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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 令和6年度(2024年度)
- 伊方発電所 放射線総合管理システムのデータ伝送停止
- 通報連絡日時:2025年2月11日6時43分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし
異常の内容
2月11日(火曜日)6時43分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 伊方発電所1、2、3号機放射線総合管理システムの動作が不調であることを確認した。
- データ伝送状況を確認したところ、放射線管理員が、データ伝送が停止していることを確認した。
- 詳細は調査中である。
- なお、本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない
異常の原因及び復旧状況
四国電力株式会社から、その後の状況等について、次のとおり連絡がありました。
- 第2報:2月20日(木曜日)14時17分
- その後、当該システムの通信記録を確認したところ、当該システムのネットワークから発電所内の表示端末にデータを伝送するための回線に設置している中継器に不具合があることを確認した。
- このため、不具合のあった中継器の取替えを行い、当該システムが正常に動作してデータが伝送されることを確認し、通常状態に復旧した。
- なお、運転監視に用いるデータは当該システムを経由せず、中央制御室にある監視計器に直接送られていることから、当該システムの動作が不調の間も、放射線モニタ等のデータは継続して監視できており、異常はなかった。
- 今後、詳細を調査する。
県では、原子力センターの職員を伊方発電所に派遣し、現場の状況等を確認しています。
推定原因等
- データ伝送停止に至った原因
調査の結果、不具合のあった中継器の経年劣化による故障により、ソフトウェアで制御していたループ防止機能が喪失しネットワークループに至った。これによりネットワークのデータ量が増え、高負荷となり全てのサーバで通信タイムアウトによる異常が発生し、放射線総合管理システムの動作不良に至ったものと推定した。 - 中央制御室で警報が発信しなかった原因
今回の事象では、当該中継器の故障を起因とした当該システムの動作不良により中央制御室の表示端末へのデータ伝送が停止し、表示端末に警報発信が表示されなかったものと判断した。
対策
- 当該中継器の取替えを実施した。
- 当該システムの待機冗長化している中継器の取替えを行う。また、定期的(10 年毎)に取替える。
- 不具合発生時に速やかに復旧できるよう中継器の予備品を保有する。
- データ伝送停止が発生した際に中央制御室へ警報発信できるよう、既設ネットワークから独立した警報回線を増設する。