平成28年度(2016年度) 伊方原子力発電所からの異常通報連絡伊方3号機制御用空気圧縮機3Aの配管フランジからの空気漏れ

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通報連絡日時:2016年9月26日11時59分
県の公表区分C

伊方発電所から通報連絡のあった異常について

異常の区分

管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表

概要

伊方発電所3号機において、待機停止中の制御用空気圧縮機3Aの配管フランジより空気漏れがあることを保修員が確認した。
その後の調査において、制御用空気圧縮機3A出口配管フランジのパッキンに割れおよび漏えい跡があることを確認した。
このため、当該フランジのパッキンを交換後、確認運転を実施して当該フランジ部からの漏えいがないことを確認し、通常状態に復旧した。

今後、当該フランジ部から空気が漏えいした原因について、詳細調査を実施する。

制御用空気系統は運転中の制御用空気圧縮機3Bより正常に供給されており、本事象によるプラントへの影響および環境への影響はない。

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について

推定原因等

伊方発電所3号機の待機停止中の制御用空気圧縮機3Aの配管フランジより空気漏れがあることを確認した。
当該フランジ部は全面パッキンを使用していたことから、隙間が狭い上にフランジ面にパッキン全周が密着していることが確認しにくい状態となっており、トルクレンチによる締め付け時にフランジ面間の平行度が得られていない状態での締め付けとなり、締め付けがわずかに不均等となった。

このためシート面の一部が締め付け面圧の弱い状態となり、運転時の振動や運転機の切り替えによる温度変化により膨張、収縮し、シート面の締め付け圧力がさらに弱まったことで、フランジシート面とパッキンにわずかな隙間が生じ、空気漏れに至ったものと推定した。

対策

  1. 当該配管フランジについては、フランジ面間の隙間測定を確実に行えるようにフランジパッキンを全面パッキンから内面パッキンに取り替えた。
  2. 類似配管フランジ(7箇所)については、点検周期に併せてフランジ間の隙間測定を確実に行えるようにフランジパッキンを全面パッキンから内面パッキンに取り替える。
  3. 制御用空気圧縮設備の配管フランジ組み立て時は、これまでのトルク管理に加え、トルクレンチによる締め付け前および締め付け毎にフランジ面間の隙間確認を行い、フランジ面間の平行度が得られていることを確認するよう作業要領書を改定した。
  4. 当該配管フランジ部と同様に規定トルクで締め付け後に面間寸法を確認する手順となっていない配管フランジ部について、作業要領書への反映を行う。

県の公表

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