令和3年度(2021年度) 伊方原子力発電所からの異常通報連絡伊方発電所雑固体焼却設備排気筒じんあいモニタ制御装置の不具合

一覧に戻る
通報連絡日時:2021年5月23日18時20分
県の公表区分B

伊方発電所から通報連絡のあった異常について

異常の区分

管理区域該当:内 国への報告:なし 備考:今回発表

異常の内容

5月23日(日曜日)18時20分、四国電力株式会社から、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。

  1. 1、2号機中央制御室に雑固体焼却設備の放射線モニタの異常を示す警報が発信したため、保修員が現場を確認したところ、焼却炉排気筒のじんあいガスモニタ用サンプラの制御装置の不調を示す表示灯を確認した。
  2. 5月23日(日曜日)18時10分、当該制御装置のリセット操作を実施したが、回復しなかったため、当該制御装置が故障していることを確認した。
  3. 詳細は、今後調査する。
  4. 現在、雑固体焼却設備は停止中であり、本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。

その後、四国電力株式会社から、次のとおり連絡がありました。

  1. 5月23日(日曜日)22時10分に仮設モニタを設置し、焼却炉排気筒の放射線監視を継続している。

復旧状況等

5月27日(木曜日)9時57分、四国電力株式会社から、復旧状況等について、次のとおり連絡がありました。

  1. その後、現場調査を実施したところ、焼却炉排気筒じんあいモニタ制御装置の演算装置が収納された部品に不具合を確認したため、当該部品を新品に取替え、5月27日(木曜日)9時41分、通常状態に復旧した。
  2. なお、復旧までの間、放射線監視は仮設モニタで実施していた。
  3. 今後引き続き詳細を調査する。

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について

推定原因等

伊方発電所雑固体焼却設備は停止中のところ、1、2号機中央制御室において、雑固体焼却設備の放射線モニタ異常を示す警報が発信したため、保修員が現場を確認したところ、焼却炉排気筒じんあいガスモニタ用サンプラの制御装置(以下「当該制御装置」という。)不調を示す表示灯が点灯していることを確認した。

当該制御装置のリセット操作を実施したが、復帰しなかったため、当該制御装置が故障していることを確認した。

調査結果から、当該制御装置の演算装置内部にある水晶発振器が故障していることが判明した。

これにより、制御装置を正常に動作させるための基準となる周波数信号が生成されなくなったため、当該制御装置が正常動作できずに停止し、警報発信に至ったと推定する。

水晶発振器の故障原因について、過去同様の事象が発生したことはほとんどなく、偶発的に発生したものと推定する。

対策

  1. 当該制御装置については、演算装置を同型式の未使用品に取替えした。
    なお、当該制御装置については既に製造中止となっているため、計画通り2021年度中に演算装置を含む新型式の制御装置に取替を行う。
  2. 今回故障した演算装置については、製造中止により今後新品を購入することができないため、修理を実施し、予備品として確保する。
    今後、全ての類似機器が演算装置を含む新型式の制御装置に取替えするまでの間に同様の事象が発生した場合は、この予備品と取替を行う。

県の公表

GET Adobe Acrobat Reader
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、
Adobe Acrobat Readerが必要です。
Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、
バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。
異常通報連絡 メニュー
ページの先頭へ