平成14年度(2002年度) 伊方原子力発電所からの異常通報連絡伊方1号機 体積制御タンク出口配管管台部からの1次冷却水滲出

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通報連絡日時:2003年2月18日14時50分
県の公表区分B

伊方発電所から通報連絡のあった異常について

異常の区分

管理区域該当:内 国への報告:なし

異常の内容

2月18日14時50分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。

  1. 2月18日14時05分、伊方1号機の体積制御タンク出口配管の閉止管台に、1次冷却水の滲出と思われる析出物を発見した。[管理区域内]
    (1号機:定格出力運転中)
  2. 詳細は調査中である。
  3. 本事象によるプラント運転への影響及び環境への放射能の影響はない。

異常の原因及び復旧状況

2月19日10時20分、四国電力株式会社から、次のとおり第2報がありました。

  1. 析出物を除去し調査した結果、滲出は停止しており、肉眼で確認できる欠陥はなかった。
  2. 析出物はホウ酸であることを確認したことから、管台止栓部の微小な貫通部から系統水が滲出したものと推定される。
  3. 管台を接着剤で補修し、2月19日9時00分、漏えいのないことを確認した。

県としては、八幡浜中央保健所職員が伊方発電所に立ち入り、保修状況等を確認しました。

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について

推定原因等

建設当時の当該部の現地溶接時、作業姿勢が十分確保できない状況で作業を実施したため、溶接不良(溶け込み不良)が生じ、これにプラント起動時の圧力変動による疲労が加わり、わずかな溶着部分が貫通し系統水が滲み出たものと推定される。

対策

  • 当該管台栓及び管台の一部を切断し、作業に干渉する部材等を一時撤去して、新しい管台栓を溶接し復旧。
  • 溶接作業を請負う関係箇所に本事象を周知し、配管溶接作業時には適正な溶接姿勢を十分確保した上で作業を実施するよう徹底。
  • 安全上重要な系統で同様な差込溶接構造の小口径配管について、高サイクル疲労対策を着実に実施し、健全性を確認していく。

県の公表

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