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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 令和7年度(2025年度)
- 伊方3号機 機器用水配管からの水漏れ
- 通報連絡日時:2025年5月10日3時10分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし
異常の内容
5月10日(土曜日)3時20分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 伊方発電所3号機は通常運転中のところ、タービン建屋1階の床面に水たまりがあることを確認した。
- その後、保修員が機器用水配管からの漏えいであり、詳細な点検が必要と判断した。
- 今後、詳細を調査する。
- 本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。
異常の原因及び復旧状況
四国電力株式会社から、その後の状況について、次のとおり連絡がありました。
- 第2報:5月10日(土曜日)18時30分
- その後、漏えい箇所の隔離を行い、漏えいは停止した。
- また、機器用水配管溶接部からの漏えいであったことから、当該配管の取替えを行い、漏えいがないことを確認し、通常状態に復旧した。
- 漏えいした水は機器の洗浄等に使用する水で、漏えい量は約1.5 リットルと推定している。
- なお、漏えいした水はふき取り等実施し、全て回収した。
- 今後、詳細を調査する。
県では、原子力センターの職員を伊方発電所に派遣し、現場の状況等を確認しています。
推定原因等
調査結果より、本事象は以下の要因が重畳し、その状態が長期間継続したことにより、エルボ内に発生した腐食を起点に腐食が進展し、エルボ外面まで到達したことにより漏えいに至ったものと推定した。
- 当該配管は、上流側の配管から下向きに枝分かれした後で水平方向に向きが変わる箇所であるとともに、長期間同じ水が滞留していたことから、当該エルボ及び当該直管底部に錆の堆積物が滞留しやすい環境であった。
- 当該エルボ及び当該直管底部への錆の堆積物の付着により、当該直管と当該継手の差し込み部で隙間腐食が発生しやすい環境にあったことから、この部分で腐食が進展した。
対策
- 当該配管について、取替えを実施した。
- 当該配管はこれまでに使用した実績がなく、今後も使用の見込みがないことから、撤去する。
