平成30年度(2018年度) 伊方原子力発電所からの異常通報連絡伊方1号機補助建家排気筒ガスモニタのデータ伝送停止

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通報連絡日時:2019年3月5日13時00分
県の公表区分C

伊方発電所から通報連絡のあった異常について

異常の区分

管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表

概要

1号機の放射線監視盤の点検に伴い、事前に緊急時対策支援システム(ERSS)の1号機補助建家排気筒ガスモニタのデータ伝送停止を原子力規制庁へ連絡すべきところ、事前に連絡しないまま作業した事を保修員が確認した。
なお、その他の伝送データは問題ない。

その後、点検のため停止していた当該モニタを復旧し、緊急時対策支援システムへのデータ伝送を再開した。
当該モニタ停止期間中は、別の補助建家排気筒ガスモニタにて正常に監視されており、監視機能に問題はなかった。

本事象によるプラントへの影響及び環境への影響はない。

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について

推定原因等

廃止措置中の伊方発電所1号機の放射線監視盤の点検に伴い、事前に緊急時対策支援システム(以下、「ERSS」)の補助建家排気筒ガスモニタ(1R-14)のデータ伝送停止を原子力規制庁へ連絡すべきところ、事前に連絡せずに作業を開始し、データ伝送が停止したことを保修員が確認した。

以下の事項を原因と推定した。

  1. 「ERSS常時伝送パラメータの点検予定」作成担当者が参照した「2号機特別点検放射線監視装置モニタ隔離一覧表」には、2号機との共用設備のモニタしか記載がなく、「2号機特別点検放射線監視装置工程表」には、1号機側のラック配列図や記録計等の情報の記載がなく、どちらからも補助建家排気筒ガスモニタ(1R-14)を含む1号機側の停止モニタが分からなかった。
  2. 「ERSS常時伝送パラメータの点検予定」作成時の具体的な運用ルールがなく、作成担当者任せとなっていた。

対策

  1. 「2号機特別点検放射線監視装置モニタ隔離一覧表」に2号機との共用設備のモニタを含んでいる放射線監視盤の全てのモニタを記載、及び、「2号機特別点検放射線監視装置工程表」に1号機側のラック配列図や記録計等の情報を記載した。
  2. 「ERSS常時伝送パラメータの点検予定」を作成する際には、作成担当者が作成した後、管理者と作業責任者が「2号機特別点検放射線監視装置モニタ隔離一覧表」及び「2号機特別点検放射線監視装置工程表」に記載している点検内容と相違がないことを確認する運用に変更した。
  3. 放射線監視盤点検の際には、「ERSS常時伝送パラメータの点検予定」を持参し、放射線監視盤に掲示する運用とし、作業前に作業責任者が「ERSS常時伝送パラメータの点検予定」を確認する手順とした。
    また、作業要領書にERSSにて伝送しているパラメータを停止させる際は、作業前に「ERSS常時伝送パラメータの点検予定」を確認し、作業日に点検予定が記載されていることを確認する項目を追加した。

県の公表

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