排水配管のフランジ部より、排水が漏えいしていることを確認した。
また、漏えい水に被水した箇所の調査を実施した結果、純水装置B系統の電磁弁盤に収納されている電磁弁49台のうち、24台の絶縁低下を確認した。

調査の結果、フランジ部分解点検後の系統復旧の際、当該配管に空気溜りが発生し、系統に接続されているポンプの運転、停止の繰り返しで飽和蒸気の発生と凝縮による水撃現象が繰り返し発生していたものと推定した。

この状態で水撃現象による圧力上昇が一時的にフランジパッキンの最高使用圧力を超えたことにより、パッキンに亀裂が発生し、漏えいに至ったものと推定した。

対策

  1. ポンプ運転、停止等による排水の逆流により、飽和蒸気の凝縮を防止するため、当該排水配管と他の排水配管との接続箇所に逆止弁を設置した。また、逆止弁設置後、当該配管で水撃現象が発生していないことを確認した。
  2. 被水した純水装置B系統の電磁弁(24台)を新品に取り替えた。更に、電磁弁盤について、止水対策(パテ塗り)を実施した。
  3. 当該排水配管フランジのパッキンを新品に取り替えた。

県の公表

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