平成30年度(2018年度) 伊方原子力発電所からの異常通報連絡伊方3号機出入管理室における発煙

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通報連絡日時:2019年2月26日11時13分
県の公表区分B

伊方発電所から通報連絡のあった異常について

異常の区分

管理区域該当:内 国への報告:なし 備考:今回発表

異常の内容

2月26日(火曜日)11時13分、四国電力株式会社から、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。

  1. 3号機管理区域の出入管理室において、作業員が2月26日(火曜日)10時46分に小物物品搬出モニタより発煙したことを確認した。
  2. 火災感知器は動作しておらず、炎も確認していない。また、現在発煙はない。
  3. 今後、詳細を調査する。
  4. 本事象による環境への影響はない。

その後の状況等

2月26日(火曜日)17時1分、四国電力株式会社から、その後の状況等について、次のとおり連絡がありました。

  1. その後、消防署員が現地確認を行い、当該モニタ内部の基板の一部に変色があることを確認し、2月26日(火曜日)16時20分、消防署により火災ではない旨の判断がなされた。
  2. 今後、発煙した詳細原因を調査する。

復旧状況等

4月12日(金曜日)9時50分、四国電力株式会社から、復旧状況等について、次のとおり連絡がありました。

  1. 調査の結果、小物物品搬出モニタの表示器に使用している基板内の電子部品から発煙したものであることを特定したため、当該モニタの表示器を同等品に交換し、異常のないことを確認し、4月12日(金曜日)9時30分に通常状態に復旧した。
  2. 発煙した詳細原因は引き続き調査中である。

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について

推定原因等

伊方発電所3号機は通常運転中のところ、3号機原子炉補助建屋出入管理室に設置している小物物品搬出モニタ2台のうち1台から発煙していることを監視員が確認した。状況を保修員が調査したところ、当該小物物品搬出モニタの表示器の基板の一部に変色があることを確認した。
表示器の当該基板の外観を確認する回路検証を実施したところ、当該基板の電源回路及びその二次側回路が変色していること、電解コンデンサに亀裂があることを確認した。X線透過による内部確認を実施したところ、DC-DCコンバータの内部が断線していることを確認した。

小物物品搬出モニタの表示器の基板中の電源回路を構成する電子部品のDC-DCコンバータの単体故障あるいは電解コンデンサの液漏れが起因して、その二次側回路に過負荷が生じ、電子部品から発煙したものと推定した。

対策

  1. 当該小物物品搬出モニタの表示器を現行品とは別型式の同等品と交換した。
  2. 当該小物物品搬出モニタと同形式の表示器を使用しているもう1 台の小物物品搬出モニタの表示器も当該小物物品搬出モニタと同様に現行品とは別型式の同等品と交換した。

県の公表

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