令和元年度(2019年度) 伊方原子力発電所からの異常通報連絡伊方3号機復水脱塩装置の配管フランジ部からの水漏れ

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通報連絡日時:2019年8月16日0時18分
県の公表区分C

伊方発電所から通報連絡のあった異常について

異常の区分

管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表

概要

伊方発電所3号機は定格熱出力一定運転中のところ、復水脱塩装置の配管フランジ部から水が漏れていることをパトロール中の運転員が確認した。
このため、漏えい箇所を隔離し、漏えいは停止した。

本事象による環境への放射能の影響はない。

漏えい箇所である復水脱塩装置アニオン再生塔内のイオン交換樹脂を洗浄する純水を供給する配管フランジ部を分解点検した結果、当該配管フランジ部のガスケットが損傷していることを確認したため、ガスケットの取り替えを実施した。

その後、当該配管に通水して漏れが無いことを確認し、通常状態へ復旧した。
なお、漏えいした水は純水で、建屋内にとどまっており、漏えい量は約20リットルと推定し、漏えいした水はふき取りを実施した。

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について

推定原因等

伊方発電所第3号機は、通常運転中のところ、復水脱塩装置の配管のフランジ部(以下「フランジ部」という。)から2次系純水が漏えいしていることを運転員が確認した。このため、漏えい箇所を隔離し、漏えいは停止した。

現場調査を実施した結果、当該フランジ部のガスケットが損傷していることを確認したため、ガスケットの取り替えを実施後、通水状態で漏えいのないことを確認し、通常状態に復旧した。

なお、漏えいした水(推定漏えい量約20リットル)は建屋内にとどまっており、全量ふき取りを実施した。
復水脱塩装置の据付(平成5年6月)以降、当該ガスケットの取り替えを行っていないことから、経年使用による劣化により、ガスケットシート面内周部にひび割れが生じた。その後、長期運転に伴う配管内の圧力変動の繰り返しにより割れが徐々に進展し、また、それに加えて、フランジ部の増し締めによりガスケットに局所的な引張力が作用して、シート面を横断する割れとなり、漏えいに至ったものと推定した。

対策

  1. 当該ガスケットを新品に取り替えた。
  2. ゴム製のフランジガスケットにおいて、フランジ部の増し締めを行った場合には、ガスケットの取り替えを計画することとし、その旨を作業要領書に反映する。

県の公表

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